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コトルのモンゴル・デイ

カテゴリー: 外食:居酒屋・割烹

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 いま(2013.7.20 18:00)、ぶらんどーむ一番町のフォーラス前を通り過ぎようとしていますが、アーケード街のど真ん中に煌びやかなお神輿が鎮座しておりました。どうやら一番町三社まつりの日のようです。ハッピ姿の鯔背な男女がスタンばっていましたね。この一番町三社まつりはマーブルロードおおまちの恵比寿神社、サンモール一番町の野中神社、ぶらんどーむ一番町の和霊神社の共催であり、全て江戸風の装飾、振り付けになっているそうです。ところで、和霊神社はフォーラスの屋上にあったのですね。




 さて、今晩の目的地はHomebarコトルさん。言わずと知れた野菜料理の巨匠ひゃくさんが料理長を務める国分町のオアシスです。
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 7月はモンゴルの草香麺フェアをやっており、土曜日はモンゴル・デイと称して、内モンゴル出身の佐藤タナさん監修のモンゴル料理や民族衣装の試着、モンゴルの音楽も楽しめるのです。いつか、行かなきゃと思っていたのですが、今日は土曜日。。。 今でしょ。^^




 突き出しはひゃくさんが涼味たっぷりの和風スープを出してくれました。
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 冷たいだし汁に梅肉とおぼろ昆布が入っています。歩いてきた後には有難いですね。




 カウンターにあった酒用の革袋。飾りかと思ったら本当にお酒が入ってました。
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 これはタナさんの内モンゴル土産とか。スペインのと違って箸と猪口が付いているのがアウトドアに長けている遊牧民風。中はワインでなく、43度の蒸留酒でした。一杯頂きましたが、ふわっと喉元を通過する古酒の味わい。



 そう言えば、革袋に関する有名な故事がありますね。 New wine is put into fresh wineskins. 新しいワインは新しい革袋に入れろ。なんだか尤もらしいのですが、まだ、発酵が続いている新酒を弾力を失った古い革袋に入れると膨張に耐え切れず、ワインと袋の両方を失うというもの。




 それではモンゴル料理を頂いてみましょう。まずはモンゴル風水餃子
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 一見、普通の水餃子ですが、中の肉はです。臭みは全くなく上手にスパイスが使われています。タナさんによると花椒だけとのことですが、香りのマジシャンひゃくさんのプラスアルファの仕事を感じます。皮ももちろん手作りですから、モチモチシコシコで堪りません。




 こちらはモンゴル風ポトフと名付けられた煮込み料理。フランスのポトフに似ていますが、肉はもちろん羊肉です。
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 肉は別鍋でほぐれる手前までじっくり煮込んであります。タナさんによれば、モンゴルでは葉物野菜があまり作れないので、もっぱら馬鈴薯と人参が使われるとのこと。




 不思議に香りが豊かだなと思ったら、内モンゴルのスパイス・シーズニングミックスを使っているとのこと。
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 見せてもらった二つの実。。。漢方薬そのものですね。どうりで複雑な香りが鼻腔に広がるはずです。はショウガ科の草果に似ていますが、香りを優先させるとすれば同じショウガ科のカルダモンでしょう。はムクジロ科の龍眼肉ではないでしょうか。



 漢方と羊肉の組み合わせは、内モンゴルが発祥とも言われる火鍋を思い起こさせます。この火鍋はやがて、牛肉や豚肉も使い、重慶火鍋四川火鍋として中国料理の重要な地位を占め、日本にも伝わっています。日本では金属製の白湯と麻辣味の紅湯の2種のスープを入れるタイプ(二色鍋)が普及していますね。 




 モンゴルの衣装が展示してあり、試着もOK。アグレッシブなお客さんが果敢に挑戦です。
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 日本人はモンゴルの血も引いていますから、完璧に着こなしていますね。遺伝子が喜んでいるようです。^^




 こちらはラム肉の炒め物とモンゴルの春雨の和物。
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 炒め物にもモンゴルのシーズンニングが使われているそうです。春雨といってもきしめんのように幅広です。馬鈴薯澱粉で作られているそうで独特の弾力が魅力的。




 タナさんが〆にモンゴルスタイルのおを飲んでいくように薦めてくれました。
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 茶葉は雲南省のプーアールのようですが、飲み方がいわゆる乳茶というやつですね。しかも、シリアルのように乾燥したチーズと棒状のスナックも放り込みます。もちろん乳茶ですから塩味がついてますので、お茶というよりスープです。実際、モンゴルでは朝飯替わりにこれを食べていく習慣があるそうです。確かに忙しい時には便利でしょうね。




 もう一つ。これはモンゴルのお菓子ですが、ミルクを固めたものです。
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 味わい的には山形のミルクケーキですが、もっともろいです。子供のおやつに滋養たっぷりで良さそうです。




 コトルさんのモンゴル・デイで僅かな時間ですが異文化交流が出来ました。内モンゴルのご出身の佐藤タナさんが一つ一つ丁寧に解説してくれますので、料理の成り立ちも知ることができ大満足。内モンゴルはその自治や独立を巡って複雑かつ辛いな歴史があり、日本もその独立に援助したことがありましたが、失敗に終わっています。内モンゴルの食文化を取っ掛りに少し歴史や自治の実情を知りたくなってきました。





 Home Bar kotor (コトル)


・所在地   :仙台市青葉区一番町4-4-3あむーるビル2F
・電 話   :022-395-9968
・営業時間 :18:00~24:00
・定休日  :日曜・祝祭日

2013/07/29(月) 05:00 | trackback(0) | comment(0)
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