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【美里町】匠の技の蕎麦を頂く

カテゴリー: 外食:蕎麦

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 風の噂で美里町に美味い蕎麦を食べさせる店ができたと聞いたのは昨年のことでした。美里町には料理教室で何度も来ているのですが、作った料理を食べますのでお腹に隙間がないのです。美味しい蕎麦はベストコンディションで頂きたいし。随分、時が経ちましたが、先日やっと暖簾を潜ることができました。




 そのそば処はさんと申します。鳴瀬川を渡って県道19号を北上し、小牛田駅近くの通り沿いにあります。
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駐車場も10台は止められそうですが、昼前にはほぼ満車となりました。日曜日だったので開店と同時に入店された方々もいたようです。正午には店外にプチ行列も出来ました。2012年8月のオープンですが、すっかり人気店になったようです。




 お品書には蕎麦天ぷら以外にも山菜、辛味大根、とろろなども見られます。
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 この裏面には温かい蕎麦もありました。ざるそば850円は相場ですね。出されたお茶は蕎麦茶でした。到着からここまでに30分近く掛かりました。




 蕎麦天ぷらの両方を確かめたかったので、当然こうなります。天ぷらざる1400円也。
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 ということは、天ぷらが550円ですね。^^




 天ぷらはボリュームがありました。漬け物も自家製とのことです。
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 エビの他は精進ですが、蓮根、茄子、舞茸、南瓜、オクラ、パプリカで全7品。抹茶塩が添えられているのが有難いですね。蕎麦の旨い店でもそばつゆと兼用で天ぷらを食べさせる店がありますが、蕎麦が台無しです。




 実に綺麗に打ってあります。細打ちながら短く切れた麺も見当たりません。簀子は使わず皿に直盛りです。
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 これは水回しや練りも丁寧かつ的確に行われ、延しも短時間に処理されたものと思われます。こんな蕎麦打てるようになるにはあと何年かかるのだろう。




 これだけ細くても適正な茹で時間のため十分な噛み心地もあります。薬味は晒し葱と練り山葵。
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 エッジが立って、きらりと光る美しい蕎麦ですね。つゆは厚削り節の燻煙臭をしっかり感じ、甘味は後を引かない爽やかさ。




 さて、食べ終わってしばらくになりますが、蕎麦湯がでないので立ち上がろうとしたその時、すみませんと蕎麦湯が届きました。
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 フロアー係の方が忘れていただけのようです。トロリと蕎麦の香りがある蕎麦湯です。これは茹で湯ではなく、ちゃんと別に調製しているのでしょう。



 もともと料理人であったご主人が、蕎麦の魅力に取り憑かれ、名人に師事して修行を積んだとのことです。そして、蕎麦一本でやっていくことを誓い、この店をオープンさせています。気合が違います。それは蕎麦を見ればわかります。本格的な蕎麦処が不毛であった宮城もこの四半世紀の間にどんどん銘店が増えています。このような蕎麦処が宮城に出来て私達は幸せですね。




そば処 葵


・所在地   :宮城県遠田郡美里町字姥ケ沢36-2
・電 話   :0229-32-2005
・営業時間  :11:00~14:30(蕎麦がなくなり次第終了)
・定休日   :水曜(祝祭日の場合は木曜)
・駐車場   :あり10台

2015/05/06(水) 05:00 | trackback(0) | comment(2)
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風写

URL | [ 編集 ] 2015/05/06(水) 06:22:46

おはようございます

私も仙台に来て15年目に入りましたが、確かに手打ちを中心に蕎麦屋さん増えましたよね。全国的な傾向なのかもしれません。

ラーメン屋さんも国分町周辺その他結構増えているように思います。
飲食店の総数は、人口が減っている中そうは増えないと思うので、街の中華料理店や、暖簾分けの普通のそばうどん店、いちばん目立つのは昔ながらのドライブインなんかが少しずつ閉まっているんでしょう。
外食の割合は、僕らが子供の頃よりはずっと増えていると思いますが、なんでも選べる系の店よりも、より専門化していますね。

古い店のほうが、暖簾を受け継いでいくというか、代々続いていたような印象で、最近の店は、一代限りっぽい感じがします。

サエモン

URL | [ 編集 ] 2015/05/07(木) 10:58:35

>風写さん

 なかなか鋭い洞察ですね。たぶん専門化とともに何でも化も進行しているおり、二極化しているのかも知れません。回転寿司は寿司を本来の庶民の物にしてくれましたが、ラーメンやパフェまで食べられるいわゆるデパートの食堂化してますね。ファミリーの多様なニーズに応えたのでしょう。一方、国民的な食の知識の向上は本物を食べたいという欲求に専門店や創作系のこだわり店も増えています。

 魚市場周辺や学生の町では昔ながら何でも食堂はやっていけるのでしょうけど、週末の外食を対象とする場合は上記の二極になるのでしょう。

たしかに、これらの店舗は一限りの場合が多く、一子相伝や伝統の継承とは違う世界にあります。たとえは悪いですが、檀家制度が崩壊した都市部における無宗教のお墓のような感じです。











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