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ギンザケのリエット

カテゴリー: 料理:買い魚

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 このパテのようなムースのような物体は、ギンザケで作ったリエットという代物です。リエットは本来、細かく切った豚肉に塩を施し、加熱により溶け出たラードで繊維が解れるまで煮込んでから冷やし固めたものです。いわゆるコーンドビーフのポーク版ですが、豚以外でも作られるようになっています。

 宮城のギンザケは今が旬。生でも甘塩の切り身でも出来ますので、リエット作りに挑戦してみましょう。パンにも生野菜にもよく合い、冷蔵庫なら日持ちもしますよ。



 材料はギンザケの切り身二切れに対し、クリームチーズ100gがベースです。
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 これらに玉葱1/2、ニンニク1片、パセリやフェンネンル、レモン汁小匙1、塩胡椒です。濃度調節用にヨーグルトも用意してみましたが、酸味が強くなり過ぎそうでしたので使いませんでした。



 最初に玉葱の繊維を断つように切ってから、ニンニクの香りを移したオリーブオイルで炒めます。
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 決して焦がさないように弱火で気長に炒めます。



 ギンザケは焼いて骨と皮を取り除き、ほぐしておきます。
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 これで材料の下準備が出来ました。後はフープロで一気に仕上げます。


 
 最初に繊維がある玉葱やハーブ類を攪拌し、続いてギンザケとクリームチーズを加えます。
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 最後にレモン汁と塩を味を確認しながら加えて完成です。リエットはムースではありませんので、ギンザケの肉片が残っていても構いません。



 完成しましたら、容器に空気を抜きながら収容し、ラップで表面を覆って冷蔵庫で冷やします。
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 冷やしますと少し固さが戻ります。




 豚で作ったリエットより動物脂肪も少なくヘルシーです。
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 味わいもクリームチーズやレモン汁でさっぱりしています。



 王道はバゲットのトーストに乗せてクロスティーニ風の食べ方。
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 もちろんサンドイッチでもいけますよ。



 生野菜や温野菜にもばっちりです。
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 冷蔵庫で4~5日は持ちますので一人暮らしでも食べ切れます。



 このリエットは甘塩の秋サケの切り身でも出来ますが、なるべく、国産サケマス類で作って下さい。自国の産業を守るためにはちょっとした気遣いが大切です。我が国の食用魚介類の自給率は60%(生産額ベース;平成26年)と牛肉や豚肉よりは高めですが、サケマス類は我が国の年間生産量の約2倍が輸入されています(平成24年)。近年、サーモンは全国の回転寿司で人気が高まっており、需要に国内生産が追い付いていないのが実態かも知れません。しかし、輸入に依存が高まり過ぎますと国内生産を圧迫します。食の安全安心には身近な生産物の選択が不可欠ですので、是非、食べ支えをよろしくお願い致します。
 
2017/06/01(木) 05:00 | trackback(0) | comment(0)
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