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【岩手県一関市】県境のエスニック・カフェ

カテゴリー: 外食:他麺類

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 自宅から気仙沼に戻る時、三陸道を現在(2013.1)の終点である登米東和ICで降りてから少し走って国道346号に乗り、東進して海に出ます。その途中、ちょこっとだけ岩手県を通過します。上の地図の青い矢印のところです。盲腸のように宮城県に垂れ下がっているのです。カーブの多い山道で雪が降ると危険な区間です。その矢印の先端辺りに以前から気になっていたカフェがあります。何もない山の中にポツンとあるこのお店、カーブの途中でなかなか入る決断ができないままに時が過ぎました。

 



 先週末、気仙沼を昼近くに出発し、気になるカフェに初めて寄ってみました。そのお店は和sian-cafe aimakiさんといいます。
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 和sianは和+Asianの造語でしょうけど、aimakiってなんだぁ。ベトナム語かタイ語だろうか。夜はお酒も出すみたいだけど、運転手連れて来ない限り、絶対呑めないよね。なにせ山の中だし、付近にバス停も見当たらない。^^




 木造りの山小屋は気持ちよさそうなウッドデッキもあって、暖かい季節ならここで食事もよさげです。
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 一体何を食べさせてくれるのだろう。ステーキハウスのようにも見えますが。。。




 窓辺の風景は寒々とした冬山。新緑の頃はいいでしょうね。
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 天井は屋根まで吹き抜けて、実に広々としています。



 
 これはランチタイムのメニューらしいのですが、やっとジャンルが分かりました。aimaki5.jpg
 タイを中心にベトナムやインドも含めたエスニック料理のお店でした。このようなところで本格的なエスニック、、、実に面白いが、この先が心配です。




 本日はベトナムのフォーゴイクン(生春巻き)のセットを頂きます。
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 このセットは気が利いていますね。温かい料理とサラダ感覚の冷たい料理がいっぺんに楽しめます。ゴイクンにはスィートチリソースが、フォーにはライムが添えられています。



 

 まずはゴイクンから。ちゃんとエビと生ニラも使われています。
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 スィートチリソース
を付けて口に放り込みますとシャキシャキレタスが弾けます。この料理は野菜をいっぱい食べることができていいですね。スィートチリソースの甘味に飽きたら、卓上のナンプラーを加えると味が引き締まります。




 続いて、フォーですが、これまた野菜たっぷり。立ち上る湯気もご馳走です。
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 パクチー(コリアンダー)は自分で栽培されているようです。日本人向けに少しパクチーが少なめかな。私はこれにドクダミも入れたいくらい。ライスヌードルは少し柔らかめですが、鶏のスープを含んで旨味が染み亘っています。青菜類の他にはモヤシや鶏肉も使われています。




 ベトナムやタイの麺料理は概して味が薄め。それを客が卓上で自分の好みに調味するのです。
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 調味料の4点セット、ナンプラー(ニュクマム)、唐辛子、砂糖、チリビネガー。辛酸甘鹹、味の4要素が揃っています。酸は添えてあるライムからも供給できますね。




 食後にデザイン・カプチーノを頂きました。単品だと500円ですが、ランチとセットだと400円で頂けます。
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 豆は仙台のバル・ミュゼットさんから仕入れているそうです。デザインはこのような樹姿だけではなく、アンパンマンのキャラクターも得意のようです。食事がサッパリ系だったので、濃厚なカプチーノでバランスが取れた感じです。




 帰り際に若いマスターと話し込み、次は是非、手作りのゲーン・キョウ・ワーン(グリーンカレー)を食べて欲しいとのことでした。
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 で、こちらのお店で販売しているグリーンカレーレトルトをお土産に買ってみました。1袋480円。製造がはらから作業所となっていますが、レトルトのパック詰めだけをお願いしたそうです。




 後日、頂いてみました。正確な情報を提供するためにカレーには何も足していません。量は一編にかけ切れないくらいタップリ。
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 ご飯は五穀米です。辛さは日本人向きで、甘味も強いのですが、レモングラスバイマックルー等のハーブ類の香りは利いています。具材にはなんと、マクアプアン(スズメナスビ)も使われていました。ここまで本格的なゲーン・キョウ・ワーンは仙台でも珍しい。他には鶏胸肉、バイマックルー(コブミカンの葉)、ホーリーバジル、青唐辛子等が確認できました。 





  想定外なところで出会ったエスニック・カフェ。何度もこの道を往復しているのに、全く知りませんでした。もっと早く伺えばよかったのにと嬉しさ半分、悔しさ半分。店内ではチリソースナンプラーなどの基本調味料は販売されていましたが、必要があれば他の調味料やハーブも取り寄せてくれるとのことでした。徹底的なこだわりと東南アジアへの熱い情熱を感じさせるマスターでした。

 最後に、aimakiって何語と尋ねると、「みんなに愛を蒔きたいから・・・」ですと。恐れ入りました。^^

 



 
和sian-cafe aimaki (ワジアンカフェ・アイマキ)


所在地   :岩手県一関市藤沢町大籠切通9-2
電 話   :0191-62-2340
営業時間  :11:00~21:00(ランチ ~14:00)
定休日   :水曜日
駐車場   :あり

2013/01/17(木) 05:00 | trackback(0) | comment(8)
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とあ

URL | [ 編集 ] 2013/01/17(木) 09:58:02

あっ、こちらのお店ですね(^^)
楽しみにしてました

おいしそ~っっっっ!!!
どれも食べてみたいですね~っ

エスニック系、大好きっ(笑)

お店でレトルトや調味料も
売っているなんて
凄すぎる~(うちの近くにも出来ないかな(笑))

ぺこりん

URL | [ 編集 ] 2013/01/17(木) 12:37:32

たしかmauさんのブログでよくみて知っていたのですが、子供や両親が一緒の時しか通らないので、なかなかこういうお店は行く機会がないんですよね。
それにしても、タイのバジルを輸入してるなんて、ホント本格的ですね。

サエモン

URL | [ 編集 ] 2013/01/17(木) 22:16:14

 >とあさん

 いいお店でしょう。大きく育って欲しいです。
やる気のあるマスターなので手抜きはないのでしょうけど
立地条件が厳しすぎます。特に冬は。

サエモン

URL | [ 編集 ] 2013/01/17(木) 22:19:28

 >ぺこりんさん

 こちらのお店は、子供対応型なのです。
小上がりにはおもちゃも用意され、子供が
遊べるゆとりを作っています。

 メニューもバリバリのエスニックだけではなく
子供の食べられるものもありました。

 ここのマスター、あらゆる角度に神経が
行き届いております。

 

びーえむあい

URL | [ 編集 ] 2013/01/19(土) 15:42:29

震災後いろいろあったようですがお店再会していましたね 安心しました!

ちびちゃんをも連れて家族でしばし南方暮らし
本格的な味が楽しめるのにもうなづけますね♪
いろいろ食べたいものが多いので仲間と行ってシェアするのがベストなんですが 仙台からではチャーターバスが必要になりますね(笑)

サエモン

URL | [ 編集 ] 2013/01/19(土) 16:38:40

 >びーえむあいさん

 こちらご存知でしたか。さすが、行動範囲が広いですね。
是非、このaimakiさんで夜に呑んでみたいです。

 SINGHAビアーで彼の料理を満喫したい。
宿泊は本吉のはまなす海洋館かな。

lucky

URL | [ 編集 ] 2013/01/20(日) 08:23:31

わぁ美味しそう^^
フォー、大好きです。
米の麺は打つのが難しそうで、お店で食べる事にしています(笑)
ベトナムではフォーにドクダミを入れるのですか?
確かに合いそうな気がします。

グリーンカレーのレトルトって嬉しいですね。
こちらも自分で作ると失敗しそうで。

これからも頑張って欲しいお店ですね。行ってみたい♪

サエモン

URL | [ 編集 ] 2013/01/20(日) 11:12:59

 >luckyさん

 米麺は水溶液を布を張った蒸し器に広げてクレープのようにして
作ってますね。ベトナムではほとんど生麺です。日本でも新宿の
バインセオサイゴンというお店が生麺を食べさせてくれるよう
になったらしいのです。今度、上京したら行ってみようと思ってます。












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