【大崎市岩出山】4年ぶりのもみじ野で天ざる
カテゴリー: 外食:蕎麦
この写真を見て、ここが何だかわかりますか。お蕎麦屋さんだと言っても信じてもらえるでしょうか。知る人ぞ知る銘店中の銘店、もみじ野さんなのです。岩出山から山道をかなり走って谷筋の林の中に現れる別荘なような佇まいなのです。それもそのはず、ここは元々、主人の金田さんの別荘で平成15年に退職と同時に蕎麦屋としてオープンしました。
店から見下ろす細い流れは堰止められてイワナを養殖する池になっています。
前回ここを訪れたのは丁度4年前。震災直後に気仙沼転勤が決まり、これからハードな生活が始まる前にと温泉と組み合わせてリフレッシュしに来たのでした(関連記事)。あれから4年、震災復興はまだまだですが、古巣の石巻に戻り再びここを訪れたのでした。長かったようであっという間だった気仙沼生活。もみじ野さんも以前と全然変わっておりません。
基本のざるそばが6種類に変化します。
下の池で育てたイワナ天ざるが当店のお薦めです。蕎麦を待つ間にそば茶を啜り、辛味大根をおろして過ごします。^^
この季節は敷地内で採れた山菜の天ぷらが美味しいので天ざるにしました。
一枚の板から彫り上げたお盆がなかなかの迫力です。
天ぷらには抹茶塩が添えられる有り難さ。そばつゆ兼用だと蕎麦の味に影響しますからね。
天ぷらは山ウド、タラの芽、コシアブラ、それにたぶんセリ科のシャク。稲穂の素揚げも添えられています。量も多く食べ応え十分。
薬味は練り山葵と晒し長葱。奥にはふきのとう味噌が。
ふきのとう味噌はピリッと唐辛子が利いていました。300円の瓶詰めが販売されていました。
見て下さい。この見事な細打ち。色白でホシも少なめ。
早くこれが打てるようになりたいなぁ。こちらで修行されたお店を開いた蕎麦屋さんに秋保の悠全さんや八木山(青山)のみずきさんがいます。
細いのに切れも少なく、麺線の乱れもありません。喉越しが快感な蕎麦です。
そばつゆも優しいながら深い旨みを感じます。
そしてこれ。蕎麦湯がまるで重湯のように濃厚。
もちろん、これで蕎麦を茹でているわけはありません。ちゃんと別に調製しているのです。白湯のような蕎麦湯を出す店も多いことから実に有難い蕎麦湯です。
あら、これってサービス。そう言えば、前回もメニューには載っていなかったけど頂きましたね。
これはそばがき揚げです。こちらの創作メニューとのこと。そう言えば、上記のお弟子さんたちのお店でも提供されていますね。カリッとした外側とふんわりした中が対照的で絶妙な逸品です。
食事の後は蕎麦打ち教室の部屋にも入れて頂きました。
近ければ弟子入りしたいなぁ。でも、蕎麦屋を開業する方々だけが対象なのかも。
イワナの養殖池から見上げたもみじ野さん。
ご主人の金田さんに4年前と同じように案内して頂きました。池の周りには山菜がいっぱい。実に素晴らしい環境です。
岩出山の山奥に隠れるように営業しているもみじ野さん。平日でも11時の開店から常連さんが蕎麦を食べに来ています。土日の昼時はおそらくかなり待つのではないでしょうか。鳴子温泉にも近いので温泉との組み合わせで利用される方も多いと思います。夏にはゲンジボタルが飛び交うそうで、夜に蕎麦と蛍を楽しむ会も開催するそうです。是非、電話でご確認を。
手打ちそば もみじ野
・所在地 :宮城県大崎市岩出山字細峯50-166
・電 話 :0229-72-4090
・営業時間 :11:00~15:00
・定休日 :木曜日(祝日営業)
・駐車場 :あり