畑のサンチュ(かきちしゃ)で手巻き飯
カテゴリー: 料理:野菜・果物
梅雨に入りじめじめした日が続いていますが、この高温多湿は植物にとっては最適な環境となります。特に南方起源の夏野菜にとっては、植え付けた5月上旬は例年より寒さがかなり厳しかったようで、一月あまり成長もせずにじっと耐えているようでした。梅雨に入って以来、見違えるような伸びを見せて、一気に花も咲かせています。この写真はナスの花です。初収穫は来月、中旬頃でしょうか。
こちらはキュウリの雌花。小さいながらもキュウリの形をした実が付いています。
キュウリも来月には毎日、追われるように食べて行くことになります。また、糠漬けや三五八漬けを作って日々楽しみましょう。
これは、トマト(左)とカボチャ(右)です。
両方とも緑の可愛い実を付けています。これらは収穫までにけっこうな時間がかかるのです。
これは、収穫盛期を少し過ぎたスナックエンドウ(左)と花が咲きそろったジャガイモ(右)です。
このスナックエンドウは朝取りを塩茹でして、そのまま食べるのが最高です。厚い鞘の甘味が口いっぱいに広がります。ジャガイモも春の気温が低かったので成長が遅れ気味です。収穫も二週間くらい遅れるでしょう。
なかなか、料理に移らないで申し訳ありませんが、ただいま開花中のユズ(左)と実を付けたブルーベリーです。
ユズはこれからアゲハチョウとの闘い、ブルーベリーは鳥との闘いの日々です。これも自然の摂理ですので、アマチュアの私は素手で闘います。^^
いま、毎日のように食べ続けていますのが、このサンチュです。日本名はカキチシャです。
サンチュは近年の韓流ブームですっかり有名になりましたが、これを韓国野菜だと思っている方が多いですね。この菜っ葉は和名をカキチシャ(掻き萵苣)と言って、奈良時代より日本でも栽培されてきた伝統野菜です。
当時はサラダで食べる習慣がなかったので、さっと湯がいて胡麻和えやなますとして利用していたようです。それが、明治維新以降、食生活の欧米化が進むにつれて、サラダ菜やレタスにその座を奪われました。つまり韓流ブームでリバイバルを果たした野菜なのです。ですから、以降はカキチシャと呼びます。
外側の大きくなった葉っぱから掻き取って利用していきます。
毎日これくらいは取れるのでお隣さんにも食べるのを手伝って頂いてます。 まとまった収穫が出来るようになりますと、毎年必ずやっている食べ方があります。韓流ブームが起きる以前はレタスでやっていたのですが、その後、カキチシャの種がどこの園芸店でも手に入るようになって以来、切り替えました。
カキチシャの収穫を祝って食べる料理とは手巻き寿司ならぬ、手巻きカキチシャ飯です。これは、具の一つになる肉味噌です。
作り方ですが、水で戻した干し椎茸2枚、タマネギ半個、ニンニク1片を微塵切りにして、胡麻油で炒めます。しんなりしたら、豚挽肉100gを加え弱火でパラパラにほぐします。酒で溶いた八丁味噌とオイスターソース、醤油少々で薄目に味付けます。
こちらは、豚キムチ納豆炒め。挽肉でやってますが、小間切れでも良いですね。天には香菜を盛ってます。
作り方は、キムチ50gを微塵切りにして、豚挽肉50gと胡麻油でよく炒め合わせます。納豆の粗微塵切りを1パック分混ぜ合わせ、醤油と胡椒で肉味噌と同じく薄めに調味します。
ついでに、チャプチェも作ってみました。
これもカキチシャで包んで食べると美味しいのです。お湯で戻した春雨を好みの肉や野菜と炒め合わせます。
カキチシャと香りを楽しむために大葉(青紫蘇の葉)も摘み取ってきました。韓国土産のサムジャンも使います。
サムジャンは韓国ではこのようなサンチュで巻いて食べる時になくてはならない合わせ調味料です。コチュジャンやデンジャン(韓国味噌)をベースに唐辛子、胡麻、ニンニク、水飴などを加えた甘辛味噌です。サムジャンのサムは包むという意味です。
それでは食卓でカキチシャ巻きを楽しみましょう。
この食べ方ですと、信じられないくらいの菜っ葉を食べることが出来ます。ただ、ご飯も食べ過ぎますので丼に一人分ずつ取り分けておきます。^^
左は肉味噌で、右は豚キムチ納豆炒めです。韓国のケンニプ(エゴマの葉)のように大葉も一緒に包み込みますと味の変化を楽しめます。
サムジャンをちょいと乗せていますが、長葱の微塵切りや香菜も合いますよ。豚キムチ納豆は材料の全部がご飯と合いますので、美味しさの合わせ技を楽しめます。大葉を使いますと、味の変化が楽しめて飽きません。
チャプチェも巻き巻きします。
この食べ方だと酒の肴にもなりますね。知らず知らず菜っぱも沢山食べてしまいますし。
手巻き寿司のノリのようにきちんと巻けませんので、あまり欲張って巻き込むとはみ出します。
巻くと言うより、包んで口に押し込むという感じでしょうか。気取っていては食べられません。^^
この食べ方は手巻き寿司からヒントを得て、以前から食べてきましたが、図らずも具材や味付けは韓流に近付いていました。韓国では、焼き肉以外にも刺身までカキチシャ(サンチュ)に包んで食べますが、カキチシャに巻いて食べるのなら、やはり肉でしょうね。刺身の場合は、繊細な味がわかりにくくなります。ただ味の濃い蒲焼きや味噌煮だったら、この食べ方でもいけるかも知れません。カキチシャは場所も取らないのでプランターでも作れます。さらに収穫期も長いので、庭の隅にでも植えておきますと大変便利ですよ。我が家の子供達は小さい時から、こうして野菜を大量に食べさせてきましたので、現在、自炊でも野菜はシッカリ食べているようです。 ← ランキングに登録中です。クリックでご声援お願い致します。
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