夏野菜でエスニック3品
カテゴリー: 料理:野菜・果物
暑い日が続いておりますが、菜園の夏野菜は元気モリモリです。この野菜達に元気を分けてもらいましょう。今回はキュウリやナスを使った夏向きの料理を作ってみたいと思います。暑さに負けないためには暑い国の料理を食べましょう。火照った体を癒す工夫がされていて効果的です。食欲も回復させることが出来ますよ。
まずはトルコのキュウリ料理、ジャジュクです。ヨーグルトを使った冷たい食べるスープです。
ヨーグルト(1人分半カップ)に水をヨーグルトの30~40%(濃度は好みで)加えてよく攪拌し、飲み頃の濃度にします。これにおろしニンニクと自然塩で調味します。味付けも好みで。
キュウリを粗微塵切りにしてから、ハンディーミキサーでウィーーン。
キュウリの細かさも好みですが、あまり細かすぎるより粒があった方が変化があって楽しいです。ハンディーミキサーがない場合は、粗微塵に切ってから擂り鉢で軽く潰すと良いでしょう。
キュウリを調味したヨーグルトに加えます。そして、不可欠なのがミントの微塵切りです。
ミントが入ることで非日常的な風味となります。ミントはスペアミントよりペパーミントの方が私の好みです。両者とも気を許すと庭を占領してしまう勢いで増え続けます。
よく冷やしてから、パプリカオイルを垂らして頂きます。ラー油ではありませんよ。^^
パプリカオイルはオリーブオイルを小鍋で熱し、粉末のパプリカを入れて、赤い色素をオイルに移したものです。面倒でしたら、ミントの葉を飾っても良いでしょう。
続いて、同じくトルコの料理でパトルジャン・サラタスです。焼きナスを使ったペーストですね。
中型のナス3本で小鉢1杯分の出来上がりになります。ナスは日本料理の焼きナスを作るように皮のまま直火でこんがり焼いています。魚焼き用のコンロを使っても大丈夫です。
粗熱が取れたら、レモン汁を付けながら皮を剥いていきます。
レモン汁を付けますと色が黒くなりません。
皮を剥いたナスは包丁で叩くか、ハンディーミキサーで攪拌します。
ヨーグルト半カップ、レモン汁半個分、おろしニンニク、自然塩で調味します。ディップのようにして食べますので、味付けはしっかりと。
最後にイタリアンパセリの微塵切りを混ぜ込んで盛り付ければ完成です。
こってりしているように見えますが、ナスとヨーグルトがベースですので夏向きのさっぱりとしたお味です。
バケットの輪切りを添えて頂きます。
夏のブランチに最適な一品です。アラブ諸国の野菜料理は東南アジアとも違っていて実に個性的です。もっと勉強して、日本料理に取り入れるべき技法に出会いたいものです。
本日はエスニックのブランチです。よく冷えたジャジュクは暑さを忘れさせてくれますね。
あ、もう1品ありました。一番手前のナスを使ったタイ料理です。
ナスとチキンのレッドカリーゲーン・ペッです。温かい料理ですが、刺激的な香りと辛さが暑さを吹き飛ばします。一汗かきますが、そのあとの爽快感は堪りません。
今日は直輸入のペーストを使っています。大変便利ですが、レモングラスや仕上げのバジルは栽培しているフレッシュなものを補っています。もちろん、ナンプラーやココナッツミルクも不可欠です。
私はこんな食べ方も大好きです。素麺を冷や熱(冷たい麺を熱いつけ汁)ですすります。
グリーンカリーでもよくやりますが、爽やかな香りとココナッツミルクの濃厚さが素麺に絡んで食欲に火を付けます。日本人にはタイのライスヌードルよりこちらの方が合うと思います。
夏野菜も暑い国々の食べ方で頂くと案外涼しくなるものです。塩味で食べるヨーグルトや焼きナスのペーストなど日常の料理からは発想も湧かない手法を取り入れることで、日本の食文化も幅が広くなります。最初はそのまま習得して、やがてヨーグルトを豆乳に代えたり、ミントを大葉に代えたりして日本料理に組み込むのは我が民族の得意とするところですね。カレー南蛮やカツ丼、味噌ラーメンやオムライスのようにね。
【おまけ】
でも、日本人にはやっぱりこんな料理がホッとしますよね。揚げ夏野菜のぶっかけそばです。
千切りのキュウリとと乾椎茸の甘辛煮を蕎麦の上に散らし、夏野菜の素揚げをたっぷり乗せました。キンキンに冷えたそばつゆを張って頂きます。すっと汗が引く清涼感とたっぷり食べた満足感で幸せな夏の昼下がり。^^
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