【石巻市】復興友福丸のマグロ丼
カテゴリー: 外食:丼・オーバーライス
牡鹿半島を望むこの白い砂浜には人の姿がありません。例年なら海水浴客で賑わう頃ですが、昨年に引き続き海水浴場は開かれないようです。宮城県内で大震災以降に海水浴場をオープンさせたのは、気仙沼市大島の小田の浜(こだのはま)だけです。もちろん今年になってからですが。
それもそのはず、砂浜の背後はガレキの処分場になっています。
ここは石巻市のながはま海水浴場。。。だったところです。魚市場の東側で高い防潮堤で囲まれていたのですが、津波はこれを軽く乗り越えました。
旧北上川を少し上った中瀬に石ノ森漫画館があります。
まだまだ、本格的な修繕は始まったばかりです。再開に向けての修繕計画が石巻市議会を通ったのは4月のことでした。観光施設より民生が優先されるのは当然のことですね。
そして、中瀬の対岸には、昔からよく利用させて貰った島料理の友福丸さんがあります。
ご覧の通り激しく被災し、ここでの再開の目処は立っていないようです。石巻に住んでいた7年間、東京からの客人はよくここに連れてきました。魚料理にウニやアワビの炊き込みご飯をよく頂きました。
友福丸さんは現在、中里のバイパスに仮店舗で営業しています。
外観はまるでステーキハウスかピッツェリアのような佇まいですよ。これからのシーズンはウッドデッキでの食事もよさそうです。
目に飛び込んできたのがこれ。うにといくらの友福丼1200円。
これはお値打ちそうですね。よっしゃ、これに決めた。
ところが、いくら献立表を見渡しても友福丼は見つけられず、店員さんに伺うと今はやっていないと。。。その気になっていただけにちょっとショック。で、マグロ丼になりました。^^
副菜2品と味噌汁(豆腐、若布)が付いて1200円、ボリュームもあって、これはこれでお得です。
よく見ますとメバチのような赤身とビンチョウのような桃身、それにネギトロもちょこんと乗って三色丼になっています。
あしらいも茨大根やより人参など板前の仕事がなされています。大葉の裏にはきちんと桂剥きして作った大根のけんも隠れていました。
副菜はもずく酢と浅漬け。
マグロが続くので口直しにぴったり。酢飯ではなく、白いご飯。同じ三色まぐろ丼でも北かつまぐろ屋さんとはまた違った味わいです。
気仙沼もコンクリートの基礎だけの光景が広がり痛ましいのですが、久々に見る石巻も被災の激しさが生々しく残っています。それでも残った人たちは元気に復興への努力を続けています。被災の激しかった友福丸さんも仮設ではありますが、以前と変わらぬ味わいを提供してくれていました。被災地ではこのようながんばるお店を食べ支えてあげようではありませんか。
島料理友福丸
・所在地 :宮城県石巻市中央二丁目11-35
・電 話 :0225-22-2851
・営業時間 :11:30~14:00(土日・祝祭日~15:00)/17:00~21:30(日祝祭~21:00)
・定休日 :年末年始・GW・お盆以外は 毎月第三火曜日
・駐車場 :あり
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