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アマトリチャーナで震災復興支援
カテゴリー: 外食:その他

もう既に発生から1カ月以上が経過したイタリア中部地震。この間、リオのオリンピックがあり、岩手の豪雨被害、はたまた、東京築地市場の移転問題などで、すっかり忘れ去られようとしていますが、死亡者約300人、いまだ行方不明の方も多数いる大きな震災だったのです。
塩竃市民が中心となって、友好を深めている北イタリアの港町キオッジャは、震源から400Km近く離れており、被害は全くなかったそうです。同じイタリアですので、塩竈・キオッジャ友好協会ではチャリティー夕食会を開催致しました。
震源に近いアマトリーチェは歴史的な建造物が多く、そのために被害も震源地のノルチャより大きかったのです。このアマトリーチェ発祥のソースがアマトリチャーナ。これを使った料理を食べるとその一部が復興支援として寄付される活動が世界的に展開されています。これに参加するレストランは世界で3000軒、日本では約50軒とされています。
塩竈ではタベルナGIROさんがチャリティーをやっていました。

いつもお世話になっているタベルナGIROさんは、古屋次朗さんが一人やっているイタリアンのお店です。みんなが集まる前にシェリーのソーダ割で喉馴らし。^^
今日はアマトリチャーナのパスタを含むお任せ料理を4000円でお願いしています。

冷たいアンティパストの筆頭は川中島白桃とプロシュット。桃と生ハムって出会いだったんですね。
続いて鰹のタリアータ・万願寺唐辛子のペペロナータ添え。

イタリア式鰹のたたきですね。昨年、ミラノで牛肉のタリアータを食べましたが、ステーキとどう違うのかと思ったら、切って出すのがタリアータなんですって。そう言えば、イタリア語の切るという動詞はタリアーレなんですよね。
これはカッポン・マーグロと呼ばれるジェノバのサラダです。マグロとは関係ありません。

パンの上に野菜と魚貝類を乗せてドレッシングをかけたものですが、中にメバチマグロの生ハム(ムシャーメ)が入っていましたので、マーグロに洒落たのでしょうか。
次は温かいアンティパストに変わります。ヒメエゾボラの香草パン粉焼きです。

ツブもこのように料理しますとエスカルゴのような雰囲気が出ますね。
賀茂茄子のパルマ風。

茄子の肉がトロットロでペーストのようです。
これはシチリアの郷土料理、鰯のベッカフィーコ(香草焼き)です。


玉葱、アンチョビ、松の実、レーズン、パン粉などを丸めて開いた鰯で巻いた後に焼いてあります。これにはシチリアのワインを選んで貰いました。
トリッパのトマト煮込み。

トリッパは牛の第二胃袋、日本語ではハチノスですね。
これは凄い。生のポルチーニの炒め物。

日本人にとってはマツタケに相当する高級茸。フランスでもセップと言って珍重していますね。
さて、いよいよ本日の主役。アマトリチャーナのパスタです。2種類のパスタでお願いしてあります。


これはブカティーニ、細いマカロニのようで中は中空です。
こちらはのショートパスタはカサレッチャ。


面白い食感です。断面はS字型です。これは初めて頂きました。
GIROさん頑張ってくれて、日頃、食べられないようなイタリア料理を味合わせてくれました。アマトリチャーナも無理を言って二種類のパスタで楽しませてもらいました。これで支援にも繋がるのですから、また、折を見て開催したいですね。イタリアもプレート境界の上にありますので、時折、大きな震災に見舞われます。同じ地震国同士ですので、助け合うとともに情報を交換して被害を最小限に留めて行きたいものです。
TAVERNA GIRO(タベルナジロ)
・所在地 :宮城県塩竈市海岸通8-10
・電 話 :022-385-6609
・営業時間 :12:00~14:00(月ランチなし、日~15:00)/18:00~23:00(日ディナーなし)
・定休日 :第2・3日曜日
・駐車場 :なし
2016/10/10(月) 05:00 | trackback(0) |
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