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青森美味探訪(2) 一八寿司でまず一献

カテゴリー: 外食:寿司・魚貝類定食

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 青森美味探訪
、最初の会食はお寿司屋さんで厳かに執り行われます。ですが、お寿司を食べてしまいますと後のスケジュールに差し障りますので、お料理をつまみながら地酒を味わいます。ちょろりさんが選んでくれたお店は一八寿司さん。青森では有名なお店とのことです。何で寿司屋さんかと言いますと昼間から堂々とお酒が飲めるからです。^^








 一八寿司さんは白い土蔵造りの店構えで清潔感が伝わります。
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 向かいには別館もあり大人数の宴会もできるそうです。
 




 要所要所に生花が活けてあり格式の高さも感じさせます。
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センリョウの赤い実がまだ1月であることを思い起させます。冬の赤い実は何かホッと心を温めてくれますね。
 





 案内された個室には、なんと津軽塗りのテーブルが・・・。
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 こりゃ、相当、格式の高い店に連れて来られたのではと多少不安になってます。 津軽塗りは生地に着色した漆を厚く疎らに散らし、何層にも異なる色を重ね塗ってから磨ぎ上げて、あの独特の模様を浮き上がらせます。下の写真はその工程を見せるサンプルです(アスパムにて)。小さなお盆でも数千円はするのにこのテーブルは一体いくら???
 




 恐る恐る献立をめくりますと、意外や意外。実にリーズナブルな価格です。
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にぎりの特上でも3000円しません。お奨めのおつまみも寿司屋さんにしては庶民的でホッとしました。^^
 






 まずは大根をダイナミックに切って漬けたがっくら漬けです。女性は一口では食べられないでしょう。
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がっくら漬けがっくらですが、鉈で豪快に切り落とす様からとか、食べる時の音だとか言われています。これは青森特産の漬物ではなく、秋田や岩手にも分布しており、北東北に広く伝わる漬物ですね。塩麹で薄味に漬けるので日持ちがしません。






 これも呑兵衛垂涎の肴、アン肝です。
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アンコウの肝も年が明けると求めやすい価格になってきます。市場で見つけると買い求め、アン肝を蒸してちびりちびり食べています。^^ フォアグラより透明感のある味わいが堪りません。
 





 これは炙りホタテです。
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炙りはバーナーを使っているようですが、炙る前に仕事がしてあります。ホタテの柱が締まっていますので、昆布〆か紙〆でしょうか。ホタテもかなり大きなものが使われています。加熱してもレモンくらいの直径があります。

 




 陸奥湾産のヤリイカです。今が旬真っ盛り。
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スルメのように身が厚くはなりませんが、スッキリした味わいが身上ですね。大名マークさんの奥様はイカが大好き。方やちょろりさんの奥様は苦手とか。席が隣同士で良かったです。^^
 






 こちらは蛸の柔らか煮。ちょっと珍しく塩で食べさせます。
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甘塩っぱい醤油味の桜煮ではなく、薄味に炊いて塩で食べる。これは憎いですね。蛸の味がよくわかります。このアイディアは使わせて頂きます。^^





 軟体動物が続きましたので、流れを変えて焼き穴子です。
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うは、これも見事。いわゆる関西の焼き穴子ではなく、江戸前の蒲焼きですね。焼きの前にふっくら炊いてあります。これのにぎりは美味いだろうなぁ。






 お酒は作田を頂いています。美味しい料理にお酒もかなりはかが行ってます。
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もう、このまま呑み続けていたくなる衝動を抑えるのが大変です。後ろ髪を引かれる思いですが、次へと移らなくてはなりません。






 店を出ますとまだ、真昼間。雪も止んで太陽も顔を出しています。雪かきご苦労様です。^^
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 なんか、恥ずかしいですよね。みんな働いている昼間に赤い顔して歩くの。太陽が眩しいなぁ~。




 青森美味探訪はまだ始まったばかりですが、一八寿司さんのアペタイザーと作田ですっかり勢いが付いてしまいました。それにしても一八寿司さんはリーズナブルな価格ながら高級感のある環境で手をかけたお料理を食べさせてくれました。ここを筆頭に選定したちょろりさんも流石です。ただ、二日で10軒は回る予定ですので、最初からこんなに飛ばして良いのでしょうか。不安になりつつも上機嫌です。^^
  
 


 

 


 
 一八寿し

 

・所在地:青森県青森市新町1-10-11  
・電 話:017-722-2639 
・営業時間:11:30~22:00(日祝~21:00) 
・定休日:第2・4日曜日  
・駐車場:なし




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2011/01/22(土) 05:00 | trackback(0) | comment(12)
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大名マーク

URL | [ 編集 ] 2011/01/22(土) 07:51:48

食べ飲み編もいよいよ始まりましたネ
自分も体験した味がサエモンさんによって
どのように表現されるか非常に楽しみです
風写さんのブログとの読み較べも楽しみ

一八寿司の花なんて全然覚えていません
何見てたんだろう(笑)

サエモン

URL | [ 編集 ] 2011/01/22(土) 09:34:19

  大名マークさん

 おはようございます。早いものであれから1週間が
経ちました。実に中身の濃いツアーだったので、感動が
失せないうちに書き切ってしまいたいのですが、なにせ
鈍筆なもので。それに表現力もボキャも乏しいので、
プレッシャーだなぁ。^^

 写真があるから記憶が蘇るのでして、なかったら私も
忘却の彼方ですよ。^^

kazu

URL | [ 編集 ] 2011/01/22(土) 23:21:27

う~む、この生け花と津軽塗の卓見たら、一見さんだったら、お呼びでない、と踵を返すところです。
良い店みつけましたね。
津軽の馬鹿塗と言いますが、なんでここまでやるのか・・・
土産物として紹介した、夫婦箸。今も、色のくすむことなく我が家の食卓にローテーションで置かれます。

サエモン

URL | [ 編集 ] 2011/01/23(日) 09:18:41

 kazuさん

 おはようございます。
良い店を教えて頂きました。
あの値段なら出張で行っても安心して
入れます。^^

 料理もひとつひとつ丁寧な仕事がしてあって
プロの料理を感じさせます。

 津軽塗を馬鹿塗なんていうのですか???
きっと気の遠くなるような作業だからでしょうね。
あの模様が浮き出していく研磨作業は意外と
楽しいかもしれませんね。^^

anego

URL | [ 編集 ] 2011/01/23(日) 18:03:45

素晴らしすぎるスタート! お値段も雰囲気も魅力的ですね。
いつかの為に、ココはチェックしとかねば…φ(・_・”)メモメモ

kazuさん同様、私も津軽塗より「馬鹿塗」と呼ぶ方に馴染みがあります。
正しくは、つがるのばがぬり。

おお

URL | [ 編集 ] 2011/01/23(日) 21:08:10

楽しみにしておりました。
素晴らしいですね。
ちょろりさん、お店の選択さすがです。

時間調整なのにガッツリ唐揚げで攻めたどっかのお○カと大違い。。

ぺこりん

URL | [ 編集 ] 2011/01/24(月) 12:21:32

ウチの祖母はがっくり漬と言って、しょうゆ味で漬けてましたね。私が作るときは、昆布、するめ、ゆずなんかも入れますが、小さく欠くとしんなりしすぎておいしくないんですよね。一口で食べられないくらいの大きさがジューシーでおいしいんです。

lucky

URL | [ 編集 ] 2011/01/24(月) 14:30:24

作田、大好きです。あ~飲みたい!
それにしてもこのお料理でお酒を我慢するというのは、
大変な努力が必要です^^;

サエモン

URL | [ 編集 ] 2011/01/24(月) 20:54:25

  anegoさん

 いいでしょ、一八寿司さん。青森ではかなり有名なお店らしいのですが、
この雰囲気であの値段です。一発で気に入りました。

 馬鹿塗・・・あんまりだと思いましたが、馬鹿がつくほど
丁寧に何度も塗っては研ぐという尊敬の意味なら納得できますね。^^

サエモン

URL | [ 編集 ] 2011/01/24(月) 20:55:23

おおさん

 なにを仰る、あの新潟のソウルフードを逃していたなら
あとで猛烈に後悔しましたよ。新潟は洋食を積極的に取り入れて
独自にモディファイすることが出来る地域と見ました。

 その象徴が、イタリアンであり、あの空揚げです。美味しかったぁ。
また、食べたいです。

サエモン

URL | [ 編集 ] 2011/01/24(月) 21:00:58

ぺこりんさん

 がっくら漬けががっくり漬けですか。。。なにか、落胆の味が
しそうですね。^^

 この漬物の分布を考えると、宮城は南限に近く、がっくらが
広がる過程で変化したのでしょう。鉈漬けとも呼ばれるこの漬物は
寒冷な秋田か青森で麹漬けの一種として発祥したのだと思います。
麹漬けがメジャーじゃない宮城では醤油漬けに変化したのかも。

 仰る通り、ガックラとした歯ごたえを残すには何に漬けても
あの大きさが必要なんでしょうね。

サエモン

URL | [ 編集 ] 2011/01/24(月) 21:02:31

  luckyさん

 作田、いいよねぇ~。でも、田酒も豊盃も白神も
美味しかったです。^^

 はい、先を考えるとセーブしなければいけなかったのですが、
顔が赤くなるくらい呑んでしまいましたよ。でも、次のお店に
失礼にならないギリギリの線で止めるのがテクニックです。^^











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