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みやぎ水産の日、今月のお薦めはメカブでした。メカブはご承知のようにワカメの株元に発達するヒダ状の部分で、ここから遊走子が放出されて世代交代が行われます。強いねばりがありますが、その主成分はアルギン酸とフコイダン。どちらも食物繊維で人が消化することは出来ませんが、腸内細菌の餌となり、その分解物は人でも吸収することが出来ます。その他にも、血糖値やコレステロールの上昇を抑えたり、ピロリ菌の排除にも役立つとも言われています。ですけど、メカブは薬ではありません。旬の美味しい食材ですので、この時期に堪能しておきましょう。
まずは生メカブの取り扱いを詳しく説明させて頂きます。

水で洗ったり、加熱したメカブは粘液のために大変滑りやすく包丁の扱いも危険です。そこで、よく水道水で洗ったメカブはキッチンパーパーで水気を拭き取った後、しばらく風に当てて乾かします。急ぐ時はドライヤーを使います。
そうしますと、メカブが滑らず、逆に手に貼り付いてくれますので、千切りも楽に行えます。




これを1回分ずつフリージングバッグに入れて冷凍保存ができます。解凍せずに熱湯をかけ回せば、すぐに食べられます。とろろにする場合は、この加熱した千切りメカブを包丁で叩きます。
それではまず、千切りメカブを使った中華風スープを作ります。メカブのとろみが堪りません。


最初に鶏胸肉の微塵切りをお湯で煮てスープを取ります。これに所定の半量の中華旨味調味料と塩胡椒で調味し、メカブを入れたら、すぐに溶き卵を回し入れます。メカブが少ない時はスープにとろみが付きませんので、片栗粉で補って下さい。
続いて、中華風の炒め物です。メカブの他に卵と海老と長葱を使います。


最初に大粒のスクランブルエッグを作って取り出しておきます。フライパンに胡麻油と刻みニンニクを入れて、一口大に切ったメカブ、エビ、長葱を炒め合わせ、オイスターソース、塩胡椒、五香粉で調味し、最後に卵を混ぜ合わせれば完成です。
最後はメカブとろろを使った三陸ビビンバです。ビビンバですから混ぜ合わせながら食べて行きます。


丼めしに甘酢生姜と白胡麻を散らし、まず調味したメカブとろろを乗せます。それに焼きほぐした塩銀鮭とイカ刺を盛り込み、周囲に調味イクラを、上から刻み長葱を散らします。
はい、メカブ料理3品の完成です。よーく、味わって下さい。


メカブ三昧でフコイダン効果が期待出来そうです。^^
メカブは歯触り、ねばり、色合いなど個性的な食材ですが、料理への応用はほぼ無限です。

メカブ料理の開発はメカブの消費拡大や地域振興にも重要ですので、常日頃、レシピ開発に努めております。^^
皆様、生のメカブの甘さや風味に驚かれたことでしょう。パック詰めのメカブとは全く異なります。生メカブが出回るこのシーズンに1年分を堪能しておきましょう。筍や山菜もそうですが、保存食とは異なる旬の味わいは生を求めて自分で調理するのが一番。今回の料理の作り方は下記の料理名からリンクさせてあるそれぞれの記事を参考にして下さい。
【作り方】
・メカブの中華風かき玉スープ
・メカブの中華風炒め物
・三陸ビビンバ(混ぜめし)
みやぎ水産の日海の幸の料理教室、毎月、その月のお薦めの旬の魚を使った料理を3品作ります。1年通いますと相当の魚料理を体験することになりますし、調理の知識や技術も身に付きます。毎月、第3水曜日の18:00~20:00にメルパルク仙台で開催しております。どの月からでも参加することが出来ますが、最少でも3ヶ月単位となります。お問い合わせは下記にまで電話でお願い致します。
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2017/03/30(木) 05:00 | trackback(0) |
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