ズッキーニで夏の2品

カテゴリー: 料理:野菜・果物

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 ズッキーニ
(Zucchini)
もすっかり日本でも馴染みになりましたね。今から20年前でしたら、店先に並べてあっても手を出す人はほとんどいなかったでしょう。ましてやも手に入らず、栽培する人もほとんどいませんでした。フランス料理でもクールジェットとして古くから使われてきたのですが、イタめしブームでズッキーニが一気に知れ渡ったように記憶しています。




 ズッキーニは知っていても、それがでどう生っているかまで見たことのある人はあまりいないでしょう。一見、ヘチマのようですが、ツルから垂れ下がってはおりません。
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ズッキーニはこのように、茎からニョッキリ飛び出すようになっています。



 こちらは色違いで黄色いズッキーニです。
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色が違うだけで味や食感は変わりません。よくフランス料理ではまだ花の咲いている未熟なズッキーニにすり身を詰めたりしますが、ビール瓶くらいには育つので贅沢な食べ方です。



 ウリ科の植物ですから実そのものは何となくウリっぽいのですね。
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日本の気候でもよく育ってくれます。畑が広ければ何株も植えたいのですが、収量の割には場所取りで一株で1m四方くらい占有します。



 ですが、付け根の部分を見るとカボチャの雰囲気もあります。
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ウリの仲間でもカボチャに近いのですが、実に澱粉を貯めないので味わいはやはりウリに近いのです。



 それでは夏向けの2品を作ってみたいと思います。まず、皮をピーラーで剥きます。
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トロっと溶けるような舌触りを求めるならすっかり皮を剥ぎますが、しっかりとした食感を残したいのなら皮付きでも結構です。今日は見栄えも考えて縞々に。^^
 



 形を変えて乱切りと厚めの輪切りにしておきます。
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ズッキーニは癖のない味なのでイタリア料理だけではなく和食の素材としても適しいているのです。今日はイタリア風焼きズッキーニの甘酢漬け和風の煮物をご紹介します。



 まずはイタリア風ですが、輪切りのズッキーニをオーブンでじっくり焼き上げます。
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180℃で20分位でしょうか。ほんのりと焼き色が付けば十分です。



 漬け込み液を調製します。塩とビネガーと蜂蜜だけです。
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ただ、ビネガーは昨年仕込んだタラゴンビネガーを使います。好みの甘酸っぱさにして下さい。



 タラゴンはヨモギなどに近いキク科の植物ですが、寒さより暑さに弱いですね。よく枯らしてしまうので、毎年植えています。
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 アニスのような独特の香りが大好きでサラダのドレッシングやピクルスには必須となっています。数枝をワインビネガーに漬け込んでおくだけで食卓に豊かな香りが広がります。



 焼き上がったズッキーニを熱いうちに調味液に浸します。
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 ジャブジャブ浸すのではなく、さっと回しかければよいのです。途中で天地を返して数時間で出来上がりです。



 ズッキーニイタリア風焼きズッキーニの甘酢漬けズッキーニの焼き浸しタラゴン風味)です。
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保存性もありますし、冷たく冷やしても美味しいので夏に最適。
 





 もう一品は、冬瓜(トウガン)にヒントを得ました。いわゆる夏向きの煮物です。
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 南仏料理のラタトゥイユにもクールジェットが使われますが、あれも煮物の一種ですね。性質の似た食材同士は無難に変換が可能です。今回は濃いめのダシを取り、登米の油麩と炊き合わせます。



 こちらも温かくても冷たくても美味しいお惣菜です。夏の朝は冷たい煮物が食欲を湧かしてくれます。
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黙って出されれば、だれでも冬瓜と思うでしょう。ですから、挽き肉や海老の餡かけも合うはずですね。ズッキーニは形態学的にはカボチャの仲間ですが、食材としてはウリの範疇として捉えた方が良さそうです。





 菜園で実に態度のでかいズッキーニ。作付けを誤ると周辺の野菜まで大きな葉の下に隠れてしまいます。土手カボチャのように、広々とした空き地にでも植えておくとゆったりと育ちそうです。ただ、カボチャと違って、炭水化物を貯めませんので救荒食としてはあまり役に立たないかも知れません。プロは人工授粉をするようですが、ほったらしでも十分に収穫できます。ただ、色々な昆虫やカタツムリなどの食害を受けやすく、中をすっかり繰り抜かれることもあります。野性動物にも人気のズッキーニです。^^



2011/07/10(日) 05:00 | trackback(0) | comment(6)
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とあ

URL | [ 編集 ] 2011/07/10(日) 22:54:16

こんばんは(^^♪
ズッキーニも今年どうしようか悩んだんですけど
初心者の私はとりあえずやめました
今年、無事収穫できたら来年は、やってみようかな

ズッキーニと油麩って、初めて知りました

油麩は、田舎が登米なので夏は茄子とみょうがで
炒めるんですけど、こんな食べ方もあったんですね

今度油麩が手に入ったら、ズッキーニ買ってやってみますっ

ぺこりん

URL | [ 編集 ] 2011/07/11(月) 12:29:42

ウチは昨日ズッキーニとナスとかぼちゃで夏野菜のカレーでした。
黄色と緑と2本植えてあると一緒に使えて色合いもいいですね。
冷たい煮びたしもおいしそう。

サエモン

URL | [ 編集 ] 2011/07/11(月) 20:52:32

 とあさん こんばんは。

 所沢も暑いでしょうね。東北も今日、梅雨が
明けました。梅雨明け前から真夏日でこの先どう
なるのか不安です。

 ズッキーニは株がでかくなりますよ。プランター
では厳しいかも知れませんが、何事も挑戦ですね。

 油麩と茄子と茗荷の炒め物、美味しそうです。
やってみましょう。^^

サエモン

URL | [ 編集 ] 2011/07/11(月) 20:54:36

 ぺこりんさん お暑うございます。

 夏野菜のハイシーズンがやってきましたね。
これから秋野菜までたっぷり楽しみましょう。

 間もなくナスも採れ始めますので、カポナータ
を作って気仙沼に持っていこうと思ってます。
パスタにも合いますので重宝なのですよ。

yama

URL | [ 編集 ] 2011/07/23(土) 18:26:11

はじめまして,yamaと申します.
国分町「なべさか」さんのズッキーニの串を
思わず食べたくなってしまいました.
実家でも作ってますが,確かにびっくりするほど巨大化しますよね(^-^;
韓国カボチャ(エホバク)に見立てて,ナムルにしてもおいしいです~

サエモン

URL | [ 編集 ] 2011/07/23(土) 21:54:54

  yamaさん ようこそ、いらっしゃいました。

 wakameさんのところでお会いしたことがありましたね。

 貴兄と同じく震災直後、美味究真なんてやってる場合ではない
だろうとの葛藤もありました。でも、このような状況下での食生活
を記録に留め、被災地の食産業の復興を見つめていくことは無駄
ではないと思い、執筆を続けています。

 最近は被災地で働きながらも少しづつ落ち着いてきましたので、
好きな料理も記事にしています。どのような切り口であれ、未曾有の
災害の記録を後世に残すことは大切ですね。

 エホバクナムルは韓国のシッタンのパンチャンで食べた記憶が
あります。確かに似ていますので、ズッキーニのジョンもありなん
でしょうね。

 学生さん方にはこのような状況の東北や日本で今後何が必要に
なるかを常に考えるようご指導頂ければ幸甚です。今後ともご閲覧
よろしくお願い致します。













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