復旧の日まで (5) 【電気が来れば①】
カテゴリー: 3.11震災関連
左は電気開通前夜、右が電気がやって来た日の夜景です。これで治安も少しは良くなるでしょう。
地震から9日経った3月20日夕刻に、待ちに待った電気がやっと開通しました。実は東京から戻ってきた14日の夜、周辺の地域ではすでに普段と変わりなく照明が点けられているエリアもありました。ところが、我が家の周辺は被害が大きかったのか、開通が大幅に遅れました。ガスバーナーのカートリッジガスやストーブの灯油も減ってきていたので内心、ハラハラしていたのです。これで、光熱は一安心。でも、水道はいつになるかまだ不明です。
カートリッジガスや灯油の消費を抑えるために、都市ガスが来るまでは電化製品が調理器具の主役となります。
お湯も炊飯器で沸かします。お湯を沸かすためのマシンではありませんが、リットル単位のお湯を作るのに便利でした。これでぬるま湯を作って洗髪もできました。
ただ、沸いたお湯をポットに移すのに厚手のグローブかオーブン用のミトンが必要になります。
ポットに注ぎ込むのにも注意が必要です。多少、冷めても小鍋を柄杓代わりに使って丁寧に入れた方が安全でしょう。
炊飯器はご飯を炊くだけではなく、こんなことにも使えます。
インスタントラーメンを作ったり、煮物や汁物を作るのに便利です。水道が来ていませんので、後の釜洗いを考えて、ラーメンもノンフライで調味オイルは使いません。
これは30年位前の1合炊きの炊飯器です。捨てないでずっと取ってありました。
一人暮らしの炊飯にはこれがちょうど良いのです。内鍋を洗うのにあまり水を使わなくて済みます。毎朝、1合炊いて朝食とお昼のおにぎりを作ります。
ご飯が炊けるようになってから、食生活も段々普段通りになっています。炊き立てのご飯が食べられる喜びを噛み締めます。
電気が戻って、冷凍庫も稼働しましたが、解凍してしまった食品は再凍結せずに食べ切ります。おかずには残り物を使った酸辣湯と頂き物の小鯊の佃煮です。
電気が開通した夜から照明も暖房も調理もすべて電気に頼るようになっています。図らずもオール電化になったわけです。東北電力も七ヶ浜の火力発電所が壊滅的な被害を受けており、節電に努めなくてはいけないのですが、ローソク以外はガスも灯油も残り少なくなっています。なるべく早寝をするようにして消費電力を抑えましょう。この記事では炊飯器の活躍ぶりを紹介しましたが、次の記事ではホットプレートの活用をご紹介します。
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