洋風蓮根蒸しを創製しました
カテゴリー: 料理:野菜・果物
前記事では日本料理である正統な蓮根蒸しをご紹介致しましたが、今回は新しい料理の創製を目指して、ちょっといじってみます。蓮根蒸しをイタリア風にモディファイしてみます。馳走塾の技法でいう国籍変換ですね。旧友のイタリア人も見ていますが敢えて挑戦してみました。^^
今回は通常の蓮根蒸しに具材として豚挽き肉とソーセージ、生地には粉チーズ、牛乳、卵を加えます。
トッピングにパプリカ赤と雪の下から集めたイタリアンパセリ少々。味付けは塩と胡椒だけです。
最初に挽き肉を弱火で炒めながら、バルサミコ酢で調味します。
水分が飛んでそぼろの様になればOKです。これ、かなり甘酸っぱくって刺激的です。そこが狙いですが。。。
ソーセージはチョリーソを使いたかったのですが、残念ながら入手できませんでした。
そこで、ちょろりさんから頂いた菊池牧場の完全無添加ソーセージを惜しげもなく刻みます。これが結果として大正解。
正統な蓮根蒸しのようにまず、蓮根を擂りおろします。
それの水気を切ってから、溶き卵と粉チーズ、胡椒やナツメッグなどのスパイスを少々。
牛乳は生地の硬さを調整するために加えます。
パサパサした生地がポッタリするくらいまで加減しながら加えて下さい。
耐熱容器にまず蓮根生地を敷き、ソーセージの微塵切りを載せます。
その上にまた蓮根生地を被せて、蒸し器に入れます。沸騰してから約10分で蒸しが上がります。
出来上がりを横から見ますとこんな感じです。
ちょっとスイーツ風ですが、立派な酒の肴です。^^ トッピングは挽き肉のバルサミコ酢炒めとパプリカの細々、イタリアンパセリです。
この料理の意匠は最初、刺激的なバルサミコ酢味の肉そぼろをふんわりとした蓮根蒸しに和えながら食べ、、、
続いて、柔らかな味のソーセージミンチと蓮根蒸しのハーモニーを楽しんで頂くことにあります。チョリソーにしなくて本当によかったです。個性の強い味の次は、優しい無添加ソーセージの癒しが必要です。
この料理はイタリアンでも、アンティパストだけじゃなく、コントルノになり得るのではないでしょうか。このような料理の国際交流はお互いの食文化を豊かにしますね。イタリア人の友人に、今度、感想を聞いてみましょう。でも、食べないとわからんとメールで言ってくるでしょうね。^^ 今年は伊達政宗の命によりローマを目指した慶長遣欧使節団出航から400年の節目。一緒に戦争に負けた国同士、アメリカとは違う伝統を重んじる文化を見直したいですね。^^
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