【岩沼市】今昔庵のお料理と蕎麦

カテゴリー: 外食:蕎麦

 名取市の西部に愛島(めでしま)と地名があり、以前より大変気になっていました。愛島。。。たぶん島を愛でるという意味であろうと思われますが、何でこんな内陸部の山の裾野でなのでしょう。それに、地図を見ますと、愛島の他にも小豆島笠島など海を連想させる地名が見つかります。この謎を愚考するために、実際に名取市に行って、広々と見渡せる愛島北目の田んぼに立ってみました。
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 なるほど、愛島地区を南から眺めてみますと、このような丘陵が田園に突き出した形になっており、見ようによってはというか半島のようには見えますね。丘陵部の写真に写っている辺りは小豆島と呼ばれており、もしかすると独立した島状の地形が存在するのかも知れません。いずれにしましても、仙台平野の南部に突き出したように出現する小高い丘陵に見立ててもおかしくはないですね。愛島の名のように、島状の地形を古くから愛おしんできたのでしょう。

 

 

 

 ランドサットの衛星画像でこの周辺を見てみますと、島のように存在する丘陵の様子がわかります。
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今から6000年前の縄文海進の時代には、この一帯の海面は3mほど上昇していましたので、この丘陵が本当のもしくは半島であった可能性があります。実際、この丘陵には貝塚が発見されており、海岸が近くに存在したのは間違いないようです。ただ、弥生期には現在の海岸線に近づいているので、縄文期の言い伝えが現在の地名に継承されたとは考えにくいですね。

 

 日本人は松島のような景色を好む民族なので、単調な砂浜海岸が延々続く仙南地区にも鑑賞に値するが欲しかったのかも知れません。海進期丘陵の周囲が波浪により浸食され、内陸部にのような地形が取り残されている所は数多くありますが、仙南地区ではこの愛島丘陵が最もらしく見え、地元の方に愛されてきたのでしょう。

 

 


 

 

 

 さて、この愛島から少し南下して岩沼市に入りますと左手に赤い屋根の大きな農家が見えてきます。
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知る人ぞ知る今昔庵さんです。例えが悪いですが、雛に希なる本格的な料理屋さんなのです。

 

 

 


 

 築120年の農家を買い取り、料理店に改装しています。
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開店(2002年)してから今年で8年が経過して、噂が噂を呼び遠くからも訪ねてくるお客さんが増えています。入り口の木戸は高さが160cm位しかなく、頭をぶつけないように注意して入ります。

 

 

 

 

 
 高い天井、太い柱、二間半の神棚、、どこを見ても圧倒されます。
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食事の前に風格ある明治の古民家の佇まいをじっくり鑑賞させて頂きましょう。店内に飾られる骨董品はご主人自ら収集されたものだそうです。

 

 

 


 
 
 入り口の土間(石間ですが)は、緋傘が立てられ、の混ざり合った不思議な空間です。
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 お手洗い周りの装飾まで神経が細やかに行き届いています。これは料理もかなり期待できそうですね。

 

 

 

 

 

 ところがお料理はどれも良心的なお値段です。人気の五穀膳は1,050円から2,100円までの三段階。
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 五穀米のご飯が付きますが、これを蕎麦に換えることが出来ます。こちらのお蕎麦は自家製粉の手打ちで美味しいと評判なのです。

 

 

 

 

 
 

 本日はミドルクラスの五穀膳松風1,575円を頂きます。これにざる蕎麦が付きますよ。
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素晴らしいでしょ。このお値段でこれだけ手の込んだ物を食べさせてくれるのです。建物や装飾へのこだわりだけではなく、料理に対する入れ込みも相当なものと推察しました。

 

 

 

 

 
 先付け三点盛りは左から松風風とミニ大根、胡麻豆腐、穴子入りのしんじょです。煮物も相当手が込んでます。
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 木の葉南瓜や若竹、これにもしんじょが使われています。京風の薄味ですが、だしが利いています。

 

 

 


 


 上は珍しい赤蒟蒻と若布の黄身酢和え、下はマグロの山かけですね。
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赤蒟蒻は近江八幡から仕入れているとのことです。黄身酢がオレンジのように爽やかでした。織部の角鉢もよい見立てですね。山かけもマグロにきちんと仕事がされています。

 

 

 

 


 

 小鉢にはひじきの煮付けとの甘辛煮、メインの天ぷらにはこちらのお店の人気である穴子も揚げてありました。
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 天ぷらの衣の軽やかなこと。花揚げですが、油の質が良いのでくどくありません。抹茶塩をパラリと振りながら渋く頂きます。

 

 

 

 

 

 


 ざる蕎麦は単品より麺量がやや少な目らしいのですが、元々多めなのでちょうど良いくらいですね。
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 北海道産の蕎麦粉を二八で打っているそうです。

 

 

 

 


 少し太めで色は白いのですが、力強さが感じられる蕎麦です。
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 予想どおり、しっかりしたコシがあり噛み心地を楽しめる蕎麦でした。私は満足でしたが、女将さんが年老いたお客さんに柔らかい蕎麦もありますよと気遣っていらっしゃいました。

 
 

 

 

 

 

 最後の〆に蕎麦湯を頂きます。つゆもこなれて良い味なので蕎麦湯も引き立ちます。
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 お料理を沢山頂いた後の蕎麦ですので、十分に満腹になります。この食べ方は蕎麦通には邪道かも知れませんが、お腹も目も幸せになりますね。今昔庵さんは蕎麦屋ではなく、蕎麦も美味しい料理屋さんですし・・・。

 

 

 

  

 

   岩沼の田園地帯にある料理店今昔庵さんは、全てに神経が行き届いた妥協を許さないこだわりのお店です。しかも、庶民価格で料理を提供して下さっているのには頭が下がります。帰り際、ご主人の斎藤さんと話し込み、赤蒟蒻や黄身酢のことを色々教わりました。料理に対する真剣な姿勢が感じられました。今回は慣れない一人暮らしを癒すためにやってきましたが、次回は大切な人を連れてきましょう。

 

 

  誰って?    奥さんに決まってるでしょう。^^

 

 

 

 

 亀縞の郷 今昔庵

 

  • 所在地  :宮城県岩沼市小川神田町22
  • 電話        :0223-23-6282
  • 営業時間 :11:00~20:00
  • 定休日    :木曜日
  • 駐車場    :10台


 

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2010/04/11(日) 05:00 | trackback(0) | comment(2)
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midori

URL | [ 編集 ] 2010/04/11(日) 20:45:24

すごいおいしそうですね♪
いつも情報ありがとうございます。
行って見ます。
そうそう、七ヶ浜のとうふらーめん屋さんも二回も行きました。
とってもおいしいですね。
従業員さんの頑張ってる感に自分も頑張らないとって
想います。

サエモン

URL | [ 編集 ] 2010/04/11(日) 22:00:25

  midoriさん コメントありがとうございます。

 今昔庵さん、、、魅力的でしょ。
しっかりした料理技術で本格的な和食を提供している
のですが、お値段はリーズナブル。蕎麦だけ食べても
700~800円はする時代にこれはお値打ちです。
 料理もそうですが、あの歴史的な建造物を
眺めるだけでも価値があります。ぜひ、行ってみて下さい。

 とうふやらーめん屋さんもますますご贔屓にお願い致します。











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