5月中旬、被災地支援で家を留守にしがちだったため、野菜箱の玉葱がどれも芽を吹き出していました。捨てるのも勿体ないので、ちょうど定植が終わったトマトの苗の間に1個ずつ埋めておきました。その後、気仙沼転勤となり、週末にしか帰って来れなくなったのですが、知らないうちに玉葱が立派な葉玉葱となり、しかも塔立ちを始めています。これを逃すと硬くなってしまいますので、早速、収穫します。後ろの方で巨大な斑入りの葉っぱが暴れていますが、これはズッキーニです。
葉玉葱を引き抜きますと、まだ玉葱が残っていますが、完全にスカスカです。
玉葱の部分を取り去り、良く洗いますと、根元の膨らんだ長葱のような容姿となります。
まずは湯がいて、酢味噌を添えてぬたで味わいます。
シンプルな料理ですが、葉玉葱の滑りと甘味を味わうのに最適です。葉先を切らないで茹でますと中の空気が膨張して湯の中で弾けますので要注意です。
もちろん食べる時は酢味噌を混ぜ合わせます。ぬたは沼田から来ているように泥まみれじゃないと美味しくありませんから。
葉の部分のチャキチャキとした食感と白い根元のトロリとした味わいが対象的で堪りません。酢味噌は時間がない場合は、白味噌を市販のポン酢で溶いて作ります。
続いて、葉玉葱の炒め物を作ります。今日はコチュジャンを使った韓国風。
葉玉葱は味噌と合いますので、コチュジャンと仙台味噌を合わせます。味醂と酒で溶いて合わせ調味料を作っておきます。葉玉葱以外の材料は、豚肉、厚揚げ、シメジなど。
特に大したコツはありませんが、葉玉葱は根元に近い硬い部分を先に炒めます。炒め油は胡麻油でもサラダ油でも構いません。
厚揚げは崩れないように貼り付けるように焦げ目を付けていきます。最後に葉先の部分を加え、合わせ調味料を回しかけて、さっと炒め合わせたら出来上がりです。
葉玉葱のコチュジャン炒めの完成です。
ご飯にもお酒にも合うお惣菜です。炒め物には長葱より葉玉葱の方が合うんじゃないかなぁ。
続いてもう一品。味噌味が続きましたので醤油味の柳川です。
今日は登米の油麩を組み合わせます。アナゴや鶏肉でも美味しそうです。市販のつゆを薄めて使いますので、ダシは取りませんでした。
一方の卵は、最近、珍しい双子でした。昔は結構あったのですが、現代は選別されているようですね。
何か良い事が起りそうな気がします。^^
一人前の柳川を作るのに普通のフライパンでは大き過ぎるので卵焼き器を使ってます。
これもやはり、葉玉葱の根元を先に煮て、最後に葉先を加えます。卵も黄身の一部を取り分けておき、仕上げに加えるのがテクニック。
ふんわりとトロリを兼ね備えた柳川です。
油麩も普段は輪切りですが、ちょっと気分を変えて縦に切っています。こうすることで今までにない食感に巡り合えます。
もう一枚アップで。^^ 溶き卵の二段添加が利いてます。
これ、丼飯に乗せても絶対に美味いでしょうね。いわゆる油麩丼に葉玉葱が入ったものですから。
今日も一人晩餐会の開宴です。^^
さすがにこれは食べ切れませんので、タッパーに詰めて単身赴任先にも持って行きます。
葉玉葱は畑がなくても、バケツやビニール袋に土を入れても育てられます。母である玉葱の栄養で育ちますので肥料も要りません。芽が伸びてしまった玉葱はこうやって美味しく食べてみては如何でしょう。長葱とはまるで違う美味しさに出会えますよ。根付きの三つ葉や芹も活けておけばまた、楽しめます。キッチンに置ける可愛いプランターがあれば、パセリやチャイブなどのちょっと使う香辛野菜もいつでも手軽に使えますよ。
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