【南三陸町】南三陸キラキラ丼
カテゴリー: 外食:丼・オーバーライス
今、志津川湾に来ています。ホテル観洋の駐車場から袖浜・荒島の方面を望んでいます。志津川湾はカキ、ワカメ、ホヤ、ギンザケなどの養殖施設がぎっしり詰まって、海が高度に利用されています。志津川湾には私の思い出もたくさん詰まっています。^^
ここは旧魚市場の岸壁。現在の魚市場は左に見える荒島の近くに移りました。
しかし、商店街は旧魚市場周辺から動かず以前のままの町並です。
旧魚市場付近には魚屋さんが多く、いつの頃かおさかな通りと名付けたようです。
観光の町、南三陸でも志津川地区の商店街は観光客誘致に力を入れているようです。
こちらは有名な山内鮮魚店さん。社長の山内正文さんがアイディアマンで次々と創作加工品を産み出します。
現在は息子さんがネット通販もやっており、見事なHPがアップされています。
こちらも老舗のマルセンさん。
魚貝類の販売だけではなく、笹蒲鉾などの練り製品も自社製造しています。
マルセンさんの向かいには街なか交流館という蔵造りの観光案内所兼休息所があります。
有り難いですね。旅先の商店街を歩き回る時に困るのはトイレと座る処。夏などはオアシスに思えてしまいます。^^
中を覗きますと木のテーブル並べられ衛生的な印象を受けます。
部屋の奥にはキラキラ丼の幟旗が・・・。そして、隣の駐車場にもはためいています。キラキラ丼って何でしょう。
調べてみますと、南三陸町の観光協会と飲食店組合が共同で取り組んでいるご当地海鮮丼のことで、四季ごとにシリーズで提供されます。地元産の野菜も使われるようです。そのラインナップは以下の通りです。
春 : キラキラ春つげ丼
夏 : キラキラうに丼
秋 : キラキラ秋旨丼
冬 : キラキラいくら丼
町内の飲食店が8店舗(2011.2現在)が、それぞれ工夫した季節ごとの丼を作り出しています。それぞれの提供期間などは南三陸町飲食店組合のHPでご確認下さい(こちら)。
街なか交流館の向かいにはキラキラ丼の参加店、しお彩さんがあります。美味しそうな海鮮丼の写真にそそられます。
駐車場はお店の向かい、街なか交流館の隣のパーキングスペースが使えます。駐車位置には各店舗名が掲げてありますが、共用なのでどこに止めても良いとのこと。
一人だったのでカウンター席に案内されました。それも親方の真正面。ちょっと緊張が走ります。
カウンターの隅には、薩摩の芋焼酎の有名銘柄が並んでいますね。親方はまだ30歳前後の若い寿司職人風で髪も短く江戸っ子のように颯爽としています。店を出る客にも「ありがとうございました」と大きな声で礼を言い、威勢の良さが感じら得ます。ですが・・・
お茶をすすりながら、しばし、その仕事ぶりを眺めていましたが、まさに戦闘状態です。母親らしき老女がアシストしていますが、揚げ物からにぎり寿司、麺類までをたった一人でこなしているので、相当に殺気立っています。自然と老女への口もきつくなります。真剣に料理に取り組んでいるからなんでしょうが、まるで不機嫌で苛ついているように見え、その気配が客席にまでひしひしと伝わり、まるで針のムシロに座らされているような気持ちになってきます。
正面を見てられないので、カウンターの端上にあるテレビを眺めていました。折しも昼時、たまたま、笑っていいともが放送中で下品な馬鹿笑いが響いていました。すると、親方がこんな馬鹿馬鹿しいの見てられるかと吐き捨て、リモコンでチャンネルを変えてしまいました。カウンター席の客は突然のことに目が点です(・ ・ !)。でも、怖くて誰も声を出しません。さすがに、この時には記事にするのを止めようと思いました。
とこかく、注文した親方の気まぐれ丼1200円だけは食べて帰らないと・・・。
この時期の南三陸キラキラ丼は春つげ丼なのですが、主材料がメカブと地野菜にイクラとのことでした。イクラも正月以来、結構、食べる機会があり、メカブも近所に出回っています。そこで、親方の技量を見たく、気まぐれ丼をお願いしました。なんか、とっても良さそうですよ。想定以上に綺麗でお得で美味しくて気を取り直しました。^^
見て下さい。セットで1200円とは思えない豪華さです。
帆立貝の帆を屏風に見立て、生マグロ、ハマチ、志津川名物のタコ、スポットシュリンプ、ホタテガイに厚焼き卵。それにイクラがキラキラ降りかかっています。ネタの鮮度は脱帽物なのですが、寿司酢を打ったシャリに今一キレがないかな。
食べ進むとこれはサービスですと、旬のせん切りメカブが出されます。
想定外のサービスは有り難いものです。仕組まれていたとしても、ちょっと得した気分ですね。^^
お味噌汁も旬のワカメでした。
食べ終わる頃には、冒頭の険悪さもなくなり、穏やかなランチとなりました。奥様らしき若い女性の接客がまた優しく気が利いて親方のきつさも相殺されました。
まだ若く、腕や目利きも確かな職人さんで、今後が楽しみです。ただ、調理に対する真剣な態度は評価できるのですが、食べる相手の心理への配慮がまだ未熟のようです。かつての東京の寿司屋なら客と喧嘩するくらいの威勢の良い職人も寛容に見られましたが、家族連れの観光客も誘致している南三陸では料理の評判より悪い噂の方が千里を走るのではないでしょうか。たぶん、歳とともに円熟味が出て良い職人さんになるのでしょうけど、早く気付いてくれたら有難いですね。
食楽 しお彩 http://www.justmystage.com/home/nizimasu/siosai1.html
・所在地 :宮城県本吉郡南三陸町志津川字南町2-1
・電 話 :0226-46-1087
・営業時間 :11:00~14:00/17:00~22:00
・定休日 :月曜日
・駐車場 :あり(共用)店の向かい
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