被災地にも夏の空が広がります。入梅直前の晴れ間は真夏より空気中の水分が少ないのでギラギラが強く感じられますね。かつて、5月に紫外線が最も強くなるとされていましたが、それは紫外線A波のことで、メラニンを生成するB波はやはり真夏に強くなります。ただ、A波は波長が長い分、肌に深く入り込み、シワやタルミの原因となりますので、中年親爺には危険なのです。^^
魚市場の復旧が全力で行われている気仙沼漁港には津波の際に発生した火災で黒こげになった漁船が今でも係留されています。
湾岸にある燃油タンクがいくつも破壊され、大量の油が海面を覆いました。やがて、それが発火し、湾奥の鹿折地区を中心に大火災となったのです。津波と火災は相反するように思えますが、北海道南西沖地震(1993年)の時も燃えた漁船が奥尻島の漁村に突っ込み、やはり大火災を起こしています。
毎日、悲惨な光景を見ていますと気が滅入ってきます。そんな時はここで癒されることにしています。
気仙沼郊外にある大川せせらぎ公園です。自然の景観を活かして整備された河原です。
気仙沼市内を流れる大川は市民の憩いの場となっています。
大川は岩手県の笹森山や室根山を源流として水を集め、田園地帯を穏やかに流れますが、宮城県に下ると素晴らしい渓谷となります。かつて、治水・利水目的のダム建設の計画がありましたが、四半世紀に亘る協議の末、建設中止となり渓谷は守られました。このせせらぎ公園はそれよりずっと下流になります。
緑の中を流れる浅瀬には魚影も走ります。
津波により河口から4Kmほど上流まで濁流が遡ったそうですが、川底の石にはアユのはみ痕(表面の珪藻を削り取って食べた痕)が確認できます。若アユが今年も遡上してくれたようです。もしかしますと、漁協で放流した稚アユかも知れませんが・・・。
自然の中で食べる昼飯は最高です。今日はやきめしです。
宮城県では味噌焼きにぎり飯のことを焼き飯と呼ぶ地域があるようです。私は仙台生まれですが、育ちが東京と神戸なので、戻ってくるまで全く知りませんでした。しかも、味噌焼きにぎり飯だけではなく、それが拡大して普通のにぎり飯も焼き飯と呼ぶ人もいました。実は関西で焼き飯というと炒飯の類となります。
就職で宮城に戻ったばかりの頃、職場の先輩と釣りに行くことになり、その前日。。。。
「先輩、弁当はどうします?」
「やきめしでもあれば、いいんでねぇ。」
「えっ、炒飯ですかぁ?」
「ちがうてば!やぎめすだ、や・ぎ・め・す!!」
「はあぁ。。。。 ?(゚_。)?(。_゚)? 」
そのやきめしに冷たいお茶があれば、この上なし。これぞ美味究真。^^
おかずは青葉とせせらぎです。こうやって小一時間も過ごせば、心も癒され、頭がリフレッシュします。また、キリッとして沿岸部へ戻れるのです。
川のせせらぎを眺め、聞き入っているうちに、無性に釣りがしたくなってきました。ここ十数年、海釣りばかりに傾倒していましたが、それ以前は渓流釣りに相当のめり込んでいました。もちろん、この大川にも月一度は通っていた時期もありました。震災以来、しばらく、海釣りは自粛しようと思っていたところだったので、それに替わって、かつての渓流釣りをまた復活してみようかと思い始めています。こちらでの生活にも何か気分転換は必要ですからね。今度、帰ったら震災でゴチャゴチャになった物置をひっくり返して、昔の愛竿を探してみましょう。^^
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