JAN
FEB
MAR
APR
MAY
JUN
JUL
AUG
SEP
OCT
NOV
DEC
29
真冬の本格グリーンカレー
カテゴリー: 料理:穀・粉類

先日、タイ帰りのひゃくさん(仙台立町Kaffe tomte)から、冷凍のバイマックルー(コブミカンの葉)、カー(タイの生姜)、グリーンペッパーを頂きました。乾燥物と違って実に素晴らしい香りです。
それにこのスパイスミックスも。

これにはコリアンダーシードがたっぷり入っています。ここまで揃ったら、あれを作らなければ、男が廃ります。^^
ただ、あれを作るにはフレッシュなレモングラス、パクチー(コリアンダー)、バジル、青唐辛子がなければなりません。でも外は雪、この季節では無理かも。
安心して下さい。(^O^) レモングラスは室内で冬越し中。

これから何本か茎を分けてもらいしょう。
パクチーは雪の下でもしっかり生きていました。

寒さで少し赤みが差していますが、これだけあれば、十分です。
さすがにフレッシュバジルは畑にはありません。

でも、秋にせっせとバジルペーストを作って冷凍保管しておきました。まさか、こんな形で役立つとは思ってもいませんでした。これはナッツやチーズも入ったペスト・ジェノベーゼではなく、バジルと塩とニンニクとオリーブオイルだけで作っていますので応用が効くのです。
青唐辛子はグリーンチリソースで代用します。

あとはナンプラーとココナッツミルクがあれば、ベースは何とかなります。そうなんです。これからゲーン・キョウ・ワーン・ガイ(鶏のグリーンカレー)を作ろうとしているのです。
具材は適当ですが、季節が季節だけにナスの代わりにカブにしました。あとはエリンギやパプリカ、ヤングコーンなど。白い輪切りは缶詰の慈姑(クワイ)です。

メインはガイ(チキン)にしますが、私は骨からのスープも期待できるのでいつも手羽を使います。
まず、スパイスミックスを点検します。これは想像以上に多くのスパイスが混合されています。

シナモンや八角(スターアニス)等も入っており、これ全体の香りでは豚の三枚肉のブロックなどを煮るのには適していそうなのですが、グリーンカレーの爽やかなハーブの香りを活かすには選別が必要ですね。
それで、コリアンダーシードを主体にクローブやペッパーをより分けました。

これらを弱火で香り立つまで煎っていきます。
タイのクロック(擂り鉢)がないので、ここは文明の利器、ハンディーミキサーのミルでウィーーン。^^



口当たりを滑らかにするには、さらに擂り鉢で細粒化した方がよろしいかも知れません。ま、煮込めばそれほど気になりませんが。
今度はハーブや香辛野菜のペースト作りです。

パクチーやレモングラスの茎の芯、玉ねぎにニンニク、それに頂いたグリーンペッパーも惜しげもなく使います。
これらもハンディーミキサーでサクサクっと作ってしまいます。



バジルペーストやチリソースは最後に混ぜ込んでハーブペーストの出来上がりです。
さて、スープ作りを兼ねてメインのチキンを炊いていきます。

手羽中と手羽先に切り分けて、手羽先はダシ用なので包丁で叩いておきます。これをバイマックルーやレモングラスを入れたお湯でコトコト炊いていきます。
手羽中に箸がスッと入るようになったら、他の具材も加えます。


続いて、作っておいたスパイスパウダーとハーブペースト、ココナッツミルクの2/3を加え、ナンプラーとチリソースと塩で味を整えます。これにタイのカピ(海老醤)が入るとさらに奥深い味になるのですが。。。今回は我慢。
香りが飛ばない程度に煮詰めて、仕上げに残りのココナッツミルクを加えます。

再度、ナンプラーや塩で味を整えて出来上がりです。キッチンに素晴らしい香りが立ち込めています。
それでは早速頂きましょう。これでライスがタイ米ならパーフェクトなんですがね。


我が家ではグリーンカレーはフレッシュハーブの関係で夏の味覚なのですが、雪見グリーンカレーも乙ですね。今度から青唐辛子も冷凍して保管しましょう。
グリーンカレーをスパイスやハーブから作り上げるのは面倒と思われるかも知れませんが、タイのお母さんはクロック一つでササッと作ってしまいます。手順を細かく解説しますと今回の記事のようになりますが、次々とこなしていきます。もともと、タイの家庭料理ですから、そんなに時間をかけて作るものではありません。材料さえ集められれば、誰でも作ることができますよ。市販のペーストでは体験できない鮮烈な香りが家庭で楽しめます。ヽ(´▽`)/
でも、やっぱりクロックでゴツゴツと作りたいなぁ。。。さらに手作り感が増すし、達成感も膨れます。


ネット通販サイトでは外径10cmで4000円、13cmで7000円くらいですね。買っちゃおうかなぁ。。。
スポンサーサイト
2016/01/29(金) 05:00 | trackback(0) |
comment(0)