【南三陸町】おおもり食堂のホルモン丼
カテゴリー: 外食:丼・オーバーライス
南三陸町の防災庁舎跡、様々な議論がなされましたが、町は撤去の方針を打ち出しました。でも、ここで犠牲になれた職員の遺族の中には、これを震災遺構として残した方が良いとの意見もあったようです。県は国から維持のための何らかの支援が得られれば、解体延期で町と調整する意向を示しています。岩手県宮古市田老の被災したたろう観光ホテルは遺産としての保存が決まりました。10年20年後を考えれば、宮城にも津波の恐怖を伝える遺構は必要でしょう。
いまだに野原が広がるかつての志津川の街。これが現在の姿です。
地盤沈下もあって、満潮時には所々が水溜まりにまります。
その野原の山際を魚市場の方に進みますと、突然、幟旗が目に飛び込んできます。
このような場所に食堂でしょうか。
復興商店街ではなく、自力でこの場所に再建したおおもり食堂さんでした。大盛りじゃありません。この辺りの地名が大森です。^^
結構賑わっているようです。ホルモンが売りのようですね。
震災前、この場所で居酒屋をやっていたマスターの渡辺清吾さんと女将の片岡裕子さんはともにアートがプロ並みです。
作品を眺めているだけで時が経ちます。「お父さん もう さがかなくても いいですよ ちゃんと 天国 ついたから」。。。泣けました。
出来ます物はホルモン丼を筆頭にラーメンや焼き肉系の定食です。
ボランティアや土木作業員の方々はラーメンと丼物のセットを食べていますね。これからは体力の他に体温を奪われてカロリー消費しますのでがっつり食べて下さい。^^
私は初めてなので、目玉商品のホルモン丼をお願いしました。
これ相当のボリュームがあります。サラダも添えられているので完全丼ですね。生卵もサービスのようです。
ホルモン好きには堪らない光景です。焼き肉屋さんの一皿分は軽くあるでしょうね。鮮度も上々です。
ただ、直火で焼いたわけも煮込んだわけでもなく、炒めただけなので相当噛まないと飲み込めません。ご飯と同時に口に入れますと、ご飯はホルモンを置いてさっさと自分だけ食道へ消えてきます。
途中で生卵をかけて流れを変えます。
ホルモンはホルモンとして食べて、ご飯はTKGで食べるのもありでしょう。^^
食後にはコーヒーも付きました。疲れた顎に有り難い。^^
これで700円は立派です。今度は柔らかい煮込ホルモン丼に致しましょう。^^
志津川の食堂と言いますと、さんさん商店街や商工団地の静江館に人が集まりますが、現場で毎日、働いているボランティアや土木作業の方々にとっては近くで昼食を食べられた方が、休む時間も長くなり疲れも癒やせます。実際、こちらのおおもり食堂さんは繁盛していました。もちろんロケーションの問題だけでなく、渡辺さんと片岡さんのキャラクターとホスピタリティーが人を集めていることは間違いありません。
おおもり食堂
・所在地 :宮城県本吉郡南三陸町志津川大森43-1
・電 話 :非公開
・営業時間 :9:00~14:00
・定休日 :日曜日
・駐車場 :あり
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