【大崎市鳴子】充電① 福の湯
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このところ、長時間通勤も裏道、細道、回り道を駆使して、20分の短縮に成功しました。もっとも、さらに朝早く出発すれば、たぶん30分以上は短縮で出来るのだろうけど、生活が苦しくなります。だいぶ慣れてきたとはいえ、夜、誰もいない家に帰ってきて、風呂沸かして、食事作って、洗濯してくたびれて寝て、また朝早く起きて弁当を作ってあたふた出掛ける生活はあまりに殺伐としています。いくら料理好きでも段々と手抜きになりがちです。
本日のお休みはどうしても行っておきたいところがあるのです。大好きな温泉に入って、美味しい蕎麦を啜って、山菜を仕入れて堪能しようというプチ贅沢で心身リフレッシュと翌週からの被災地支援に備えての充電です。充電記事を3本連続でアップ致します。
大崎平野でも田植えが始まりました。仙南よりは10日ほど遅いような気がします。
内陸部は津波の被害を受けていませんが、農道は所々、陥没や亀裂が入って工事中の箇所が多々見られます。
江合川に沿って遡り、やっと鳴子の温泉郷が見えてきました。
鳴子に来たのは何か月ぶりだろう。遊び目的のドライブも震災以来の初めてのことです。何という解放感、川の流れや山間の新緑を見ていると、もう癒されているのがわかります。
本日の温泉は福の湯さんです。2種類の源泉からのかけ流しです。
鳴子大橋を渡って、すぐに左折し土手沿いを少し入ったところにあります。
日帰り専門の温泉施設のようですが、休憩室等を利用しなけければ、たったの500円で入れるのが魅了です。
男湯、女湯ともに3種類の浴槽が用意されているようです。エントランスを入ると目の前に発券機があります。ボタンがたくさんあるのでモタモタしていますと、従業員の方がすかさず説明に来てくれました。入浴後にくつろげないのがちょっと不安でしたが、ワンコインの魅力に勝てず、入浴のみでお願いしました。
内風呂は左の打たせ湯と右の炭酸泉。
こちらは皮膚に泡が付く炭酸泉が人気の一つ。ただ、どういうわけか、本日は泡が付きません。地震の影響でしょうか。打たせ湯の方はナトリウム・カルシウム泉とのことですが、やけに鉄分を感じます。浴槽の内側も赤錆色です。
こちらは河原の湯という岩風呂、泉質は打たせ湯と同じです。ですので、槽内は錆色に染まってます。
木造の上屋は掛かっていますが、外から風が吹き抜ける半露天状態。ゆったり入って、しばし、震災を忘れます。でも、一緒に浸かっていたお客さん達の会話は生々しく、「○○は、船で沖に出たけど帰ってこねぇ。」とか「おらい(自分の家)は100m離れた所にあった。」とかで、現実に引き戻されます。津波の被災地から息抜きに来られていたようでした。本当にお疲れ様です。
休憩室を利用しないので、ロビーのソファーで少しくつろいだら、川の土手でそよ風を浴びながら一服です。車ですのでもちろんノンアルです。ドイツのホルステンですが、独特の癖があります。
このノンアルビールは被災したやまやさんのアウトレット品(8缶500円)、だから缶が凸凹です。そういえば、日帰り温泉に一人で来たのは初めてでした。いつも、夫婦で来ていましたので、たまには風呂上りにビールを飲めたのですが・・・。
福の湯さんの裏手には東北電力の水力発電所があります。
水力発電はコストも安く、かつては発電のホープであったのが、いつしか火力発電に取って代わられ、さらに、原子力が低コストを理由に浸透し始めて来ました。今回の事故で原子力発電は一長一短であることがよくわかりましたが、この国ではまだ、一長一短を考慮しながら原子力政策を進めていくらしい。
一長一短の短って何でしょう。つまり短所は事故が起きると計り知れない損害となることであり、それは地方が背負わされることになるのです。電源立地交付金というアメ玉と交換に。
さて、この記事がアップされた頃、私は三陸沿岸の被災地にシュラフと食料を持って支援活動に行っています。若い頃から、何度も仕事で通ったところなので変わり果てた姿を間近に見るのは辛いのですが、恩返しのつもりで頑張ってきます。今回の日帰り温泉ミニツアーは、この支援に向けての充電でした。この後、留守中でも美味しいお蕎麦と山菜料理三昧の記事を続けてアップするようにしてあります。ご閲覧よろしくお願いいたします。
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