豚キム飯 ナムルを添えて
カテゴリー: 料理:麺類
そういえば、韓国に行ってきてからもう1年が経過しました。その時、調べてきた料理や水産物はこちらの記事でご覧になれます。在韓中、お世話になった慶尚大学の先生と食事をしている時、チゲや煮物には古漬けのキムチの方が美味しいと教えられました。そこで、お土産に買ってきたキムチを冷蔵庫の底で1年間寝かせました。途中、発酵が続いているために爆発しそうになりましたが、時々、ガスを抜いて危機を脱しました。さて、この熟成キムチを使って何を作ろうかな。
恐る恐るパッケージから出してみますと、白菜には透明感が出ています。
ニンニクの強い香りが前面に出ていますが、酢酸発酵の酸っぱい臭いも感じます。食べてみると、やはり古漬け特有の酸味が強いですね。この酸味が料理にした時の美味さの素なんでしょうか。
今日は豚肉と合わせて豚キム飯を作ってみようと思います。
豚ロースの薄切りを小口に切って、醤油、酒、おろし生姜の調味液に30分ほど浸します。
キムチと豚肉を胡麻油でさっと炒めます。
香り付けとアク封じが目的なので、豚肉の表面がさっと白くなる程度で結構です。
やや少な目の水加減をした米に炒めた具を加えます。味付けはキムチの調味液と豚肉の下味に頼ります。
お気に入りの炊飯用土鍋で炊き上げます。土鍋で炊きますと香り豊かなご飯が出来上がりますし、うっすらと出来たお焦げがまた美味しいのです。炊飯用土鍋は種類やサイズが多数ありますので、購入に際してはこちらを参考にして下さい。私のは中蓋なしの3合炊きで、丸いデザインが気に入って買いました。
15分で炊き上げ、30分蒸らします。
良い具合で炊けています。ニンニクと胡麻油の香りが立ち登ります。ササッと混ぜて茶碗に盛り付けます。
キムチと豚の下味だけの味付けなので、やや薄く感じるかも知れません。
その場合は前記事で作った薬膳葱ソースをちょっと垂らしながら食べますと美味しさ倍増です。なお、熟成したキムチの酸っぱさはご飯を炊いている間に飛んでしまったようです。
別居中ですが、ちゃんと食事を作っています。^^
でも、韓国のパンチャンのように小皿惣菜をずらりと並べて一人で食べていたら、かなり不気味でしょうね。そう言えば、韓国では一人で食事をすることを相当嫌いますね。単身赴任の人はどうしているのでしょうか。
これはナムルの4点盛りです。
野菜を湯がいて塩胡椒と胡麻油で味付けしただけですが、立派なお惣菜です。真ん中はちょっと閃き、ズイキ(芋がら)をナムルにしてみました。これがまたどんぴしゃり。食材変換大成功、なんだか、色んなナムルが出来そうな予感がします。^^
今日のスープはワカメではなく、旬の生メカブを使いました。
メカブからとろみが出ますので、かき玉にぴったり。生メカブの取り扱いはこちらの記事を参考にして下さい。
韓国土産の箸(チョッカラ)&スプーン(スッカラ)です。
これで器も金属だったら、もっと雰囲気が出るのでしょうが、そうなると器には熱くて手を触れられず、首を曲げて食べなくてはいけないので疲れるのです。でも、これが韓国式の正しい食べ方なんです。
一年間熟成させた韓国土産のキムチ。春先の白菜漬けのように酸味が出てきます。気仙沼では白菜の古漬けをメヌケのアラと酒粕で煮たあざらが有名ですが、韓国でも古漬けキムチはチゲなどでしっかり利用していました。食べ物を無駄にしない精神は日本人のお家芸だったのですが、最近は韓国の方が上かも知れません。韓国ではダシ用に干したスケトウダラの頭も売っていました(関連記事)。ただ、食べ物を無駄にしないがために使い回しが問題になったのは日本と同じです。
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