【塩竈市】しおがまイケ麺オリンピック ①
カテゴリー: 外食:ラーメン
マグロのオブジェ越しに見たJR仙石線本塩釜駅です。1階部分は津波が通り抜け、1年経った今でも完全復旧しておりません。みどりの窓口も本当の窓口だけでやってます。塩竈は松島湾内に位置しており、三陸沿岸や仙台湾岸のように津波の破壊力をまともに受けることはありませんでしたが、それでも、市街地に流れ込んだ海水は車を押し流し、建物の中を貫きました。
本塩釜駅前の闇市や商店街の現在の様子はこの記事の最後にご覧頂きますが、これまでの復興支援に感謝してこの街の麺処18店舗がイベントを行いました。もう期間は過ぎてしまいましたが、一種のスタンプラリーで麺類を2店舗で食べると抽選で賞品が当たるというものです。
そのイベントは「しおがまイケ麺オリンピック」と言います。
麺類であれば、ラーメンでも、蕎麦でも、うどんでもOK。2店舗で食べて、スタンプをもらって、駅前の観光案内所で抽選に参加すれば、以下の賞品が当たります。
金賞:参加店全店分の500円券(10本)
銀賞:参加店どこでも使える500円券5枚(20本)
銅賞:参加店どこでも使える500円券1枚(500本)
そんでまず、作戦を考えました。イベント期間が1週間しかありませんので週末の1日で決行します。最近は連食できる気力・体力・食欲がありませんので、、、
①朝食を抜く
②午前中早くからやっている店で遅めの朝食
③駅前や神社を2時間ほど散策してから昼食
という行動計画です。塩竈の麺処は以前にほぼ全店制覇しておりますので、味・量・雰囲気はだいたい把握しています。参加店で早くからやっているといえば、あそこでしょう。^^
そんな訳で、全面改装してすっかり様変わりしてしまった更科(本店)さんです。
以前から生蕎麦が看板なのですが、半数以上の方が中華そばを注文します。お昼は分店さん共々、かつ丼や親子丼とのセットメニューが人気で営業マンやサラリーマンで賑わいます。駐車場はお店の左手と向かい、右側にも3台ほど止められます。
店内も以前の面影はなく、明るくウッディーでモダンな食空間となりました。
小窓があるスペースが厨房で、客席を見回すことが出来ます。10時半頃に入店しましたが、常連さんが2名ほど中華そばをすすっていました。
いわゆる町の食堂的なお蕎麦屋さん。うどんもあれば、丼物もあり、人気の中華メニューは9種類。
本日はこの中華ニューには記載されていない裏メニューを頂きます。^^
これです。裏メニューの天中華(天ぷら中華そば)850円なのです。
こんなことが出来るのは、お蕎麦屋さんの中華そばだからでしょうね。更科さんのスープは上品な節の香りが漂う優しい薄味ですから、天ぷらと素晴らしいマッチングを見せてくれます。煮豚も脂のない薄味で噛み応えがあるタイプ、メンマも色白で細く上品な味付けです。これがコテコテのラーメンだったらマツコ・デラックスみたいになってしまうでしょう。^^
この大きなエビ天は注文が入ってから揚げますのでサクサで高温です。
最初は熱くて手が出ません。スープを吸った衣がばらけはじめた頃に麺と一緒に味わいます。中心部の親指位の太さがあるエビはまだまだ熱く怒っており、もう少し先に回します。
最大の特徴はこのストレート麺。麺硬めでお願いするとちょうどよろし。
ストレート麺としてはやや太目。塩竈の古典的中華そばはどこも麺が柔らか目です。長年、地元の年配者を相手に商売してきたからでしょうか。硬めでお願いしますと麺が生きてきます。
余談ですが、更科本店・分店さんには四半世紀前、冷やしたぬきそばという商品がありませんでした。東京から戻ったばかりの頃の暑い盛り、たまたま、入った分店さんで冷やしたぬきは出来ませんかとお願いしますと、なんですかそれ?という顔をされました。
その当時はたぬきそばも花そばと呼んでいたように記憶してます。主人に東京では当たり前の冷やしたぬきそばについて、具材から盛り付けまで詳しくお伝えしたところ、次に寄った時にはちゃんとメニューに載っていて、痛く感激しました。少し遅れて本店さんでも扱うようになりました。今は昔の物語。
さて、しおがまイケ麺オリンピック第2回戦に向けて、食欲回復とカロリー消費のために市内を徘徊します。震災以来、まだ立ち寄ったことがなかった気になるエリアに潜入します。^^
観光客様御用達のすし鉄さんの奥は闇市がある横丁でした。なんだか、奥が明るいぞ。
闇市には鮮魚販売店が軒を連ね、そに隣接して味わいのある居酒屋が何軒もありました。まさか、全壊???
すし鉄さんの回復ぶりとは裏腹に2本の横丁があったエリアはすっかり更地になっていました。
横丁の中ごろにあったホルモン焼きのひょうたんさんから眺めた光景ですが、正面の寿司屋しらはたさんのビルを残し、あらまし撤収してしまったんですね。大好きだった居酒屋さんもなくなってしまいした。
横丁エリアに隣接する大通りのアーケード商店街まで一部なくなっています。
シャッター通りどころか、シャッターが店ごと消えてしまいました。
このエリアのダメージは想定外の規模でした。闇市には古くて小さな木造の店が肩を寄せ合うように並んでいたので、浸水でも再開は難しかったのでしょう。もしかすると再開発に向けて一致団結して一時立ち退いたのかも知れません。塩釜神社へ向かう参道は近代的な門前町としての風情が整いつつあります。この界隈も魚屋さんと居酒屋さん、寿司・中華そば、土産物を核とした清潔で情緒のあるおかげ横丁として復活することを切に望む次第です。
しおがまイケ麺オリンピック第2弾は次の記事でご紹介いたします。果たして賞品は当たったのでしょうか。^^
生蕎麦 更科(本店)
・所在地 :宮城県塩釜市北浜1-4-67
・電 話 :022-362-1638
・営業時間 :10:30頃~19:00
・定休日 :水曜
・駐車場 :有り(店の周囲に分散)
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