【南三陸町】ヤマウチ鮮魚店再開
カテゴリー: 料理:買い魚
8月10日夕刻、南三陸町の志津川で仕事を終えて、気仙沼への帰路に着いてすぐに海鮮丼の登り旗を目ざとく見つけました。場所は避難所となっているベイサイドアリーナから45号線方向に少し走った商工団地の中です。これは嬉しいですね。これで、志津川ではコンビニ弁当に頼らず、しっかりとランチを頂けます。
あれ、花束がいっぱい飾ってあります。もしかしたら開店直後なのでしょうか。それに、このお店ヤマウチさんっていうらしい。
ヤマウチさんと言えば、あの山内正文社長の山内鮮魚店さん??。食事処を始めたのでしょうか。でも、志津川には山内さんが大勢いらっしゃるし・・・。
よく見ますと、食事処は店舗のごく一部で全体は生鮮スーパーのようです。山内鮮魚店さんが、まさか酒や肉までは扱わないか・・・。
いずれにしましても、志津川地区には今までコンビニの仮店舗ぐらいしかなかったので、生鮮食材の買い出しには皆さん苦労されていました。食事処の店名は静江館、入り江が静かなることを願ってのことでしょう。それともあべ静江さんのファンかな。^^
品揃えをチェックしにお店に入りますと、正面に白いTシャツ姿の正文社長がいるではありませんか。やっぱり、山内鮮魚店さんでした。
震災以来、初めての顔合わせとなり、今、気仙沼を本拠地にこちらで働いていることを伝えました。正文社長の活躍ぶりはマスコミやネットでよく存じ上げておりました。町民の事を考え、今一番必要とされている生鮮スーパーとして、蘇ったのでした。野菜から肉からお総菜までの何でもありですが、鮮魚部門はやはり充実しています。アワビやツブ、ネウにタナゴ等の地魚や刺身類も各種あります。
しかも、開店はなんと今日だったそうです。日中はテレビの取材やら、新鮮な食材を求めて来られたお客様で大混雑だったとか。
それにしても、何という引きの強さでしょう。それとも、こちらの嗅覚の良さなのでしょうか。いずれにしろ目出度いことです。
新鮮な刺身が食べたかったのですが、この日は久しぶりの猛暑日、夕方でも33℃くらいあります。で、加熱調理品を二品購入。粗品まで頂いてしまいました。
時間的にも道路が込みますので1時間では帰れません。アイスボックスもないし、生ものはちょっと怖いですからね。それで、選んだのが、タコの唐揚げと野生化したギンザケの焼き物。気仙沼の部屋では焼き物が出来ないのでちょっと焼き魚が恋しくなっていたのです。どちらも安いですねぇ。
サウナのような部屋に戻り、換気をしてから水を浴びて、買ってきたタコとギンザケをフライパンでさっと温めます。衣はカリッと皮はパリッとしてないと美味しくないですものね。
添え物に自宅の畑から持ってきた満願寺唐辛子も炒めます。よく見るとタコは外套膜、つまり、俗に頭と言われる胴体の部分ですね。ここの歯応えもなかなかよろしいのです。
さて、酷暑でバテバテの体を酒肴で癒します。植物性の物は全部、自宅から持ってきた畑の野菜です。
後方の木鉢はモロヘイヤのトロロです。これビタミン豊富で夏バテにも効きそうです。もちろんお酒は呼び水しか写っていません。この後は蕎麦焼酎のロックでした。^^
いくら独り暮らしの小部屋でも発泡トレーからの直食いでは運気も下がります。
せめて彩りと栄養を考えた添えの野菜は欲しいですね。このタコの空揚げ適度な塩味で、噛むほどに甘味が出ます。ビールが進みますが、一缶だけ。(涙)
ギンザケの焼き物は塩が薄かったので、実山椒をたっぷり入れたキュウリの佃煮を添えて味のバランスを図ります。
このキュウリの佃煮はこの夏のヒット商品。^^ 追って、作り方をご紹介する予定です。実山椒が焼き魚によく合います。
山内鮮魚店さんはかつて志津川で働いていた四半世紀前からのお付き合い。あの頃も帰りがけにお店に寄って、地魚や塩辛などをよく買いました。その後、仕事で志津川を通るたびに顔を出して正文社長自慢の新製品を買っています。今年の2月にも志津川でキラキラ丼を食べた後に訪れていました。まさか、あの街があのようになってしまうとは・・・・。映画や小説より、現実の方が現実離れしています。山内鮮魚店さんもこの度の商工団地店を足掛かりに新しい志津川の街でも、また、新鮮な提供して頂きたいですね。
参考までに今年2月の山内鮮魚店さんと震災後の跡地の様子です。
店舗のみならず、背後の加工場まで流されてしましました。その後、5ヶ月で復帰したのですから、正文社長の行動力には頭が下がります。
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