復興イベントで奇跡のサバ缶
カテゴリー: 3.11震災関連
楽天GEの本拠地開幕戦(4月29日)に合わせて国交省や観光庁が震災復興イベントを開催するとのことです。へぇ~と思っていたら、被災地の加工品も出品するので応援に来いと先輩からお誘いがありました。何をしたらよいのか、よくわからないままに行ってきました。
会場はもちろんKスタです。正面の広場には有名人からの応援メッセージがぐるりと貼られた円柱がドドーンと置かれています。
田中まー君や宮城出身の大友康平さんやマギー審司さん、大御所の堺正章さんや和田アキ子さんを始め、そうそうたる方々のメッセージを見ることが出来ます。全部読んでいくと20~30分かかります。^^
むすび丸も集客に一生懸命です。
後ろにちらっと見えます和服姿の女性はみやぎおかみ(女将)会の皆様です。宮城の旅館の女将さん達が結成した組織で、観光振興を目的として活動されています。
塩竈から被災した阿部勘酒造さんが出店しています。蔵元の阿部昌弘さんがお酒を注いでくれます。
酒蔵再建のために募金しますと、於茂多加や発泡にごり生酒などを紙カップで頂けます。塩竈も港の奥部から津波が街に流れ込み、多くの家屋が床上浸水しました。船や車が突っ込んだ家もありました。酒蔵には長年住みついた酵母などの微生物があり、それらが醸造にも影響を与えるとされています。浸水で細菌相が変わってしまわないか心配です。
驚きました。前記事で取り上げた石巻の木の屋さんも来ているではありませんか。津波で壊滅した倉庫から缶詰を持って来たそうです。
絶品のサバの缶詰です。木の屋さんのサバ缶は以前の記事でも取り上げています。通常、売られているサバ缶には小型のジャミサバ(1歳魚)が使われますが、木の屋さんのサバ缶には脂の乗った2歳以上のマサバが使われます。水煮と味噌煮がありますが、技術の差が判然とするのは味噌煮です。しばらく、食べることが出来なくなりそうなので、買い占めてしまいたいところですが、広く皆様に味わって頂きたいですね。で、1個だけ購入。
東京から来ているNPOの方々の出品は東京湾の海の幸の佃煮です。
港区の港陽小学校の生徒たちがお台場で育てたアサクサノリを老舗の遠忠商店さんが直火釜でしかも無添加に拘って作った佃煮です。海苔の他にも地アサリや青柳(バカガイ)、本美乃洲貝(ホンビノスガイ)等の佃煮もありました。外来種であるホンビノスガイが商品化されているのは如何にも現代的です。
本拠地開幕第1戦は楽天が3:1で快勝。試合終了と同時に次々とお客様がやって参ります。
生憎、この頃には雨が降り出し、客足が心配されましたが、観光庁やNPOの若いスタッフが積極的に声を上げて人を引き付けています。応援に来たのですが、販売では出る幕がありませんでした。さりげなく、サクラをやってました。^^
持ち込んだ商品はほぼ完売。これは試合途中の様子です。
缶詰はセキュリティーの関係で球場内には持ち込めないそうで、帰りに求めるしかありません。東北の復興がテーマということもあり、県内産の商品が飛ぶように売れました。
販売終了と同時に雨が止み、空には虹が大きなアーチをかけました。
ちょっと感動的でしたね。みんなの善意を天が称えてくれたように思えました。
帰宅後、雨で冷え切った体を風呂で温め、さっそく、木の屋さんのサバ味噌缶を頂きます。
木の屋さんの味噌煮は甘味がすっきっりしているのが特徴です。味噌は石巻市渡波の高砂長寿味噌、甘みは喜界島の粗糖を使っており、コクがありながら、くどさのない味わいが病み付きになるのです。でも、しばらく食べられないかも。煮汁も青菜に付けてしっかり味わいます。
楽天GEの本拠地開幕戦はめでたく勝利。被災地に残った加工品もめでたく完売。これも復興に弾みを付ける一つのターニングポイントになってくれるといいですね。それにしても、県内各地に集まる救援ボランティアの方々や本日、東京から駆け付けたNPOの方々といい、若い人たちが中心になって頑張っています。政府は心許無いですが、こういう若者がいる日本はきっと以前より素晴らしい国になって蘇ることでしょう。
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