いつだったか、仙台から利府街道を松島方面に走っていた時、燕沢周辺で左手に冷たい肉蕎麦の看板がちらりと見えた気がしました。山形の肉そばなんだろうかと思いつつもすぐに忘れ、またしばらく経って通過した際、今度は山形名物もかほくの文字も確認できました。「間違いない。河北町谷地の冷たい肉そばだ。」 でも、この周辺の利府街道は止まるのもスピードを緩めるのも難しく、駐車場までは確認できませんでした。
ネット調べると店の西側に駐車場があるとの情報を得て、慎重に運転してきたのですが、1回目は通り過ぎ、転回して戻ってきて反対車線から右折でなんとか入れました。
とにかく分かり難い、店から東に少し離れて駐車スペースがあるので、仙台方面からだと見付けにくいのです。それにこの辺は皆さんかなりのスピードで走ってますし。。。相当の動体視力が必要ですね。それに急な減速も危険ですので、十分に気を付けて下さい。
間違いなく、山形県河北町の冷たい肉そば専門店です。
河北町といえば、肉そばの発祥地と言われていますね。周辺の西川町、東根市、天童市では何度も食べているのですが、元祖河北町のは初めてです。期待で胸が膨らみます。
店内は蕎麦屋と言うより殺風景な居酒屋みたいな感じ。
テーブル3卓に、カウンター4席。あまり表現するものがありません。水はセルフなのですが、初めてだと出されるものだと思って待ってしまいます。カウンター上にはお酒も並べてあり、夜は居酒屋になるのでしょうか。一応、営業時間は日中だけですが。
冷たい肉蕎麦並盛600円をお願いします。 山形系の麺類の大盛りは時として暴力的な量となりますので、初めての処では並盛でチェックしましょう。^^
年配の女性が食堂係で、若い男性が厨房です。親子なのでしょうか。いずれにしろ、山形県河北町のご出身と信じても良いのでしょうか。ほどなく、タイマーのピピッと言う音が聞こえ、水道水でジャーッと麺を洗う音が厨房から伝わってきます。
やって来ました。山形県河北町谷地の冷たい肉そばです。量は宮城の並とさほど変わりません。
肉(鶏)と長葱だけで潔いのですが、なんだろう、想像していたのより全体的に上品だなぁ。キラキラと透明な油が浮くくらいのスープの温度であるところは本物っぽい。
肉も上品。。。いや、薄くて数が少ない。
食べてみると味はよく染みていて、老鶏らしく噛み締めるほどに味が出ます。でも、もう少し厚くても罰は当たらないでしょう。^^ そう言えば、副菜のキュウリの漬け物も見事に薄い。つゆはダシもそこそこに利いていますが、いつまでも飲んでいられる位さっぱりしています。透明感のあるスープは清々しいのですが、野趣に欠けます。。。
極め付けはこの蕎麦。本当に河北ではこんなに白くて細いの???
これは仙台人にも受け入れられ易いようにモディファイしているのでしょうか。河北周辺の市町で食べた肉そばは何処もいわゆる田舎蕎麦で噛むのに時間が掛かった記憶があるのですが。。。この蕎麦も噛み応えはあるのですが、田舎蕎麦とは異なりますね。
謎が深まる河北の肉そば。ネットではかなり好評なのは仙台人好みにされているからでしょうか。やはり峠を越えて本物の河北町谷地の肉そばを確かめに行く必要がありますね。朝飯抜いて朝飯の代わりにまず1杯、温泉に入って遅めの昼飯にもう1杯で2カ所を検証してみましょう。いろは系列店と一寸亭本店の暖簾を潜ってみようかなぁ。^^
冷たい肉蕎麦専門店かほく
・所在地 :仙台市宮城野区燕沢東2丁目1-28
・電 話 :022-253-2977
・営業時間 :11:00~14:00
・定休日 :不定休
・駐車場 :店の西側4台(分かり難い)
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