【青森味探訪】 ② ウォーターフロントと津軽三味線
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青森からのレポート第2弾は陸奥湾のベイサイドからです。青森市を代表する景色となった青森ベイブリッジ。遠くからも目立ち、車や鉄路の車窓からこれが見えてくると青森にやってきたんだという実感が湧き上がります。全長が1219mもあり、デザインにもかなりこだわりが見られ、橋桁が青森の頭文字であるAという形になってます。この写真の左手はシードルを生産販売しているAファクトリー、右手の茶褐色の建物はねぶたを展示してあるワ・ラッセです。
ベイブリッジの展望室から青い海の公園やアスパム方向を眺めています。
青森市のウォーターフロントは実に充実しています。青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸(下)から、対岸のアスパムへはベイブリッジに登る必要がなく、平行して海面を渡る歩行者専用橋ラブリッジで渡れます。この橋、手前の一部が陸側へ引き込める構造となっており、船の通過も可能です。
ウォーターフロントを散策して喉が渇きましたので、Aファクトリーで喉を潤します。
シードル(右)とモヒート(左)ですが、残念ながら車なのでノンアルです。(-_-)
投宿するにはまだちょっと時間もありますので、ワ・ラッセで今年活躍したねぶたを見学。
上のねぶたが今年の青森県知事賞を受賞しています。大迫力ではありますが、デザインが今風のリアルではなく、どこかのどかさが残った感じが郷愁を誘いますね。
さて、今夜の酒盛りは津軽三味線の生演奏が見られるうお旬(旧名いぶし銀)さんです。
青森県の海の幸も楽しみです。キンキン(キチジ)も激安とのことですが、庶民にはちょっとなぁ。。。
店内は板張りで正面には大型スクリーン。
生演奏の合間にはスクリーンで津軽三味線の競技会や大合奏が映されていました。
突き出しには生牡蠣が出されました。この季節だと成熟の遅い北海道産かな。
それでも、さすがに9月、成熟してドロンとした食感でしたね。これがイワガキなら成熟していても旨味成分が温存されますが。。。
こちらはホテルで頂いたサービス券を利用して無料提供された大間産マグロの握りです。
クロマグロのトロですが、砂ずりの部分でしょうか。脂そのものを食べている感じです。
お酒は青森の地酒、豊盃の特別純米酒を頂いています。
青森は地酒の種類はあまり多くありませんが、どれも美味しいですね。
こんな津軽の郷土料理に巡り合えました。
茄子の赤紫蘇巻きです。赤紫蘇で甘味噌を塗った茄子の縦切りを包み、フライパンで炒め蒸したそうです。こういうの大好きだなぁ。同じ紫蘇巻きでも、津軽、宮城、福島(いわき)では、全く異なるのですね。
こちらはサラダなのですが、十和田名物、バラ焼きが乗ってます。
明後日、十和田にも回り、本場のバラ焼きを味わう予定ですが、これは予告編というで。。。
これも嬉しかった。馬のスジの煮込みです。
こんなの熊本以来です。馬の産地、青森ならではの料理に感激です。
青森と言えば、ホタテですよね。ホタテの殻焼きです。
プリプリの食感に溢れる甘さ。暫し沈黙。実は後出の貝焼き味噌と間違って頼んでしまいました。^^
津軽三味線の生演奏が始まりました。南こうせつ風の演奏家ですが、じょんがら節には心を打たれました。
演奏の後、弾き手が各席を回り、津軽三味線の解説をしてくれます。実は今宵、青森大学の田村教授と呑んでました。
これが秋田から青森にかけて伝承される貝焼き味噌です。
味噌味のスープに卵を落として掻き混ぜます。これは酒の肴にはもちろん、ご飯にぶっかけても堪らないでしょうね。
〆は青森で盛んに栽培されるニンニクをふんだんに使った炒飯です。
明日のことは考えないでむさぼります。なかなか上手に仕上がった炒飯でした。
まだまだ、続きます。震災の直前に訪れた青森屋台村さんふり横丁の芸術家居酒屋小栗さんを再訪します。その時の様子はこちらをご覧下さい。
ギャー、店の中が空っぽになっている。この横丁から、小栗さんが消えていました。どうなったんだべ。。。 携帯ですぐに連絡を取ります。
安心しました。小栗さんは横丁を離れ、独立した店を構えたそうです。タクシーで直行。
いやぁ~嬉しい。小栗さんがお店の看板を出しています。2年で出世しましたねぇ。
かつてと同じように店内にはご主人が釣った魚の魚拓やご自分の作品が飾られていました。
油絵かと思ったら、パステルで描いて、ラッカーで表面を固めるそうです。
今回もまた名刺替わりのミニ色紙を頂きました。
厚紙に野菜の葉や皮を貼って描くのが小栗さんの特徴。左は前回来た時頂いたものです。あれからずっと財布の中に入れていました。
先付にもこだわりを感じます。
左から山独活のかき揚げ、肉豆腐、マグロの含め煮です。
これはオリジナルの山芋のコロッケ。
ジャガイモとは異なり、粘りながらもクリーミーな食感に魅了されます。
ちょっと、黒めですが、これが小栗さんの一番人気、伝宝焼きです。
通常の貝焼きと違って、卵の素(酢を使わないマヨネーズ)で和えたホタテなどの具材を焼き合わせます。青森の創作新味覚です。さっぱりとしたグラタンのような味わいになります。
今日もハードに動き回りましたが、青森の料理に癒されました。青森も宮城と同じように四季折々多種多様な水産物に恵まれますが、宮城県人より牛や馬もよく食べています。特産のリンゴやニンニクを使った焼肉のタレも数多く販売されていました。前回、訪れたのは歩道に雪が高く積まれた1月でしたが、同じ市街地をガラッと変わった夏の景色と比較できたのはよい経験でした。明日も早くから巡り歩きますので、今宵はこれにて。田村先生、お付き合いありがとうございました。
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【青森味探訪】① 黒石つゆ焼きそばと三内丸山遺跡
うお旬 (旧店名:いぶし銀)
・所在地 :青森県青森市本町2-5-7
・電 話 :017-775-5355
・営業時間 :17:00~23:00
・定休日 :無休
・駐車場 :なし
料理と絵の店 元禄茶屋 小栗
・所在地 :青森県青森市堤町1-1-9
・電 話 :080-6042-4196
・営業時間 :17:00~23:00
・定休日 :第2・4月曜日
・駐車場 :なし
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