大地の芸術祭越後妻有アートトリエンナーレ2012の連載全6編は完了しましたが、越後で食べたウリ料理で美味しかったものを再現しておきます。十日町市の美人林の森森市で買ってきました糸ウリ(左)とコリンキー(右)です。どちらも個性的な野菜です。糸ウリは糸瓜と書くとヘチマのことになってしまいます。ヘチマは元々、繊維が取れるのでイトウリと呼ばれていたそうですが、短縮されてトウリになり、さらに「ト」がイロハの順番で「ヘ」と「チ」の間にあるからヘチマになったというのです。ほんとかいな。。。
一方、コリンキーは生食用に改良されたカボチャで皮ごと食べられます。キュウリと同じように熟する前の実を利用します。正確に言えばウリではありませんが、両方ともウリ科なので合わせてご紹介します。^^
まず、糸ウリですが、皮付きのまま輪切りにします。かなり力が要りますので十分に注意しながら切り分けます。
種や綿はきれいに掃除してドーナッツ状にします。この間にこれらが被るくらいのお湯を沸かしておきます。
軽く茹でて粗熱が取れたら、あら不思議、実の部分が糸状にほぐれていきます。
余り茹で過ぎますとカリカリ感がなくなりますので、途中で点検しながら茹で上げます。
ほぐした糸ウリを薄めのだし醤油に浸しておきます。
浸し物は飲んで美味いと感じる調味液に浸します。麺つゆを使っても良いですが、甘味は抑えた方が美味しいですね。
糸ウリの浸し物です。カリカリ、シャキシャキした歯触りが面白い。
どういう理由でこのような繊維質の実になったのでしょう。ヘチマもそうすが、ウリの仲間には繊維を作り出す遺伝子があるのでしょう。
続いて、糸ウリの炒めなますです。彩りにパプリカと満願寺唐辛子を糸状に切って加えます。
胡麻油で炒めて、かけぽんで調味しました。
こちらはコリンキーです。カボチャというよりフルーツのような断面ですね。
種や綿を掻き出してから切り分けます。
まずは醤油漬けから。麺つゆに醤油を足して水で薄め、鷹の爪で辛味を加えました。
半日漬ければ食べられます。
カボチャともキュウリとも違う食感。少しにカブに似たところもあります。
カリッとしているのですが、少ししなっともしているのです。ともあれ、爽やかな漬け物が出来上がりました。
一方、こちらは甘酢漬けです。十日町の農舞台で教えられた食べ方です。
スライサーで薄い帯状にしています。純米酢とマスカットのお酢を使いました。甘味はマスカット酢に入っていますので、砂糖は使いませんでした。
薄くスライスしてますので、ペラペラしていますが、カリカリ感はちゃんと残ってます。
油っぽい料理に添えると良さそうなお味です。
糸ウリは宮城では余り馴染みがないようですが、新潟では各所で食べることができ、広く普及していると感じました。コリンキーは近年、みちのくでも栽培されており、今後、家庭にも広まっていくのではないでしょうか。ただ新しい食材は食べ方をきちんと伝えないと購買意欲が湧かないものです。対面販売できる店で試食とともに薦める努力が必要でしょうね。それとテレビの力が絶大ですね。
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