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【気仙沼市】気仙沼ホルモン発祥の店焼肉くりこ

カテゴリー: 外食:焼鳥焼肉・ホルモン

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 みなさん、気仙沼ちゃんって覚えていらっしゃいますか? 今を去ること30数年前、フジテレビ系列で放送されていた欽ドン(欽ちゃんのドンとやってみよう!)に出演していた気仙沼出身の女性タレントですね。朴訥な気仙沼弁が大変受けました。その後、彼女は地元で結婚して気仙沼大島でアインスくりこという民宿をやっていたのですが、3.11東日本大震災の大津波で被災し、現在、再建中です。アインスくりこの前身、民宿くりこが当初、経営していたのが気仙沼ホルモン発祥の店とされる焼き肉くりこです。


 お店のHPによりますと、気仙沼ホルモンの創始者(助六さん)は元々三重県の鰻屋さんだったらしいです。遠洋漁業で栄えていた気仙沼に移り住み、昭和36年に独自のホルモン焼きを始めたとのこと。北の港町で敢えて関西系のホルモンという着眼点が素晴らしいですね。ただ、開店当初の店名は助六であり、くりこはその後継なのか、同時に始めたのか、よくわかりませんでした。いずれにしろ、この気仙沼ホルモンが有名になったのは近年ことで、ご当地グルメB級グルメのブームによって掘り起こされました。また、気仙沼ホルモンという名称もその頃に付けられています。


 


 焼き肉くりこは気仙沼の田中前地区にあり、やはり津波により浸水しています。
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 ですが、この地区に到達した津波の破壊力は衰えていたので、泥水の浸水程度で済んでいます。焼き肉くりこも約1カ月で営業を再開しています。くりこは近年、お店を改装し、いわゆるホルモン屋のイメージを一新して、女性にでも安心して入れる郊外焼肉レストラン風の造りになりました。





 気仙沼ホルモンは、シロモツ、トンタン、ハツ、ガツ、レバーなど、複数の生ホルモンをミックスしてニンニク味噌で味付けしてから焼いて食べるものです。
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 最近はレバーを嫌うお客さんも多いようで、その対応に苦労の後が見えますね。隣の席の若いカップルもレバーなしで発注していました。確かに以前、豚レバーホルモンの喫食を原因とするE型肝炎ウイルス食中毒が発生しており、厚生労働省も注意喚起文書を出しています。さらに昨年は牛肉の生食(ユッケ)により腸管出血性大腸菌O-111による食中毒事件が世を震撼させました。これに加え、牛は肉だけではなく、牛レバーの内部からもO-111が検出されたことが報告されており、厚生労働省は牛レバーの生食も止めるように呼びかけています。



 残念ながら、これらは鮮度の問題ではなく、畜産動物や野生の食用獣類が生きたままウイルスや細菌に感染することが原因なので、検査体制が十分に機能するようになるまで生食は控えた方が無難かも知れません。もちろん、気仙沼ホルモンは焼いて食べるものですから問題ありませんが、中心部まで熱を通すことが必要です。と言いつつ、宮崎では鶏刺を食べてきましたが、独自に養鶏もやっている軍鶏(ぐんけい)さんですから、きちんと検査もされているのでしょう。




 テーブルには無煙ロースターが装備されています。ホルモンが到着する前に千切りキャベツとつけタレが用意されました。
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 かち割りワイン400円が気になったのでオーダーしますと、普通に氷が入っていました。^^ 最近、ワインとホルモンのマリアージュがお気に入りなんです。




 気仙沼ホルモンはこのように数種類のパーツがミックスされています。
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 生ホルモンを専用の洗濯機で7~8回も洗うそうで、下処理に3時間もかけているとか。




 無煙ロースターで焼き始めます。オヤジには炭火で煙ボウボウがお似合いなのですが・・・。
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 確かに女性だと髪の毛にも臭いが染み付きますからね。従前のホルモン屋では避けられてしまいます。




 このようにキャベツと一緒に食べていくのですが、ホルモンにも味付けがされていますのでウスターソースはなくてもよいかも知れません。
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 以前は出漁中に生野菜が不足しがちな漁船員が上陸の際にがっつり補給するため、ホルモンを突きつつ、キャベツにソースをかけてワシワシ食べたとのこと。その名残が気仙沼ホルモンのスタイルです。




 ここで数量限定のまかないカルビ500円に切り替えます。
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 なんで賄いなのかわからないくらい奇麗な肉です。訳があるのでしょうか。




 さらに流れを変えてハイボールにも手を出しました。
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最近、気仙沼ホルモンの場合はこのパターンでやることが多いですね。





 最後の〆はクッパ550円にしました。胡麻油の香りが食欲をそそります。
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 ダシの利いたスープが素晴らしい。韓国のクッパより美味しいかも知れません。




 気仙沼のソウルフード、気仙沼ホルモンも大震災を乗り越えて、見事に復活しています。焼肉くりこの他にも、魚市場の近くにホルモン道場というお店があったのですが、最も被災の激しかった地域だけに跡形もありません。でも、先日、南町でホルモン道場の看板を見かけましたので、移転して再開しているのかも知れません。こちらのお店は看板通り、昔ながらのホルモン屋でオヤジの聖域でした。ニンニクががっつり利いたあの味が懐かしいです。近々、顔を出してみたいと思います。




 
焼肉くりこ  
 http://kesennnuma-horumonn.com/default.aspx
 



・所在地   :宮城県気仙沼市田中前3-7-6
・電 話   :0226-23-8139
・営業時間 :17:00~23:00
・定休日   :火曜日
・駐車場  :あり15台

2012/01/19(木) 05:00 | trackback(0) | comment(8)
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とあ

URL | [ 編集 ] 2012/01/19(木) 09:32:25

ホルモン屋さん、この辺はなかなかないんですよ
都心に行くとあるんでしょうけれど。
焼肉屋さんでニオイ気にせず(笑)ガーッツリ
食べるのが好きですね~
翌日服についた匂い消しに大騒ぎするんですけれど(笑)

ぺこりん

URL | [ 編集 ] 2012/01/19(木) 12:15:42

焼き肉でレバーをたのむことはほとんどありませんが、レバーミックスのホルモンは大歓迎です。石越の初音というお店のホルモン、テイクアウトが人気ですが、ここはレバーにハツなんかも入ってます。
ところで、ホルモン食べた後、家に帰ってから指にしみついた香ばしい臭いでもう1杯なんて女は私だけでしょうか・・・・

anego

URL | [ 編集 ] 2012/01/19(木) 23:21:54

・・・!!! ぺこりんさんと、同じ行動経験アリ!!!

サエモン

URL | [ 編集 ] 2012/01/20(金) 21:01:12

  >とあさん

 そうですね。焼き鳥と同じであの煙も
美味しさの一員なんですよね。ただ、スーツだと
流石に男でも怯む時もありますよ。だからと言って
一度、家に帰って戦闘服で臨むのもねぇ。。。

サエモン

URL | [ 編集 ] 2012/01/20(金) 21:01:59

 >ぺこりんさん

 石越の初音さんね。φ(.. )メモメモ

>指にしみついた香ばしい臭いでもう1杯

経済的ですねぇ。私も学生時代なら、煙を袋に入れて
帰って、丼飯を食えたかも知れません。^^ 

サエモン

URL | [ 編集 ] 2012/01/20(金) 21:03:48

>anegoさん

 昨晩は国分町でファイアーでしたか? ^^

 いい事考えた。匂いの吸着性に優れた生地の服を
着て行って、二次会は自宅で匂いをたっぷり肴に。。。

 その服代で本物食べられますね。

びーえむあい

URL | [ 編集 ] 2012/01/24(火) 21:39:51

気仙沼ちゃんとホルモンの関係ははじめて知りました!
民宿には行った事がありました。

それよりなにより
ホルモン道場”復活したんすか!!!!
生存情報は入っていたのですが お店再開”は嬉しいですね
是非 〃  情報お願い致します!
気仙沼泊りで行きたいっす!

サエモン

URL | [ 編集 ] 2012/01/26(木) 22:11:33

 びーえむあいさん おばんです。

 そうなんです。看板は南町で見つけました。
ただ、モクモクの煙が出ていないのですよ。
たまたま、だったのかも知れませんので、地元情報
を集めて調査します。

 ただ、ここ数日、気仙沼は極寒で氷点下7℃くらいに
なります。呑みすぎるとその辺の電信柱の下で凍死しそう
なので、もっぱら部屋呑みです。^^











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