(16)珍味ミドドク入り海鮮鍋・・・これを入れると一味違う

カテゴリー: 外食:その他

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 ソウル
で迎えた最初のは昨日までと打って変わり、薄日も差すご機嫌な天気になりました。ソウルには二つのランドマークがあり、その方角から現在地を把握することができます。その一つは市街地中心の南山山頂にそびえ立つソウルタワー(前記事のKTXの後方に写ってます)、そしてもう一つは、市内中央を流れる大河、漢河(ハンガン)の畔に金色に輝く63(ユッサム)ビルディングです。地上60階、地下3階のビルはソウルの新たなシンボルになりました。本日は63ビルの麓にあるノリャンジン水産市場でお昼を頂く予定です。

 






 ソウルの台所と言われるノリャンジン水産市場。東京で言えば築地魚市場に相当する大規模な消費地魚市場です。 midodok2.jpg midodok3.jpg
 
1927年の開設でソウルでも老舗の市場と言えます。市場内には約900軒のお店が整然と並び、3500人以上の人々が働いているそうです。国内外の水産物が150種類以上も取り扱われています。競りは深夜から始まり、卸売が朝4時から、そして小売りは6時から夜の9時までやっています。午前中で終わる日本の市場とはだいぶ違いますね。

 






 鮮魚部門で目に付いたのはアグ(アンコウ)。日本人同様、韓国でもアンコウは人気でもセットで売られます。
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 主にアグチムというピリ辛の炒め物で食べることが多いそうです。店の前を通過する時に必ず声をかけられます。幸い何を言っているのかわからないので、愛想笑いでやり過ごします。

 






 活魚部門では各店舗にガラス水槽や平面水槽が設置され、主にスズキやクロダイ、マダイやヒラメが活けてあります。
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 海から30Km以上離れていますので、毎日2回タンクローリーで海水を運び、各活魚水槽へ供給されるとのこと。韓国では色の黒い魚が好まれるようで、養殖マダイも日焼けして黒っぽいのです。日本では遮光して日焼けを防ぎ、鮮やかなピンクに仕立てるのですが、韓国では気にしないのです。基本的に活魚は全て刺身用で、買い上げるとその場で刺身(フェ)に調理してくれます。お持ち帰り以外は市場の2階もしくは地下にあるレストラン食堂で食べることができます。その際、アラは必ず持参してメウンタン(ピリ辛アラ鍋)にしてもらいましょう。


 

  




 こちらは貝類のコーナー。みちのくでも馴染みのホタテやカキ、アカガイにムール(ムラサキイガイ)も見られます。
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 後ろの水槽にはアワビがぎっしり入ってますね。韓国ではアワビ養殖が盛んで日本の半値で食べることができます。


 
 





 これは北日本でお馴染みのアワビツブ(モスソガイ)と日本中の砂浜にいるツメタガイですね。
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 アワビツブは宮城でもお馴染みですが、ツメタイガイは全く利用されていません。韓国ではツメタイガイコルベンイと言いまして、柔らかく茹でて、ヤムニョムで野菜とともに和え、素麺に絡めて食べています。缶詰もよく見かけました(後の記事で紹介予定)。


 






 ビックリしたのがこれ。まるでドングリです。ミドドクと書いてありますが、こんな海産動物は今までお目にかかったことがありません。
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 何の仲間かも見当が付きませんが、帽子のような硬い部分がシロボヤエボヤと似てないことはありません。それにしてもこれが食用として売られているのですから、湧き上がる好奇心を抑えることができず、後先顧みず、この一山を買ってしまいました。^^ これで1500円くらいでしたが、韓国では高級品の部類でしょう。


 

 



 帰国してから、知り合いの韓国人に上の写真を見せたところ、やはりエボヤとのことです。参考までに日本のエボヤはこの写真のようにがあります。
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 エボヤは岸壁の下の方によく付いていますが、日本ではほとんど利用されていないと言ってよいでしょう。韓国のエボヤ(ミドドク)がなぜ、ドングリ型かと言いますと、柄の部分を切って、下の方の殻を剥いているそうなのですが、やってみたところ、とても剥けるものではありません。やはり種類が違うのか、特殊な加工技術が存在するのでしょうか。

 







 ともあれ、急いで2階のレストラン街に駆け上がり、一軒一軒、これを料理してくれるか訪ねて回りました。
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 こういう交渉には韓国人スタッフのキムさんがいて本当に助かりました。やっと、このお店で引き受けてくれることになりました。なにせ、メインの魚も持ち込まないで、このミドドクを料理しろと言うのですから無茶な話です。^^

 





 いつものようにパンチャンがお通し替わりに並びます。
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 野菜サラダやポテトサラダも出され、韓国のお惣菜も日本同様徐々に西洋化しているのがわかります。これにご飯と味噌汁があれば、日本人なら満足ですけどね。

 


 



 さて、メインのミドドクジョンゴル(鍋)となってやって参りました。
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 お店が気を利かせて、スケトウダラの鍋にミドドクを入れてくれたのです。そうだよね、ミドドクだけではメインにはならないもの。実際、韓国ではミドドクは鍋に入れてダシを取るのだそうです。

 





 ただ、加熱されてもこのミドドクは割れることなく、水風船のような身を維持しています。
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 これで、鍋にダシが出ているのだろうか。

 





 熱々のミドドクを恐る恐る口に入れて噛もうとしたのですが、これが想像以上に硬いのです。
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 グッと力を入れて噛みしめるとパンと割れて、中から熱いスープが口の中に溢れます。あ”~熱っ!! こりゃまるで小籠包ですな。口の中が火傷しましたよ。でも、ホヤと同じ海の香りが溢れて実に味わいの深いスープです。なるほど、韓国の方は美味しいものをよく知っています。日本人がまだ気付いていないエボヤの美味しさを古くから楽しんでいるのですから。なお、口の中のミドドクですが、殻はさすがに硬く、いくら噛んでも飲み込めないのでそっと出しました。

 




 

 本日のお昼は珍味ミドドク入りの鱈のジョンゴルパンチャン各種で一人500円で済みました。
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 これに刺身も持ち込んだら、昼からマッコルリが呑みたくなって仕方がなかったでしょうね。^^

 






 韓国に来て、ケブル(ユムシ)ポンテギ(サナギ)など、日本ではあまり利用されていない食べ物に遭遇してきましたが、このミドドク(エボヤ)も盲点でした。どれも日本にもあるものなのに、かなり悪食な部類の日本人でもこれらはメジャーな食材になることがありませんでした。味覚の違いなのか、日本には他に美味しいものが沢山あるので、別に食べなくてもよかったのか、その理由はよくわかりません。以前の記事でご紹介しましたように強烈な臭いのホンオフェ(アンモニア発酵させたエイ)を美味と感じる民族ですので、やはり味覚も多少違うのかも知れません。でも、ケブルミドドクは単に日本人の食わず嫌いだと思います。こんな美味しいものを食べないなんて、全く損をしています。^^







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2009/03/16(月) 05:00 | trackback(0) | comment(0)
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