【気仙沼市】復興!!さかなの駅でお買い得の珍味
カテゴリー: 料理:買い魚
気仙沼居残りの週末、大川の支流神山川の土手道を散歩していますと、仲睦まじい2羽の白鳥を見つけました。微笑ましい光景ですが、夫婦なんでしょうか。オオハクチョウかコハクチョウかは嘴の黄色の広がりでわかりますが(写真はオオハクチョウ)、雌雄判別法を知りません。でも、原則として一夫一妻なのでたぶん夫婦でしょう。シベリアからオホーツク海を越えて飛んできたのですからお疲れ様でしたね。
この神山川の土手沿い(田中前)に、昨年、12月10日に気仙沼さかなの駅がオープンしました。
津波で被災した市内の海産物販売店9店舗が集まり、この商業施設気仙沼さかなの駅をオープンさせました。オープン当初から年末までは駐車場も満車状態でなかなか近寄れなかったのですが、年が明けて少し落ち着いたようです。
もちろん鮮魚店が主体ですが、青果・肉類・酒類販売店も入っており、ワンストップで買い物が済むので便利です。
惣菜類や水産加工品も豊富にあり、忙しい時のおかず探しにも役立ちそうです。
イートインコーナーもあり、左手のお店ではまぐろ丼やちらし寿司などが売られています。
ここだったら、青森の古川市場みたいに のっけ丼をやってもいいじゃないかな。ただ、JR気仙沼線の復旧見込みが立っておらず、車での観光客しか来れない立地なので、管理運営面を考えると採算が合わないかも。
おおっ、生鮮館やまひろさんもこちらに入っていたのですね。
生鮮館やまひろさんは市内最知の45号線沿いに店舗がありました。出張で気仙沼に来ると帰りによく買い物をしたものですが、津波により店の跡形もなくなりました。
以前はお買い得な刺身の端切れの盛合せを買って、海鮮丼や南米風酢の物セビッチェなんかにして楽しんだのですが、まだ、やっていてくれたでしょうか。
ありましたね。以前と変わらず、刺身の端切れが400g位入って398円ですからお得ですよね。他にも気仙沼の郷土料理あざらや焼き鮫も買ってしまいました。
今日の晩酌は豪華になりそうです。^^ これだけあれば、3日は楽しめます。
これはあざらという気仙沼の伝統的な冬から春にかけてのお惣菜です。
すっかり漬かって酸味が出始めた白菜漬けとメヌケなどのアラを酒粕で煮た物です。多少、癖がありますので気仙沼人でも若い人は食べなくなっているようです。私はこの鄙びた味わいが大好きです。日本酒にも焼酎にも合いますね。
こちらは焼き鮫です。アンモニア臭がないアブラツノザメを焼いたものです。
これはフライパンで温めて、芥子醤油で頂ます。所々に潜んでいる軟骨がコリッとして、これまた楽しいのです。
本日のお目当ての刺身端切れの盛り合せですが、今日はメカジキと生メバチも入っており、大収穫でした。
メカやバチの他にも、ビンチョウ、ハマチ、タコまで混ざっていて、本当にお得です。
形の良さそうな所を拾い出して、お造り風に盛り合せます。
手前から反時計回りでメカジキ、生メバチ、タコ、バチトロ、ハマチです。これでも1/4位ですから、お値打ち品ですよね。しばらく、あれこれ工夫して楽しみます。
この日の晩酌は豪華になりました。でも、1食当たり300円も掛かっていません。^^
むさ苦しい男部屋ですが、卓袱台代わりのアイスボックスの上はちょっとした料理屋さんみたいでしょ。^^
本日のお酒は年末にanegoさんから頂いたあたごのまつ純米吟醸です。白楽星で有名な三本木の新澤醸造店さんのお酒ですね。
密かに開けるタイミングを狙ってました。相応しい肴が揃いましたので開栓です。新澤さんは究極の食中酒を目指しているだけに、吟醸であっても肴の味を損なわない香りが奥ゆかしいですね。
さて翌日、残りの刺身はこのように賽の目に切って、煮切り酒と醤油に数時間浸します。
生姜の香りも良いのですが、この季節はやはり柚子を使いたいですね。表面をラップで覆って、漬け汁が上まで上がるようにします。
かくして、翌日のお昼は手こね寿司になりました。千切り大葉を天盛りしています。
三重県の郷土料理ですが、刺身が余った時には有効な利用法です。ご飯にはやはり寿司酢を打った方が美味しく頂けますね。
賽の目のヅケを使ってもう1品。アルミホイルでセルクルを作り、溶き卵を混ぜたヅケを入れてフライパンで焼きました。
マグロ入りのトルティージャかキッシュという感じでしょうか。耐熱カップに入れオーブンで焼いた方が上手に出来るのでしょうが、独り暮らしの小部屋にはそこまでの装備はありません。
中はこんな感じです、卵は少し気泡が生じてスポンジのような食感ですが、メカやバチのヅケがゴロゴロ入っているのが何とも贅沢です。
初めて作ってみましたが、厚みがあると長時間の加熱が必要になり、マグロもパサつきますので、溶き卵を付けてフライパンで焼く、韓国のジョンみたいに作るのも良いかも知れません。
気仙沼の魚屋さん達は嬉しくなるくらい元気です。店を津波で失い、ダメージも大きかったのでしょうが、再生へ向けての意気込みには頭が下がる思いです。それには、気仙沼魚市場が先駆け的に沈下した岸壁を修復し、カツオの水揚げに間に合わせて、生鮮カツオ水揚げ量日本一の座を守り抜いたことも影響しているのかも知れません。未曾有の大震災でしたが、生き残った人間は犠牲になった方々の分までしっかり生きて行かねばならないということでしょう。
気仙沼さかなの駅 http://www.sakananoeki.com/
・所在地 :宮城県気仙沼市田中前2丁目12-3
・電 話 :0226-21-1231
・営業時間 :8:30~18:00
・定休日 :不定休
・駐車場 :あり
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