【気仙沼市】復興屋台村でもうかの星新味
カテゴリー: 外食:居酒屋・割烹
有朋自遠方来、不亦楽乎(朋有り、遠方より来る、亦た楽しからず乎)。有名な論語のくだりですね。七ヶ浜町に亦楽小学校がというのがあるのですが、この亦た楽しからず乎から命名されたそうです。変わった地名だなぁとしばらく思っていました。それはさておき、大分県から朋(友)が訪ねてきてくれました。で、さっそく旧交を酒で温めるために繰り出します。^^
食通であり、魚も詳しい彼を満足させるのなら、ここでしょう。 復興屋台村気仙沼横丁です。
以前の記事でも紹介していますが、被災した飲食店や民宿の方々が軒を連ねた屋台風の居酒屋をやっています。
その中でも人気なのは、被災した岩井崎の民宿のご主人達が共同でやっている男子厨房海の家さんです。
個性豊かなご主人が3人で切り盛りされています。四季折々、気仙沼の海の幸が楽しめますよ。なるべく九州では食べることの出来ない物を体験させてあげたいですからね。
まずは、名残のマツモの酢の物。マツモは三陸を代表する春の海藻ですね。6月まで食べられるとは知りませんでした。
チャキチャキとした歯触りと少し滑りのある舌触りが魅力的です。酢の物も好いけど、濃いダシでサッと炊いたのも旨いですよ。
続いてボチボチ旬を迎えるホヤの刺身。三陸沿岸のホヤ養殖は壊滅し、復活にあと3年はかかりますので、これは北海道産とのこと。
天然のホヤはまだ海底に残っているのですが、これまで採ってしまうと産卵する親すらなくなってしまいますからね。まだ、走りのためか身が少し水っぽいですね。
こちらの名物、イカの貝焼きです。大きなホタテガイの貝殻を使う料理法は本来、青森や秋田の郷土料理ですね。
野菜もたっぷり食べられるので、女性にもお薦めの一品です。あれ、、、このホタテガイ、よく見るとそっくりに作ってある磁器でした。^^
本日の華は、気仙沼特産のお造り盛り合わせ。左から生メカジキ、もうかの星、マンボウです。どれも気仙沼を代表する刺身ネタですね。
もうかの星はネズミザメの心臓です。サメがよく水揚げされる気仙沼ならでは食材です。マンボウは宮城の夏の味覚。これを食べるのは、四国から三陸にかけての漁村や港町に限られているようです。鮮度落ちも速いので地元消費なのでしょう。
マンボウの透明感のある白身には酢味噌がよく合います。
マンボウ自体にはあまり味がなく、瑞々しくてトコロテンを食べる感覚でしょうか。熱を通すと柔らかいイカのような食感になります。
驚いたのがこれ。普通、もうかの星は酢味噌で食べるのですが、遠方より来た友は突然、胡麻油と塩で食べたいと言い出したのです。
おいおい、レバ刺ではあるまいし、そんなもの合うわけな・・・・・・・合う!!! こりゃ旨いわ。目から鱗が少なくとも5枚は落ちた感動です。新鮮なレバーの食感でいながら、スッキリして臭みもないので食べやすい。レバ刺禁止令が発令された日本ですが、これがあれば、大丈夫。レバ刺好きは気仙沼に集合。
新提案 もうかの星を胡麻油+塩で食べよう!!
いやいや、一本取られました。食に偏見や先入観を持たず、幅広い組み合わせから新しい料理を創製するのが私のポリシーなのですが、もうかの星に胡麻油は考えたこともありませんでした。ただ、何でも胡麻油と言うわけには行きません。繊細な白身に胡麻油では香りも味もあったものではありませんからね。
すっかり盛り上がって、5時間近くいたでしょうか。お店を出る頃にはすっかり酔いが回っています。
久々に5合以上呑んだようです。この後、友と別れを惜しみつつ、3km近くフラフラ歩いて帰ったのでした。^^
郷土料理居酒屋 男子厨房 海の家
http://www.fukko-yatai.com/guide/danshi-chubo/
・所在地 :宮城県気仙沼市南町4丁目2-19(気仙沼横丁内)
・電 話 : 090-3364-8948(店主畠山)
・営業時間 :昼(土日のみ) 11:00~13:30、夜 17:00~23:00
・定休日 :火曜日
・駐車場 :あり
ところで、小指のその後ですが、恥ずかしながら追記しました。
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