(12)大衆食堂の朝定食・・・朝から元気モリモリ

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 外国の食文化を知るには観光客に人気のレストランだけを回っていては駄目で、やはり、地元の方々が日常的に食べている食事を体験するのが一番です。そのためには現地の方のお宅にお邪魔したり、ホームステイするのが好都合なのですが、なかなかそういう機会には恵まれません。そういう時は地元の方が朝食として利用している食堂を訪ねるのも一つの手です。ビジネストリップや観光で来ている方々日本人に限らず、たいてい朝食はホテルで済ますことが多く、朝食堂は地元向きの質素で飾らない日常食であることが多いのです。

 

 

 


 

 晋州最後の朝はホテル近くの裏通りにある金持食堂(부자 식당)さんに出向きました。
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 韓国滞在中、ホテルで食事を取ったのはたったの1回だけで、朝食も積極的に外で食べていました。もちろん、事前に地元の方から、情報は仕入れておきます。こちらの店名を直訳しますと金持食堂です。ずいぶんベタなネーミングですが、きっと、千客万来と商売繁盛を願ってのことでしょう。

 

 

 

 

 

 7時頃にお店に入りますと、既に何人かの韓国の方が食事をされています。店内のストーブには怪しげな液体が乗せられ、ご主人がゆっくりと掻き回しています。
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 色が不気味なんですよ。薄いお汁粉というか泥水というか・・・。ここがミクロネシアだったら、これはタロイモで作った酒なんだろうなと勝手に妄想してしまいます。実はこれはお茶代わりのお焦げご飯の重湯(おもゆ)です。いや、重湯より薄いので軽湯ですね。^^ 味はまさにお焦げご飯、香ばしい玄米茶のような風味でした。これも食べ物を無駄にしない知恵なんですね。

 

 

 

 

 

 メニューは肩肘の張らない大衆的な韓定食(한정식)しかありません。黙っていてもいつものようにおかず(반찬;パンチャン)がどんどん運ばれてきます。
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 野菜が主体ですが、朝から豪華な食卓です。白菜キムチやカクテキはレギュラー選手ですね。あとはナムル類や茎ワカメの煮物、エゴマの葉の味噌漬け、練り物の甘辛煮等々。韓国のご家庭ではまさか、ここまでは並ばないでしょうが、伝統的な朝食のおかずはこんな感じなのでしょう。

 

 

 

 

 

 嬉しいことに韓国海苔も出してくれました。朝ご飯に海苔とは日本人と共通の嗜好なんですね。
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 韓国海苔は日本の海苔より、やや粗めに漉いてあり、炙ってから胡麻油を塗して食べることが多いですね。この海苔は他のパンチャンと同様、お変わり自由です。っていいますか、なくなる前にどんどん持ってきてくれます。

 

 

 


 


 主食はもちろん、白いご飯。それにしても盛りが凄い。
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 味噌汁は一見、日本のとそっくり。味噌の風味や具のワカメも違和感なし。ですが、飲み進むうちに・・・・ 。^^(後述)

 

 

 

 


 周りで食べている韓国の方々を見渡すと、皆さん日本と同じように海苔で手巻きしてますよ。
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 早速こんな感じで巻き込んで、添えてある辛めのタレに付けて頂きます。全てに胡麻油の香りがしますが、これはこれで美味しい。

 

 

 

 

 

 韓定食の凄いのかこれからです。ご飯も半分くらい食べ進んだ頃に、豚肉や豆腐のゴロゴロ入ったチゲが出てきます。
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ニンニクも唐辛子もガンガン利いてます。朝からこれはカルチャーショックだなぁ。もっとも、こういうカルチャーショックを求めて、朝から街に繰り出しているのですから、実は嬉しかったりもするのです。

 

 

 


 


 イージーオーバーの片目焼きもやって来ました。なぜかホッとします。
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中は半熟で好きな具合です。手巻きに飽きた頃でしたので、好都合のおかずでした。

 

 

 


 

 ところで、前出の一見和風の味噌汁ですが、実はピリピリに辛いのです。何でこんなに辛いのかと思ったら、椀の底には沢山の唐辛子が・・・。
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ともあれ、500円くらいで朝から満腹になり、朝からがっつり精力が付いた感じです。オモニの笑顔に送られてホテルに戻ります。

 

 

 

 

 


 韓国の食堂でパンチャン(おかず)たっぷりの朝定食を堪能しましたが、ここに限らず、どの飲食店でも数々のパンチャンがテーブルに並びます。ファストフード式のお粥でも3品、焼き肉や刺身など高価な料理だと10品以上がごく当たり前に出されます。今までの記事でもその様子を報告してきましたが、まともに食べているとメインの料理が出てくる前に満腹になることもあります。これは日本人に限った話ではなく、韓国人でも同じです。韓国では食べ残すことは悪いことではなく、ごく自然なことなのです。


 

 このパンチャンの習慣は、韓国人のホスピタリティーの表れで、お客を食べ切れないくらいの料理で持て成すのが美徳なのです。また、お客もパンチャンが少ない店はサービスが悪いと見るようです。問題は食べ残したパンチャンの行方ですが、一体どうなるのでしょう。まさかと思いますが、船場吉兆のように使い回しされているのでしょうか。


 

 色々調べてみますと、やはり韓国でも多くの飲食店で使い回しがされてきたようで、一昨年(2008年)、この問題が新聞でも取り上げられ、ソウル市では使い回し禁止のキャンペーンも行われていたのでした。さらに、昨年(2009年)6月28日、使い回しを禁止する改正食品衛生法が施行されました。厳しい処分を伴うため、今ではこの習慣が根絶されたと信じたいですけどね・・・・。(汗)


 


 食べ物を無駄にしない心と使い回し持て成しと商売、食品衛生上の問題等々・・・・今回は色々考えさせられました。シリーズ最後までにまとめてみたいと思います。

 

 

 

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2009/03/12(木) 05:00 | trackback(0) | comment(0)
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