青森の郷土料理 しそ蒔き
カテゴリー: 料理:野菜・果物
この料理は先月の青森旅行の際に頂いたナスのシソ巻きです。普通シソ巻きと申しますと宮城を中心とした南東北では、クルミ味噌やゴマ味噌を包んで揚げた物を指しますが、所変われば品変わるですね。日本酒の肴として好かったので、名残のナスとシソで一度作っておきたいと思います。
シソは赤シソを用いることもあるようですが、我が家にはこの時期、青シソしか残っていないので、これを用います。
赤シソと青シソでは香りも味も違うので、2種類の食味の異なるシソ巻きが存在することになりますね。
今回はナスだけではなく、実験としてビンチョウとエリンギも包んでみます。
味噌を味醂で溶いて、おろしショウガを加えます。甘めに作りたい時は砂糖も加えます。
ナスは人差し指位の拍子木に切って、甘味噌を塗って、青シソで包みます。
爪楊枝で止めなくても巻き終わりを下にしてきっちり並べて行けば戻りません。上の写真の味噌は少し塗り過ぎでした。ナスの一面だけ塗ればよい感じです。
ビンチョウとエリンギも同様に切って、巻き込みます。
こんな感じでこれはと思う物を巻き込んでみるのも想定外の発見があるかも知れません。^^
ゴマ油を引いたフライパンにシソ巻きをビッシリ並べます。
ということは、フライパンが埋まるくらいは巻かないと駄目ということになります。少量作る時は、やはり爪楊枝で止めましょう。^^
日本酒を少々振りかけてから蓋をして蒸らします。
焦げ付かないように弱火にして10分くらい蒸し、様子を見ます。
こんな感じになっていたら出来上がりです。
途中で裏返さなくても蓋をして蒸せば大丈夫です。
こちらはナスのシソ巻き。冷めた方が美味しいかも。
ナスと味噌と油が実によく合っています。味噌は甘めの方が美味しいようです。
こちらはビンチョウ巻き(左)とエリンギ巻き(右)。
エリンギは水分が出て、縮まってしまいました。加熱後に縮むものは適さないようです。
さて、本日は青森のシソ巻きをメインに晩酌です。
ナスと味噌と油の組合せはベストなので、炒め物などが多いのですが、シソで包んで炒め蒸しにするとは脱帽でした。この鄙びた味わいが秋の夜長にぴったりです。ひやおろしを舐めながら、しそ巻きで三合。^^
郷土料理にはいくら考えても想い付かないものがたくさんあります。私にとっての旅の楽しみはこのような表に出てこない地方地方の家庭料理の発見にあります。それらをヒントに新しい料理がどんどんと湧いてくるからです。ナスのシーズンが終わったら、牡蠣でもやってみたくなってきました。^^
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