ソメイヨシノはもうとっくに散ってしまいましたが、少し遅れて椿の花盛りを迎えます。椿の花の見頃も意外と短いもので、先に咲いたものから茶色く枯れて枝に残ったりして見栄えが悪くなります。この写真は我が家で一番大きく育っている紅色と桃色の二色咲きの椿です。一本の木に二色の花が咲き、両色の斑入りや絞りも合わせて咲き乱れるゴージャスな品種です。日頃、悲惨な被災現場ばかり目にしていますので、少し花からエネルギーをもらいたいと思います。
上は岩根絞り、下は白椿です。白椿の品種はたぶん大城冠だと思います。
岩根絞りは鮮やかな紅色と白のコントラストが魅力です。成長が遅く、20年経っても腰くらいの高さのままです。白椿は清楚で気品がありますが、すぐに花が茶色く枯れてみすぼらしくなります。小まめに枯れた花を取っていけば良いのでしょうけど、大変な手間なのです。
八重と一重の紅色の椿。八重はバラの花のような西洋椿の一品種、たぶんバレンタインデー(上)、一重の猪口咲きは侘助(下)です。
侘助は同じく一重のヤブツバキに近いのでしょうか。中国から伝わった別種との交配種とも言われていますが。小輪ですが、簡素さが茶人好みと言われる所以なのでしょう。
がらりと変わって、こちらは小さな八重の花をいっぱい咲かせた庭桜(ニワザクラ)です。
低木で1mにもなりません。毎年、椿と同じころに可愛らしい花をたくさん咲かせます。桃色の着物を着た元気いっぱいの童女のよう。
さらに話ががらっと変わって恐縮ですが、最近、はまっているかにかまレタスマフィンです。^^
もっちりマフィンをさっとトーストし、日本の生んだイミテーションフードの草分けかにかまとレタスにマヨネーズを乗せて挟んだものです。ベーコンやチーズよりしっとりしていて、淡白で飽きが来ないのです。でも、これを本物の蟹肉で作ったらどんなに美味いのでしょう。作り立てより、ラップやホイルに包んで、1時間くらい置いた方が全体が馴染んでより美味しくなります。
最近、弁当にもこれを持って行っています。これ一つじゃ足りないので、小さなカップ麺かカップスープを付けています。
震災からひと月余りはガソリンも手に入らず、車以外に交通手段がなかったので、家の近くの関連事務所に勤務させられていました。従って、食事を作る時間も結構あって、朝にご飯を炊いて弁当を作っていましたが、今は救援や自衛隊の車で大渋滞の道路を2時間弱かけて通勤しており、弁当や食事が手抜き気味です。あまり添加物の多い食品を摂り続けるのは不安があるのですが、この生活に慣れたら、徐々に改善したいと思います。
宮城の復旧は始まったばかりですが、通勤経路の空き地には仮設住宅がどんどん増えていきます。道路も応急工事で凸凹ですが、主要な道路は完全に走れるようになりました。ところで、この道路のヒビや亀裂ですが、多い道と少ない道がはっきりしています。カーナビを見ながらふと思ったのですが、東西に走る道路は横切る亀裂が多いですね。今回の地震で東日本が乗っている北米プレートが東へ延びたとされています。太平洋プレートに押さえ付けられて縮まっていたのが一気に解放されたのですから、南北方向に無数の亀裂が入ったのでしょう。地球規模の地殻変動を繰り返す地面の上に人間の社会が張り付いているのですから、壊れるのも当たり前なのですね。
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