【加美町】鳴瀬川河畔の戸隠蕎麦
カテゴリー: 外食:蕎麦
いま、加美町内の鳴瀬川河畔から船形連邦を眺めています。右端の白いなだらかなピークが船形山で左の端が泉ヶ岳になります。このところかなり春めいてきましたが、山々はまだまだ冬景色ですね。この日は朝一で鳴子の日帰り温泉を浴びて、昼時にはもう加美町まで戻ってきています。それは美味しいお蕎麦を食べるためなのです。
中新田の街中を過ぎて、鳴瀬川の橋の手前を左に曲がり、県道157号を三本木に向けて5kmほど走りますと茶色い看板が見えてきます。
宮城県では珍しい戸隠蕎麦が食べられるお店です。お餅と天ぷらも看板に掲げてありますね。
元々、米澤屋さんというお餅屋さんだったのですが、二代目夫婦が信州で蕎麦を修行して、平成21年に利蔵庵米沢屋という蕎麦屋をオープンさせました。
お隣にはお餅の米澤屋さんがあり、蕎麦屋さんでもお餅が食べられます。利蔵とは女将さんの父親のお名前だそうです。
内装はモダンに仕上げた古民家風、平成20年に築80年の茅葺母屋を改装したそうです。
窓からよく手入れされた庭園が眺められます。テーブル席に着きましたが、座敷や囲炉裏もあって、気分や人数に応じた席が選べます。
お蕎麦の献立はシンプルです。お餅は5種類の餡が用意されています。
お餅は蕎麦の後でデザート代わりに頂きます。
まず最初に香の物盛り合わせが出てきます。
綺麗ですね。長葱の漬け物が秀逸でした。お餅の時まで残しておけるかな。^^
本日は天ざるをお願いしました。お餅もあるので蕎麦は並盛りで。
天ぷらには塩が添えられています。
天ぷらは海老、シメジ、大葉、茄子、薩摩芋の五点盛り。
カラッと揚がって薄衣の歯触りも軽いですね。
特徴的なのは蕎麦の盛り方。円形のザルに水を切らないでへぎそばのように一手繰り分ずつ盛ってあります。
ぼっち盛りと呼ばれる盛り方とのこと。水気を含んでいますので、蕎麦がくっ付くことはありませんが、ツユが薄まりやすくなります。浸すようにたっぷり浸けて頂きます。
薬味は戸隠流で辛味大根と長葱となります。そば湯も白濁していて粘性もあり良好。
透明な蕎麦湯が出てきますとガッカリですから。でも、白濁した茹で湯で蕎麦を茹でているわけではなく、蕎麦湯を別途作っているのでしょう。
お餅は胡桃を選びました。キメの細かいよく伸びるお餅でした。
県内では大滝農村公園の餅処さんと並んで美味しいお餅を食べさせる貴重なお店でもあります。
宮城県内で本格的な戸隠蕎麦を提供している利蔵庵米澤屋さん。お店の内装や庭園を眺めながら蕎麦とお餅を楽しめます。若い女将の接客も小気味よく、良い気分で食事を進めることができました。仙台からだと国道4号を北上するか、東北自動車道を三本木スマートICで降りて、寺嶋のサンクスから県道156-158-157号と辿るのが早いでしょう。どういうわけか、カーナビに住所や電話番号を入力しても違う所へ案内されてしまいました。^^
利蔵庵 米澤屋
・所在地 :宮城県加美郡加美町下新田字原江25-1
・電 話 :0229-63-4860
・営業時間 :11:00~14:00(土・日・祝~15:00)
・定休日 :水曜日(祝日の場合は火曜)
・駐車場 :あり
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