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【石巻市】人気のカフェを巡る旅 その2
カテゴリー: 外食:その他

前記事のくさんかんむりさんに続きまして、石巻のカフェ巡り2軒目は田園地帯から一気に海辺へと向かいます。牡鹿半島の付け根に近い桃ノ浦湾の蛤浜です。ほとんどの民家は東日本大震災で被災しましたが、高台に建てられた古民家が残りました。ここで、ボランティアの方々を中心とした蛤浜再生プロジェクトが展開しています。その一つが、Cafeはまぐり堂です。
石積みの階段を上り詰め、石畳を進みますと、築100年の古民家の玄関に行き当たります。


見晴らしの良い斜面に立地し、くさんかんむりさんとはまた違った佇まいです。
大きな神棚のある重厚な座敷が磨かれたセンスで改装され、くつろぎの空間として広がります。庭園も管理が行き届いています。


かつては網元の屋敷だったのでしょうか。この集落の人が全員集まれるような広間です。
まずは名物の鹿カレーセット1150円。鹿肉もじっくり煮込まれていて箸でもほぐれます。

辛味はそれほどでもありませんがスパイスの香り豊かなカレーでした。
こちらははまぐりセット1050円。 パンかおにぎりを選べます。

パンですと、オリジナルののりぱんが主役のように登場します。おろしハンバーグの他に小鉢が2品付きました。
こののりぱん、当初は混ぜ込んであるだけだったみたいですが、おむすびのようにすっかり覆われています。

海苔の色合いからして、パンを焼いた後になにかで貼り付けたのでしょうか。パン生地はフォカッチャのような食感。
サラダはカレーに味噌汁ははまぐりセットに付きました。

汁物もその日によって替わるようです。
ご当地サイダーとアイスクリーム。


金華サイダーは実際40年前の石巻でブレークしていたマスカット風味サイダーの復刻版です。アイスクリームのカップはシュガーコーンを波打つ小鉢のように焼いた感じ。
食後は隣の高見を見学。


レトロな雑貨が販売されています。
ここからの蛤浜が一望できます。まばらに建つ人家が津波の爪痕を物語っています。

縁側に座って穏やかな海を見ているとあの時があったことが信じられなくなります。
はまぐり堂さんはくさんかんむりさんとは異なり、震災復興のためのボランティア活動の一環としてチームで取り組んでいます。カレーとワンプレート料理は流行のカフェによくあるスタイルですが、蛤浜に人を集めようというしっかりとした軸が一本通っています。しかしながら、にわか仕込みではない光るセンスやアイディアは仲間の持つ特技や知恵が良い形で結集したからでしょうね。そして、常に新しい物を取り入れようとする姿勢も今後の発展を予感させます。
今回は二編に亘って、石巻で人気のカフェをレポートしましたが、流行るカフェは惹かれる食空間と美味しい料理だけではなく、全てを貫く一貫したコンセプトがありますね。狙うターゲットを決定したら、立地、食空間、料理、食器、宣伝に至るまでそのターゲットに向けた横串がまっすぐ刺さっている事が重要で、それがちぐはぐだと違和感があり、ともすると流行に便乗した紛い物に見えてしまう危険性すらあります。それと人気のあるカフェは主人やスタッフからもオーラを感じます。^^
Cafe はまぐり堂 http://hamagurihama.com/cafe/
所在地 :宮城県石巻市桃浦字蛤浜18
電 話 :0225-90-2909
営業時間 :10:30~17:00(ランチ~15:00)
定休日 :火、水曜日
駐車場 :あり
2013年5月13日オープン
2015/11/05(木) 05:00 | trackback(0) |
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