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三陸海の幸勉強会 in 木町通市民センター

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 仙台市の木町通市民センターは木町通小学校と同じ建物にあり、親御さんたちの活動である社会学級子育て支援クラブとタイアップして震災復興に何かしようと考えていました。そんな折、被災した水産業の買い支え・食べ支えを提唱してきた「三陸海の幸勉強会」のことを知り、先日、お招きされて実施してきました。




 いつのように最初に水産業の被災と復興三陸の海の幸に関するプレゼンをさせて頂きました。
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 放射性物質汚染に対する安全確保の取り組みも紹介し、誤解の解消にも努めています。




 もちろん、プレゼンのあとは料理教室に移ります。
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 三陸の海の幸を持参して、美味しく食べるコツをご紹介しています。最初にキッチンを汚さない魚の捌き方を実演します。


 本日のお献立は以下の4品。

   藻塩を使った塩竈汁
  若布のピリ辛炒め
  草香麺のモンゴル風和え麺
  キラキラ復興飯(銀鮭若布ご飯)


 作り方は記事の最後に示します。




 一日分の新聞紙の上でサンマを捌き、頭や内蔵はくるんで燃えるゴミとなります。夏は冷凍庫保管。
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 この男性は手際がよくて、サンマの肉も二丁包丁でどんどん刻んでいます。




 サンマの中落ちやギンザケの皮は電子レンジでチンして煎餅にします。振り塩なしでも十分美味しく、酒のあてに最高。^^
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 サンマもギンザケも脂が多いので揚げたように仕上がります。600Wでしたら、4分×2ラウンドですが、様子を見て繰り返して下さい。キッチンペーパーに挟んで加熱しますと余分な脂が吸収され、庫内の飛び散りも防げます。




 サンマのつみれは素手でよく練り上げて、沸騰したダシに丸めて落とし込みます。塩竈汁藻塩だけで調味します。
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 骨を外し、柔らかめに作ってますので扱いにくいのですが、食べた時にはふんわり滑らか。




 つみれの他にタラや豆腐が入るのですが、均等に分けるのに結構手間取りました。
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 家庭ならアバウトでも良いのでしょうが、盛り付けも勉強ですので。^^




 初冬が旬の塩竈汁が完成しました。藻塩を使った潮仕立てです。
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 ふのりをトッピングし、柚子皮を吸い口にします。




 こちらは若布のピリ辛炒めを作っています。
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 いわゆる蓮根と人参の金平に若布を加えます。




 若布は気仙沼市蔵内の「こいわかめ」です。塩にまみれていない塩蔵ワカメに皆様びっくり。
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 仕上げに七味唐辛子を加え、盛り付けてから白胡麻をパラリで完成です。




 こちらでは草香麺の料理に取り掛かっています。
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 モンゴルで混油麺と呼ばれるサラダ風の和え麺です。



 
 ジャガイモを潰してソースに混ぜ込むのが特徴です。
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 草香麺は茹でる必要がないので、非常食に最適。しかも、蕎麦並みに栄養もありますので、日常食としてもストックしておきたい乾麺です。




 ご飯が炊き上がりましたので、キラキラ復興飯を仕上げます。
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 刻んだ塩ギンザケの身とワカメを混ぜ込み、ご飯の熱でふっくらさせます。




 イクラの醤油漬けをトッピングして南三陸のキラキラ丼風に仕上げます。
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 比較的復興の早かった養殖銀鮭と若布が象徴的なご飯です。低温加熱した銀鮭は炊き込んだ場合とは別格です。




 さて、全て完成し、お楽しみの試食へと移ります。
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 皆様、お疲れ様でした。限られた時間の中で4品を作るのは結構大変ですが、手馴れた方が多く順調に進みました。




 草香麺を日本に普及させている内モンゴルご出身の佐藤タナさんにもお手伝い頂き、希望者に販売も致しました。
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 お陰様で完売できたようでホッとしました。水でも戻すことができる不思議な乾麺ですので、皆様興味津々。



 本日は仙台のど真ん中、木町通市民センターでの勉強会でした。料理教室をされている方やかなりの腕前の方も参加されており、黙ってても作業が間違いなく進んでいくので正直、こちらはでした。^^ また、機会ありましたら、四季折々の海の幸で色々な料理を楽しみましょう。是非、ご家庭でも宮城の、日本の水産物を食べて頂いて、水産を支えて頂きたいと思っております。




■ 作り方(4人分)


 ◆ 藻塩を使った塩竈汁      

     材料:マダラ切り身・・・・2切れ
        冷凍サンマ・・・・・2尾
        豆腐・・・・・・・・半丁
        長葱・・・・・・・・1本半
        生姜・・・・微塵切り大さじ1
        溶き卵・・・・・・・半個分
        藻塩(大さじ1)、味噌(大さじ1)、片栗粉(大さじ半分)、ダシ昆布(名刺大)、ダシパック、日本酒(大さじ2)、七味唐辛子、乾燥フノリ、柚子皮

   (作り方)
 【サンマのすり身を作る】
①  長葱半本は微塵切り、生姜は擂りおろしておく。
②  サンマは3枚におろし、肋骨を剥き採り、皮を剥ぐ。
③ ②を包丁で粘りが出るまで叩き、①と味噌、溶き卵、片栗粉を加え、
よく練り合わせる。
【汁を作る】
① 水1リットルにダシ昆布とダシパックを入れて沸かす。
② 昆布とダシパックを取り出し、藻塩と酒を入れて味を調整する。
③ サンマのすり身を濡らしたスプーンですくって入れる。
④ 一口大に切ったタラと豆腐を入れて、再度、味の調整をする。
⑤ 最後に斜め切りの長葱を放して火を止める。
⑥ 戻したフノリを乗せ、七味唐辛子をかけて頂く。好みで吸い口に柚子皮を盛る。


 ◆ ワカメのピリ辛炒め 

     材料:塩蔵ワカメ・・・・40g
        蓮根・・・・・・・6cm
        人参・・・・・・・6cm
        胡麻油・・・・・・大さじ1
        麺つゆ・・・・・・大さじ2
        七味唐辛子、煎り白胡麻、醤油少々

   (作り方)
①  塩蔵ワカメは水で戻して水気を切り、3cmに切っておく。
②  蓮根と人参は厚さ2mmの銀杏切りにしておく。
③  熱したフライパンで、最初、蓮根と人参を炒め、しんなりしたらワカメを加えてさらに炒める。
④  麺つゆを回し掛け、炒りつける。味が薄い時は醤油を足す。
⑤ 一味唐辛子を振りかけ好みの辛さに仕上げる。
⑥  小鉢に盛って、煎り胡麻を振る。


 ◆ 草香麺でモンゴル式混油麺 

   材料:草香麺・・・・・・・・200g
       ジャガ芋・・・・・・・中1/2個
       カニかま・・・・・・・3本
       キュウリ・・・・・・・1/2本
       サラダ油・・・・・・大さじ1.5
       長葱・・・・・・・・1/3本
       花椒・・・・・・・・大さじ1/2
       塩・・・・・・・・・少々
       砂糖・・・・・・・・小さじ2
       醤油・・・・・・・・大さじ1
       コチュジャン・・・・少々

 (作り方)
① ジャガ芋は蒸かしてから皮を剥き、潰しておく。
② 油で長葱の微塵切りと花椒を炒め香味油を作る。
③ キュウリは千切り、カニかまは割いておく。
④ 草香麺を熱湯に10分浸し、冷水でよく洗って滑りを取る。
⑤ ④に①と②を混ぜ合わせ、塩、砂糖、醤油で調味する。
⑥ 器に盛り付け③を天盛りする。
⑦ 好みでコチュジャンを混ぜながら食べる。

※ これは惣菜としての分量であり、主食の場合はこれで2人前。


◆ キラキラ復興めし(銀鮭若布めし)


材料:米・・・・・・・・・・2合  
     塩銀鮭・・・・・・・・2切れ
      塩蔵ワカメ・・・・・・25g
      イクラ醤油漬け・・・・大さじ4
      藻塩・・・・・・・・・適量
      ダシ昆布・・・・・・名刺大1枚
 
(作り方)
①  米をよく研ぎ、ダシ昆布を入れて炊き上げる。
②  銀鮭の皮と骨を取り除いて、微塵切りにする。 皮と骨はとっておく。
③  塩蔵ワカメはさっと水に浸し、まだ、塩味があるうちに水気を切って微塵切りにする。
④  飯が炊き上がったら、昆布を除き、②をさっと混ぜて蒸らす。
⑤   ご飯が蒸れたら、③を混ぜ込み、塩味が薄い場合は藻塩で調整する。
⑥   茶碗に盛り、イクラを散らす。 

    ※ 皮と中骨は電子レンジで加熱して皮骨煎餅とする。皮は3分、中骨は3分を2回繰り返す。味が薄い時は塩を振る。





 

2014/12/15(月) 05:00 | trackback(0) | comment(0)
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