今、朝の7時過ぎです。宮崎駅から上り電車で二つ目、蓮ヶ池という駅に降り立ちました。誰もいません。この写真の左手に目的地があるのですが、延々と田んぼで踏切すら見当たりません。さて、どうしたものか・・・。え~、私は宮崎で朝ラーを食べさせる数少ないお店に向けて移動中なのですが、最初から難問にぶつかりました。携帯ナビでも駅の左側から案内を始めるのですが、出口は右側にしかないのです。
しばらく歩いて、やっと踏切を見つけて線路の左側に出ましたが、今度はどこまでも田園風景。
本当にこのような所にラーメン店があるのでしょうか。非常に心細くなっています。
携帯ナビもふざけているのではないかというような道を歩かせてくれます。
それにしても、ナビもよくこんな砂利の土手道を知ってますね。朝日に長く映し出された自分の陰がナニゲに憐れ。
1Km近く歩いてやっと広い道に出ます。登校中の中学生に混じって、さらに歩きます。
「おじさん、これからラーメン食べに行くんだよ。」なんて声かけたら、通報されるでしょうね。^^
やっと、見つけました。中学校の斜め向かいにかなり大きなお店が見えます。
交差点に立っている交通指導の先生からも不審者を見るような視線を浴びせられ、中学生の群れから離脱します。
このお店、拉麺男と書いて、ラーメンマンと読ませます。店名だけを聞いたら、まず行かないでしょうね。^^
なんだか、辮髪の中国人が出て来そうで、引いてしまいますね。ところがどうして、こちらのお店はこんな郊外、いや田園にありながらも崇拝者がとても多いのだそうです。
魅力の一つは、これ。朝ラー380円です。今どき、駅の立ち食いでもこの値段は珍しい。学食並ですね。
正直この値段では、どんなラーメンが出されても文句は言えません。それでも、評判の高さに只ならぬものを感じて、田んぼ道や土手道を歩いて来たのです。
店内は明るく綺麗で、すでに数人のお客が入っておりました。
こちらに店を移転させてから約10年。有名人も相当来ていますね。
朝専用のメニューです。380円はあっさりトンコツ(並)だそうです。確かに昭和の値段で頑張ってますね。
こちらのお店はこってりスープが売りなのですが、さすがに朝は出ないでしょう。下の方に見えるスープで炊いたぞうすいも人気らしいですね。
注文と同時に茹で卵がサービスされます。え~、380円なのに構わないのですか。。。恐縮です。
と言いつつ、ずうずうしくもカウンターに備え付けの辛子高菜や紅生姜を乗せながら頂いています。^^
茹で卵を食べ終わる頃に朝ラーあっさりトンコツの登場です。
麺量もトッピングも全く手を抜いておりません。まさに神降臨、慈悲深き神の味を賜ります。^^
麺は自家製でスープによって打ち方を変えるとのこと。宮崎らしい中太ストレート、少し硬めで噛み応えあり。
豚骨スープは、継ぎ足し作る呼び戻し法で仕込んでいます。このあっさりのスープはそれなりにこってりはしているのですが、脂くどさやゼラチンの粘りは少なく、飲みやすいのです。
途中で辛子高菜と紅生姜で味変します。これが九州ラーメンの楽しみですね。
朝から豚骨ラーメンと言いますと腰が引けますが、こちらの朝ラーはそれなりに工夫がしてあり、食べていても飽きを感じさせません。
いや、実に素晴らしい。今どき、380円で手抜きなしの真っ当な豚骨ラーメンを食べさせるとは、まさに神々の成せる業です。^^ 若いご主人の髭面が高千穂の山から降臨された神に見えてしまいました。宮崎では珍しい朝ラーですが、野を越え川を渡って、やって来た甲斐がありました。宮崎に拉麺男あり、しかと記憶に留めました。今日の仕事までまだ少し、時間があります。近くの宮崎神宮に詣で、宮崎の美味いものに巡り会えた御礼に参りましょう。
拉麺男ラーメンマン http://www.rarmenman.com/
・所在地 :宮崎県宮崎市村角町坪平1221-1
・電 話 :0120-403-407、0985-27-7277
・営業時間 :6:00~24:00(朝ラータイム~11:00)
・定休日 :不定休(HPに掲載)
・駐車場 :あり
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