復旧の日まで (6) 【電気が来れば②】
カテゴリー: 3.11震災関連
地震から9日目に電気が開通し、それまでの暗い闇の世界からは解放されました。カートリッジガスや灯油の減少を気にする必要もなくなり、精神的にもずっと楽になります。水の支給を定期的に受け、冷蔵庫に残された食材と保存食を組み合わせてなんとか食事らしい形にしています。前記事では炊飯器での調理でしたが、今回はホットプレートを使った料理をご紹介します。つまり、普通ですが・・・。
ホットプレートは家族で焼肉をやる時には都合がよいのですが、一人だとちょっと大きすぎます。
それでも炊飯器では炒め物が出来ませんので、これに頼ります。カートリッジガスや灯油はいざという時のために残しておきます。
停電になってから1週間くらいは冷凍豚肉も半解凍状態でしたが、その後は気温も高くなり、完全に解凍してしまったので二日ほど酒と醤油に漬けておきました。今日はそれをホットプレートで調理します。
玉葱と一緒に炒め合わせ、最後に漬け汁も加えて、鋤煮風に仕上げます。
ご飯に乗せて豚丼定食の完成です。久々のご馳走です。
汁物はインスタントの若布スープ。でも、これで肉も野菜もほぼ底を突き、買出しをしなければならないのですが、スーパーは午前中で閉まってしまいます。休みを取って買いに行くのもちょっと難しい状況です。
ま、先のことは考えないで、久々の豚丼を楽しみましょう。
天にはセブンさんが栽培したちょろぎの梅酢漬けを乗せました。最高の幸せです。電気が来る前までは冷凍食品を温めて食べていましたので、料理らしい料理が骨身に染みます。
次の日はこんなものも作ってみました。解けてしまった冷凍ミックスビーンズと最後の人参、乾燥青海苔をたっぷり入れたお好み焼きです。
トッピングにはこれまた最後のミックスチーズと削り節です。鉄板の良さはこういうコナモンが出来ることです。
ソースとマヨをちょっとだけ垂らして頂きます。
今晩はこれと缶詰をつまみに焼酎をチビチビ。お好み焼きの半分は明日の朝食に回します。
ホットプレートは炒め物には最適ですが、一人分を作るのにもプレート全体が汚れてしまい、後の掃除がちょっと手間ですね。それに電力を食う割には炒めることしかできないのも不満です。この問題を一挙に解決する新しい技を思い付きました。勿体ぶるようですが、次の記事でご紹介させて頂きます。
地震から10日経ちましたが、ライフラインで回復したのは電気だけです。水道やガスは一体いつになるのでしょう。実は池の水で1回洗濯機を回してみました。下着と靴下を使い果たしたからです。仕上げには貴重な飲料水を含ませては脱水して凌ぎました。工夫と我慢で何とかなるものです。
【 追 記 】
家庭用電気調理器具は、炊飯器やホットプレートばかりではありません。ご承知のように電子レンジは野菜を加熱するのに適しています。ラップや耐熱ポリ袋で覆ってチンすれば、水なしで蒸野菜が出来上がります。そのまま温野菜サラダで頂けます。
これは溶き卵にスープ、ミックスチーズ、塩胡椒を混ぜ合わせた生地に、お冷ご飯やパン、うどんなどを加えて3分ほどレンジしたものです。
キッシュと茶碗蒸しの間のような食べ物で炭水化物も入っていますので朝ごはん代わりになります。熱々で寒い朝は体が温まります。
魚さんからお風呂に入れない時、濡らしたタオルをチンして体を拭きますとスッキリしますよと情報を頂きました。ありがとうございます。4月7日震度6強の余震で水道が再び止まり、風呂はまたお預けです。水も貴重ですので、寒い夜はレンジメイドのホットタオルで体を拭きましょう。
コメントの投稿