春告げ味蕗の薹(ふきのとう)
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我が家の庭にも春がやって参りました。毎年のように春の花たちも咲き始めています。陽当たりがよい庭の隅にフキノトウも顔を出しています。家を建てた時にフキを適当に植えておいたのですが、どんどん増えて毎年、初春はフキノトウ、初夏はフキの煮付けを楽しんでいます。
毎年、これくらいは収穫できます。蕾から開いたものまで形はまちまちですが、それぞれに適した料理があります。
開いたものは天ぷらに、蕾やまだ締まった物は含め煮に合いますよ。
含め煮は最初に軽くアクを抜きます。アク抜きなしでも食べられますが、ちょっと苦味が強すぎます。
重曹を少し加えたお湯で軽く湯がきますと驚くほど茹で汁が茶色くなり、アクの強さを実感します。でも、あまり抜きすぎてもフキノトウの野趣がなくなりますのでほどほどに。茹で汁を捨てて軽く洗ったら味醂と醤油を薄めた煮汁で沸騰させないように煮含めます。
フキノトウの含め煮の完成です。これがまた、春の香りで体が目覚めます。ご飯にも酒にもどんぴしゃり。
一日くらい置いた方が味が馴染んで美味しいですね。
こちらは定番のフキノトウの天ぷら。春はやはりフキノトウがないと始まりません。
塩でも佳し、醤油でも佳しの旬味です。
嬉しくてもうワンショット。カリッとした衣と苦み走った味がまさに大人の乙味です。
これもまた、日本人に産まれて良かったぁの味わいです。
やっと寒かった冬から解放されそうです。温暖化の傾向にあるといわれますが、それと暖冬とは必ずしも一致しないようですね。地球は氷河期と間氷期を繰り返していますが、氷河期に向かっている時は温暖化はどうなるのでしょうか。まあ、これも地質学的な時の流れの尺度ですので、人間の人生から見れば、当面の気候変動が重視されて当然ですよね。ともあれ、今年もまたフキノトウが食べられて本当に有り難いと自然の恵みに感謝する次第です。


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