気仙沼の方からまたまた、酒粕を頂きました。金紋両國でお馴染みの角星の酒粕です。どの銘柄の酒粕かはわかりませんが、1キロもあります。これからせっせと利用していかねばなりません。以前も酒粕を使った料理開発に努めましたが、その結果、以下の教訓を得ました。
【酒粕料理教訓】 (関連記事)
一.酒粕は銘酒を醸す蔵元の物を求めること。
一.酒粕料理は酒粕を前面に出さず、味に深みを与える脇役にさせる。
一.酒粕料理は1回の食事に1品とすること。
昨年末から酒粕と味噌を合わせた粕味噌漬け(関連記事)にはまってましたが、良い酒粕なら醤油や塩ともきっと合うはずです。今回は醤油と合わせて和風の料理に挑戦します。それは酒粕めしです。外したらご飯が無駄になるかも知れません。^^
要するに酒粕入り炊き込みご飯です。具材はあるもので構いませんが、以下を推奨いたします。
カレー用の豚肉角切り、人参、そしてゴボウかなと思ったのですが、ある直感が働いて筍の水煮を使います。味付けには醤油と麺つゆを使います。我が家の炊飯用土鍋は三合炊きですので、米は3合。これの他に和風のダシ汁を用意します。
最初に細切りにした人参と筍、豚肉を少量の油で炒め合わせます。
さっと火が通ったら、醤油大さじ半分で軽く味付けしておきます。
酒粕45gを醤油大さじ2杯半、麺つゆ大さじ1杯によく溶かします。
さらにダシ汁1カップでよく溶いておきます。
研いだ米を土鍋に入れ、合わせ調味料を加え、定量までダシ汁を注ぎます。
麺つゆも使い、豚肉からも旨味が出ますので、ダシ汁ではなく水でも良かったかも知れません。
最後に炒めた具材を加えて、だし昆布を乗せれば準備完了です。
この状態で30分くらい置いてから炊き始めます。
20分くらいかけて炊き上げ、さらに20分くらい蒸らします。
最初、蒸気が上がるまでは強火にしますが、あとは弱火にします。水分が少なくなってから火が強いと、おこげを通り過ぎて、燻煙集が全体に回る危険性がありますので。
じっくり蒸らしたら、軽く混ぜて水分を飛ばします。
なんとか、上手く炊けたようです。炊け具合もまずまずですね。
なんとも美味そうな光景です。豚肉をコロコロさせたのは沖縄のフーチーバージューシーを意識しました。
これは美味い。粕味噌豆腐以来のヒットですね。酒粕の苦味もほんのりと感じますが、それがまた実に佳い感じ。庄内の孟宗汁(関連記事)でご飯を食べている味わいです。そうです。ゴボウを止めて、筍に切り替えたのは、頭に孟宗汁がフラッシュしたからです。これなら酒粕めしに合わない訳がないと。
本日は久々に夕餉で米を頂きます。実はこれにも発芽玄米が入っていますが。^^
酒粕めしを食べているうちに、これが呼び水となってお酒が呑みたくなり、結局いつもの晩酌になってしまいました。^^
酒粕を使った料理は、分量を間違うと食べ物から程遠くなります。あくまでも控えめに用いるのがコツですね。大体、米1合に付き酒粕15g以内にしておきましょう。豚肉と筍は必須アイテムですね。ゴボウだと香りが強すぎて、この平和な茶碗国家を支配されてしまいます。人参はビジュアル的に参加させた方が良いでしょう。なお、冒頭の酒粕料理教訓のとおり、酒粕めしの時は酒粕を使った惣菜は控えましょう。^^
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