貴重な今年のフノリ

カテゴリー: 料理:海藻

hunori2001-1.jpg
 十三浜
(石巻市北上町)の知人より、震災前に摘み取って乾したフノリを頂きました。津波の後はどこの浜でも収穫を中止していますので貴重なフノリです。フノリ布海苔と書きますように、煮溶かして糊状にして着物の張りを出すのに用いられてきました。もちろん食用としても珍重され、汁物の具にしてトロリとした食感が楽しまれています。

 
 
 特に新潟では、このフノリの粘着力を使って蕎麦を打つ習慣があり、へぎそばとして愛されてきました。フノリでつないだ自家製蕎麦の記事はこちらで、新潟で食べたへぎそばの記事はこちらです。


 


 で戻しますと、1.5倍にくらい膨れますが、このフノリはまだ走りで枝先が細かいですね。そして、実に瑞々しい。
hunori2001-2.jpg
 市販のフノリには、ストローのように育った物もありますが、このフノリはまだ若い芽の段階です。そういう意味でも貴重です。根元に砂粒が付いていることがありますので、注意深く手で確認しましょう。


 


 私の大好きなフノリの食べ方はこれです。春キャベツとの酢醤油漬けです。
hunori2001-3.jpg
 ざくざくと切った春キャベツと水で戻したフノリを混ぜ合わせ、酢と醤油を半々にした調味液を回しかけます。決して、じゃぶじゃぶと漬け込んではいけません。塩っぱくなり過ぎます。混ぜ合わせるくらいにして、時々、天地を返します。ポリ袋に入れて漬けた方が簡便で良いかも知れません。砂糖などの甘味は決して加えないで下さい。スッキリしなくなります。


 


 何度か混ぜ返し、大体3~4時間で食べられます。
hunori2001-4.jpg
 しんなりするまで漬けないで、サラダ感覚でパリパリ食べられる方が好みです。


 



 春キャベツの甘さとパリパリ感に磯の香りとフノリ特有の歯触りがなんとも例えようのない美味しさなのです。 
hunori2001-5.jpg
 
ご飯のおかずにも酒の肴にも向く佳品です。ワカメやコンブでは駄目なのです。この料理にはフノリが出会いなのです。


 


 今晩はカツオの焼き霜造りにもフノリを添えて頂きます。
hunori2001-6.jpg
 カツオは土佐のタタキのように、薬味を乗せてポン酢を回しかけて馴染ませたのも好きなのですが、このように新玉葱のスライスと練り芥子で食べるのも捨て難いのです。


 


 それとフノリ味噌汁はやはり外せませんね。
hunori2001-7.jpg
 汁椀に味噌汁を注いでから、フノリを乾燥したまま千切って入れます。こうしますとカリカリした歯触りも楽しめます。とろりと溶けかけたフノリが好みの場合は仕上がり間近の鍋に入れます。


 


 久々にまとまった雨となり、気温も4月並に下がったので、今晩は蕎麦焼酎のお湯割りでフノリを楽しみます。
hunori2001-8.jpg

 以前にもフノリを煮たり揚げたりした料理も紹介していますが、このシンプルな料理に落ち着きます。


 

 三陸沿岸は3.11の巨大津波でとてつもない被害を受けました。岩礁域も同様、激しい波や土砂に洗われたはずです。磯の海藻類は大丈夫でしょうか。海藻類に影響がありますと、我々が磯の香りを楽しめなくなるばかりではなく、それらを餌にして育つアワビやウニにも影響があるということになります。それに巨大津波で掻き回された陸地にはが溜まっており、降雨のたびに海に流れ込みます。これによる濁りが長く続くと光合成をする海藻類にも不都合です。6月からは各種のが再開されます。岩礁域の海藻やアワビ、ウニの様子も見えてくるでしょう。
 

2011/06/01(水) 05:00 | trackback(0) | comment(8)
前ページ | | 次ページ

kazu

URL | [ 編集 ] 2011/06/01(水) 10:28:50

フノリねえ。あまり食べたことありません。宿の刺身舟盛りの飾りのように添えられている海草サラダ風の紫色の物がそうでしょうか。鮮やかな緑色と白もありましたが、これは別物ですね。

ぺこりん

URL | [ 編集 ] 2011/06/01(水) 12:21:17

ぜ、贅沢ですねー!
ふのり大好きです。いつも大谷の道の駅に買いに行ってました。みそ汁の具には一番手っ取り早いので、朝食にはかかせないのですが、今年は食べられそうにありません。

とあ

URL | [ 編集 ] 2011/06/01(水) 12:52:02

おいしそう。フノリ三昧ですね(笑)
こちらにはあまり出回っていないので食べたことがないです

海の中、確かに心配ですね

サエモン

URL | [ 編集 ] 2011/06/01(水) 21:02:40

 ぺこりんさん 

 いつもどうもです。フノリ、美味しいですよね。
いま、三陸沿岸で仕事をしていますが、あの道の駅の
産直コーナーが復活し、水産物では乾燥品が売られて
いました。その中にフノリもありましたよ。
 では、次の記事でお見せしましょう。^^

サエモン

URL | [ 編集 ] 2011/06/01(水) 21:05:19

 kazuさん こんばんは。
  
 そうですね。私も東京にいた頃には仙台人の両親からも
食べさせてもらったことがありませんでした。あまり、売って
ないのでしょう。海藻サラダにはトサカノリやムカデノリが
よく使われますが、色の違いはアルカリ処理や天日干しの
過程で緑から白へと変わるのですよ。海藻って面白いでしょ。

サエモン

URL | [ 編集 ] 2011/06/01(水) 21:09:25

 とあさん こんばんは。

 関東ではフノリを食べる習慣がないのでしょうね。
熱の加え具合でカリカリからシャキシャキを経てトロリと
移り変わる食感が何とも言えません。
 今回の大津波、陸上があれくらい被害を受けたの
ですから岸に近い海底も相当なダメージがあったはず
です。何ともなければ良いのですが。

桃猫

URL | [ 編集 ] 2011/06/01(水) 23:48:57

ふのり毎日食べています~
気仙沼の弁天町の乾物屋さんのですが、たぶんお店は津波被害にあったと思います。連絡がつきません。
細くてとても美味しいふのりです。

美味しい食卓!貴重な海藻ですね。

サエモン

URL | [ 編集 ] 2011/06/02(木) 20:27:47

  桃猫先生 おばんです。

 今日も魚市場周辺を見て回りましたが、弁天町を
含め、あの周辺はコンクリートのビル以外は大打撃で
したね。たぶん、非難されていると思います。

 魚の町に来ているのですが、魚が思いっ切り食べら
れるのはもう少し先のようです。魚市場の復旧も間も
なくですし。
 











管理者にだけ表示を許可する
http://bimikyusin.blog109.fc2.com/tb.php/300-23d0ca39