【東和町】三たてそばのすぎやま
カテゴリー: 外食:蕎麦
このような山里のせせらぎが大好きです。決して野川ではなく、清冽な水が穏やかに流れる山里の流れに惹かれるのです。イワナやヤマメの気配を感じる深山のダイナミックな渓流も魅力的ですが、手入れの行き届いた半自然の流れは人間が一番癒される光景ではないでしょうか。今日はこのような山里にある手打ち蕎麦屋さんを訪れます。
目的地は東和町の米谷です。三陸道を飛ばせば、仙台から90分足らずで到着します。登米東和インターを降りて、志津川方面に少し走るとこのような看板が目に入ってきます。
そこを左折して細い道を走るのですが、こんな所に蕎麦屋があるのかと不安になります。ほどなく、突き当たる丁字路(ていじろ)には、再び右のような看板が出ますので、また左折して川の土手に沿って走ります。
丁字路の看板から1Kmも走らないうちにモダンな農家造りのお蕎麦屋さんが見えて参ります。三たてそばのすぎやまさんです。
三たてとはご存じのように挽き立て・打ち立て・茹で立てのことですね。自家栽培、自家製粉のそば粉で打った蕎麦を食べられます。駐車場はこの看板の後ろに4台くらいと奥に数台は駐まれそうです。
こちらの建物は100年以上前の蔵と農作業小屋を改築したそうです。右は離れの客間で10名くらいは収容できます。
及川さんご夫妻がこのお店をオープンさせてから、今年でちょうど10年目です(2000年3月開店)。因みにすぎやまとは、近くの山の名前です。
店内もロッジのような内装で木の温もりが溢れます。外の風景を眺めながら食べられるスペースもありますよ。
右には温室も見えていますが、お店で使う野菜も栽培されているとのことです。
おしながきにはざるそばと大盛り板そばがあり、悩みましたが、基本のざるそばで様子を見てみます。
天ぷらは季節の野菜となっておりますが、自家栽培だけに期待できそうです。そばだんごやそばがきもありますね。
こちらがざるそば700円です。色白で茹で上がり2mmくらいの細さですね。
麺量は普通でしょうか。
キュウリの漬け物に薬味が3種類。
ちょっと気になりますのは、そば湯が食べ始める前に出されたことです。いくら夏でも食べ終わる頃にはすっかり冷めてしまうのではないでしょうか。
そばはしっかりと角が立っています。口の中でも角を感じる硬さです。
透明感はそれほどありませんので、細かい篩を使って外一くらいで打っているのでしょうか。つゆもこのそばとよく合った辛めの味で山中ながら品格のあるざるそばとなってます。
こちらは季節の野菜のてんぷら500円です。素晴らしいボリュームです。
マイタケ、ピーマン、ナス、大葉の下には、カボチャと玉葱のかき揚げが隠れていました。抹茶塩を添えてくれてますので、そばつゆが油ぎらないで最後までスッキリ頂けます。
さて、そば湯ですが案の定、すっかり冷めていました。
とろりと白濁していただけに残念です。冷たいそばを食べた後のメリハリとして熱いそば湯が有り難いのですが・・・。
デザートに梅ジュースのゼリーです。
梅の香りは他の果実と違って、なぜか気が引き締まるのがよいですね。私だけか?
雄勝のてらっぱだげさんや今回のすぎやまさんなど、北上山地にも最近こだわりの蕎麦屋さんが出来ています。特にすぎやまさんは、元々、農業を営んでおられたので、そばまで自家栽培されている点で単なるこだわり蕎麦屋さんとは異なります。それに冬には目の前の大関川で寒晒しもするそうです。ここまでやられる蕎麦屋さんはそうそうありません。まもなく新そばの季節もやってきます。三陸道を有効に使って三たてそばを食べに行きましょう。
三たてそば すぎやま
所在地 :宮城県登米市東和町米谷字相川9
電 話 : 0220-42-3677
営業時間 :11:00~14:00
定休日 :月・火曜日
駐車場 :10台← ランキングに登録中です。クリックでご声援お願い致します。
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