【秋田味紀行 2/4】
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前記事に続いて秋田からのレポートです。夜はいよいよ本場のキリタンポ鍋を味わうのですが、その前に川反周辺の散策です。秋田の伝統文化や習俗を勉強します。川反は、元々、川端と書いたそうですが、東側の武士町の川を挟んだ反対側なのでそう書くようになったとのこと。
最初はねぶり流し館。外からも見ることのできる竿燈の展示が目を引きます。
ねぶり流しとは竿燈の古い呼び方です。ねぶり、すなわち眠気を払う祭りで、青森のねぶたやねぷたと共通の語源とされています。
隣接する旧金子家住宅は呉服商を営んだ金子家から秋田市に寄贈されました。
江戸時代後期の伝統的建造物です。帳場の奥には大きな土蔵もありました。
こちらは赤れんが郷土館です。
国の重文指定を受けた旧秋田銀行本店の建物です。明治45年の竣工。下右の写真は暖炉のある貴賓室です。
やっと日が暮れて川反が息を吹き返します。
旭川に架かる橋がイルミネーションされています。藩政時代は芸者街だったそうで、京都は鴨川沿いの先斗町を連想させます。
ぶらり歩き回りますと、なかなか風情のある街です。
ちょうどお姉様方の出勤時間のようで、どこからともなく秋田美人が出没します。^^
本日、キリタンポ鍋をお願いしましたのは川反の中心にあります創業60年の喰処北洲さんです。
緑提灯も下がっており、星マークも3.5/5で地場産食材の使用度が高いですね。
茸の浸し物でまずは一献。まんさくの花純米酒。
完全下戸の細君は、早くキリタンポ鍋を食べさせろとパタパタしてます。スルーして秋田の料理で美酒を楽しみます。^^
これは本マグロの赤身ですが、醤油に脂がパッと浮きました。
ねっとりとした食感が堪りません。日本海はカツオは獲れませんが本マグロは定置網で漁獲されます。さらに北上して津軽海峡に達すると大間や戸井のマグロになるのです。
この季節の秋田名物は何と言ってもハタハタでしょう。
ブリコ(卵巣)もたっぷり入ってプチプチヌルヌル、面白い食感です。
比内地鶏のモモ焼きです。塩だけの味付けです。刈穂吟醸で頂きます。
表面パリパリで中はしっとり。秋田は美味いものが多いなぁ。晩酌の存在を認めない細君が暴れ出しそうなので、本命のキリタンポ鍋をお願いします。^^
大きな鉄鍋で出てきましたが、これで二人前。
芹の根っこは使われていませんでした。キリタンポの他に、比内地鶏、白滝、茸類、糸掻き牛蒡、長葱などがたっぷり使われています。
自家製のキリタンポは一本がご飯一膳分です。市販の物とは厚さが違います。
一人2本ですから、どうりでお腹も膨れるはずです。スープを吸ったキリタンポは夢心地の美味さです。
やはり本場のキリタンポ鍋は違いますね。スープの美味さもありますが、キリタンポ自体が美味しいのです。スープが残ってしまいましたが、うどんも雑炊も入る隙間がありません。泣く泣く別れました。ハタハタが入った塩魚汁(しょっつる)鍋も美味しそうでした。店員さんが「他所から来られるお客さんはキリタンポ鍋と塩魚汁鍋を一人前ずつ頼んで両方を楽しみます」と。最初に言ってよ。。。(ーー;)
ねぶり流し館(秋田市民俗芸能伝承館) http://www.city.akita.akita.jp/City/ed/ak/fm/default.htm
・所在地 :秋田県秋田市大町1-3-30
・電 話 :018-866-7091
・開館時間 :9:30~16:30
・休館日 :不定期、年末年始
・観覧料 :一般200円、高校生以下無料(くるりん周遊パスがお得)
・駐車場 :入口前に数台分
赤れんが郷土館 http://www.city.akita.akita.jp/city/ed/ak/01.htm
・所在地 :秋田県秋田市大町3-3-21
・電 話 :018-864-6851
・開館時間 :9:30~16:30
・休館日 :不定期、年末年始
・観覧料 :一般200円、高校生以下無料(くるりん周遊パスがお得)
・駐車場 :あり
喰処 北洲 http://vivien111.com/hokusyu/
・所在地 :秋田県秋田市大町4-1-11
・電 話 :018-863-1316
・営業時間 :17:30~23:00
・定休日 :日曜日、年末年始、お盆
・駐車場 :なし
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