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茹でずに作るタラのいとこパスタ
カテゴリー: 料理:買い魚

地中海にも日本と同じ種類のボラがいますが、やはり、日本と同じくカラスミが作られています。イタリアではボッタルガ(Bottarga)と言いまして、擂り下してパスタなどに使っています。これは高く付きますので、日本で普段用に改良されたのがタラコスパと言われています。今回はこのタラコスパにマダラの白身を加えていとこパスタに致します。なぜ親子ではないかと言いますと、タラコはスケトウダラの卵巣だからです。^^
なお、パスタは一切茹でないで作りますので乞うご期待。
二人前で生マダラの切り身一切れとタラコ半腹。

調味料は柚子胡椒、昆布茶、オリーブオイル、白ワインです。旬の芹も加えるとみちのくっぽくなりますね。
さて、問題のパスタ。今回は1.4㎜のスパゲッティーニを仕上げる2時間前に水に浸しておきます。

水はパスタの2倍量もあれば十分です。漬け時間も長過ぎて支障があるということはありません。
パスタを水に浸している間にタラコペーストを作ります。


タラコの皮を取り、オリーブオイルと柚子胡椒を加えてよく混ぜておきます。
タラの切り身は少量の油を敷いたフライパンでさっと炒め、引き続き、白ワインを半カップほど加えます。


直ちに蓋をして中心部まで熱を加えます。
熱が通ったら、切り身から皮と骨を取り除き、よくほぐしておきます。

これに昆布茶を加えて軽く味を付けておきます。
水浸しパスタはよく水を切り、上の温めたタラ煮汁に加えます。



あまり量が多いと加熱にムラが出ますので、二人分が限度でしょう。炒め始めますと白っぽく不透明だったパスタがみるみる透明になっていきます。芹の茎の部分をザクザク切って加え、もう一炒めします。水分が少なく感じる時は茹で汁を加えて下さい。
火を止めてからタラコペーストを混ぜ合わせ、味が薄ければ塩で調整します。

タラコはそのまま食べられますので、混ぜるだけで良いのです。
皿に盛り付け芹の葉先の部分を刻んで天盛りし、さらに刻み海苔も乗せました。

柚子の香りもほんのり漂い、芹の苦みがアクセントになったタラのいとこパスタの完成です。パスタもフレスカ(生麺)のようにもっちりもちもちした感じで嬉しくなります。
今回、パスタは一切茹でておりません。水も通常の半分以下しか使っておらず、茹で時間をなくした分、ガスや電気の使用量も半減させています。これって、6年前の大震災直後のライフラインが復旧していなかった頃に知っていれば、どれだけ助かったことでしょう。真冬の水でもパスタはもどりますので、後は卓上ガスコンロでもあれば、立派なパスタが楽しめたのです。
2017/02/06(月) 05:00 | trackback(0) |
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