宮崎市内の夜の繁華街は宮崎駅から1Kmほど西にある橘通西と中央通の界隈です。仙台で言えば、国分丁と稲荷小路でしょうか。仙台ほど呼び込みはありませんが、店の前にはそれらしき人々が獲物を狙っています。^^ ただ、人口40万都市ですので、仙台ほどの人込みは見られません。
ネオン街を彷徨っていますと、突然、東国原前知事と遭遇しました。宮崎はこの方の御利益に今でも預かっているのですね。
宮宮コンビの相方、東国原前知事が従えている茶色い俵型のキャラクターは何でしょうか。
それは肉巻きおにぎりなのです。このお店は肉巻きおにぎりで全国展開中のにくまき本舗さんです。
仙台にも進出しており、定禅寺通りと国分町通りとの交差点に店を構えております。こちらのお店は宮崎本店ですが、小さな窓口だけがある非常にこじんまりしたお店です。
ところで、こちらは日中のにくまき本舗さんの様子ですが、ご覧の通り、営業しておりません。
そうなんです。宮崎では肉巻きおにぎりは夜のスナックなのです。呑んだ後の〆はラーメンならぬ、肉巻きおにぎりが定番なのです。結構、重そうですが、カロリーはラーメンより低いかも知れませんね。もっとも食べる個数にもよりますが。
開店は午後7時、深夜3時までやっているそうです。バリエーションも結構多く、サンバルソースやマヨネーズを浴びせた物もありますね。
宮崎の人は呑んだ後にこんな過激な物を食べるのですかぁ。^^
と言いつつも、とりあえず、基本のプレーンとチーズのっけを買ってきました。
両方とも300円、高いか値頃かよくわかりませんな。ともにサンチュに巻かれています。
アップで行きますが、上がプレーン、下がチーズを乗せて加熱したにくまきです。
チーズが乗っても同じ値段というところが偉いですね。サンバルやマヨネーズを浴びているのは30円プラスになるのに・・・。
いずれも中身は同じ白飯です。回りの豚肉にかなり濃い目の甘辛味が付いており、ご飯にも染み込んでいます。
きっちりと握ってありますので、これ1個でもお茶碗軽めの1杯分はあるのではないでしょうか。豚肉はしゃぶしゃぶ用くらいの極薄切りですが、脂身がほとんど見当たりません。この辺りも拘りなのでしょうね。
肉巻きおにぎり発祥の地で元祖にくまきおにぎりを体験しました。ですが、この肉巻きおにぎり、にくまき本舗さん以外にも本家宮崎肉巻きおにぎり(南九州商事)や肉だわら(ヘラクレスジャパン)などが移動販売車、キャラクター、FC加盟店展開といったよく似た販売戦略で熾烈な競争を繰り広げています。宮崎県外でも大阪道頓堀(とろや)、三重県桑名(しぐれ肉巻き)、東京下北沢(ニックンロール)、千葉県(にくまき番長)等々、雨後の竹の子のように各地で発生しています。
みちのくでも仙台の定義山で食べたのはご飯に紫蘇の実漬けが混ぜ込んであって歩いてでも食べられるように割箸に刺してありました(こちら)。また、山形県飯豊町の道の駅で見つけた肉巻きは牛肉の薄切りで味付けご飯が包んでありました(こちら)。これだけ各地で受けているのは、現代人の好みにピッタンコなのでしょうね。
宮城県定義山 山形県飯豊町
それにしても、アイディアというのは最初に閃いた人が偉いわけで後は模倣です。ヒット商品が生まれれば、コピーや偽物が出回るのは、世の常であり、必然でしょう。そのために特許申請や商標登録があるのですが、ここまで広まっているところを見るとそういった法手続はしていないのでしょう。そうなると、今後どのような形で進化を遂げていくか注目ですね。もしかすると、焼き肉業界がこれを取り込んで、各種焼き肉おにぎりがテイクアウトで販売されるようになる予感もします。^^
元祖にくまき本舗 宮崎本店 http://www.nikumaki.com/
・所在地 :宮崎県宮崎市中央通1-6 トマトビル 1F
・電 話 :0985-20-2900
・営業時間 :19:00~翌3:00
・定休日 :日曜祝日
・駐車場 :なし
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