【気仙沼市】山間の蕎麦店 八瀬そば
カテゴリー: 外食:蕎麦
のどかな春の清流。気仙沼市民の川、八瀬川です。地元では「やつせ」ではなく、「やっせ」とか「やせ」と呼んでいますね。今日はこの川の上流にある蕎麦屋さんを訪ねます。ソバの栽培から製粉まで、すべて自分でやっているという完全無欠な蕎麦屋さんなのです。楽しみです。
大川の合流点から5~6Kmも遡ったでしょうか。突然、八瀬そばの幟旗が目に飛び込んできます。
月立小学校の看板の左隣にも八瀬そばの木の看板があるのですが、幟旗がなければ間違いなく通り過ぎてしまうでしょう。ここを左折して細い道を登っていきます。
するとまたしても突然、幟旗が。。。
ところが、駐車場らしきスペースが見当たらず、そのまま通過。なんとか、転回して戻ってきますと、店の脇に袋小路状のスペースがあったのですが、既に2台止まっていて、その後ろに付けると面倒なことになりそうです。お店に確認しますと、やはり縦列駐車しかないとのこと。
まるで大きな倉庫のような佇まい。
鹿の剥製なんかもあって、大きな山小屋の食堂のようにも見えます。メニューは正面の短冊にあるだけ。ざるそば600円。気になるそば粉天ぷらが300円とリーズナブル。
そばを待つ間に「そば団子です。」と出された一皿。
そば粉とすいとん粉を混ぜたような食感の団子に黒胡麻の餡が掛かっています。これは食後に食べた方が良いように思えます。濃い黒胡麻の香りで蕎麦の風味がわからなくなります。
ほどなくざるそばと天ぷらが到着。これで900円ですから、他の蕎麦専門店よりかなり安め。
左下の薬味ですが、山葵ではなく、青首大根のおろしでした。山葵は卓上にチューブが備えてありました。ちょっと大胆。ここで予感的中。先客がお帰りのため、車を動かさなくてはならなくなりました。蕎麦よ伸びるな!!
二八だと思うのですが、上手に切れています。
エッジに少し崩れが見えています。茹ですぎかなと思ったのですが、腰はしっかり残っていました。蕎麦の香りは弱々しく、海苔が邪魔しているのが残念。
これが気になったそば粉で揚げた天ぷら。野菜だけ5種の精進揚げです。
発想は面白いのですが、衣がフリッターのようで、がっつり固まっています。ネタはワサビ菜、ユキノシタ?、椎茸、南瓜、さつま芋で見た目よりボリュームがあります。
お漬物は季節によって変わるようですが、大根のなた漬け。
かなり甘めの醤油味。蕎麦つゆと被る味です。
そば湯の出されるタイミングは丁度よく、熱々を頂けました。
適度に白濁していて蕎麦の味もしました。
街から離れた山間でソバ栽培から蕎麦打ちまで一貫して実践している八瀬そばさん。本格的な蕎麦専門店が少ない三陸沿岸においては貴重な存在です。ただ、ソバの品種を聞き忘れたのですが、普段、自分が練習で打っている常陸秋そばや信濃1号などより香りが薄く感じられました。それとも栽培地の気候に影響されるのでしょうか。蕎麦の世界はまだ入り口に入ったばかりですが、長い道のりになりそうです。^^
八瀬そば
・所在地 :気仙沼市関根149-1
・電 話 :0226-55-2410
・営業時間 :11:00〜14:00
・定休日 :水曜日
・駐車場 :あるのですが、袋小路に縦列駐車のため食べている途中で車を移動させることも。。。
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