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Ostra de ole(オストラデオーレ)初訪問

カテゴリー: 外食:居酒屋・割烹

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  国分町と広瀬通の角に雄勝の養殖業者伊藤浩光さんが昨年11月にオイスターバーをオープンさせました。彼はUターンで養殖業に就業し、ホヤやホタテを主体に生産活動を行ってきましたが、その矢先にあの東日本大震災の津波で壊滅しました。その後、地元漁師と立ち上げた合同会社オーガッツ(OH!GUTS)で生産から販売までの一気通貫を目指して頑張ってきました。そして、さらに発展させた(株)海遊を設立し、この度のオイスターバーの開業となったのです。生産者が直にやっているオイスターバーは全国でも珍しいでしょう。それだけに品質やCPに大きな期待をしてしまいます。

 



 お店の名前は Ostra de ole(オストラデオーレ)。俺の牡蠣というスペイン語とか。。。
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 Oleってスペインのフラメンコなどでかけられる感嘆語のOleですよね。これをと洒落たのでしょうか。坂本社長ののシリーズも一世風靡しましたからね。^^




 お店に入って直ぐに目に付くのは山積みの牡蠣。
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 よく見ますとサイズや形状、カップの深さはバラツキがあります。シングルシードから育てた牡蠣ではないようです。




 カウンターの他に幾つかの丸テーブルもあり、食器類は引き出しに収められています。
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 これ、いいですね。意外性が心をつかみます。こういうのって、伊藤さんのセンスなんだろうか。それとも居抜きなのかなぁ。




 まずはエビスで喉を潤します。
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 突き出しは牡蠣、豆腐、昆布のおでん風煮物。これは身もぷっくらで佳い牡蠣です。




 さて、まずはハーフシェルを。産地は雄勝と東松島の東名(鳴瀬)でした。
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 10個でお願いしますと1個180円と東京では考えられないお値段です。形や厚みは様々ですがこのお値段なら文句無いでしょう。




 ソースはこちらの10種類から好きに掛けて食べることが出来ます。
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 試してみましたが、味や香りが強く牡蠣の味わいが霞みます。やはり牡蠣好きならせいぜいレモン程度でしょうね。




 雄勝といえば、ホタテの名産地。ここではホタテの刺身もオシャレに供されます。
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 貝柱を横ではなく、縦に切ってありました。ホタテをよく知っている証拠です。縦に走る筋繊維を薄くしてしまったら、折角の活ホタテの歯応えが台無しですからね。




 そして圧巻はこれ。白子の湯引きに野菜たっぷりのソース。
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 それは驚きました。白子の濃厚な味わいはこのようなソースでも屈することがありません。白子の新しい側面を見ることが出来ました。




 カウンターに目をやりますと海ノ蔵海賊酒??? なんじゃそりゃ?
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 一ノ蔵さんの純米吟醸酒をホタテの養殖カゴに入れて水深25mの海中で寝かせたのだそうです。瓶にはフジツボが付いていますよ。味わいは実に円か。波の振動を受けてアルコールの刺が全くなくなっています。




 雄勝といえば、ホタテについでホヤも有名。震災後、やっと出荷にまで漕ぎ着けました。これはホヤのアヒージョ。これも意表を突く美味しさでした。
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 バケットに乗せてパクついて、ワインで流し込む幸せ。こんなことが身近で出来るようになったのです。今度は牡蠣とホタテとホヤの三種混合アヒージョを作ってもらいたいなぁ。^^



 震災前にはちょくちょくお目にかかっていた伊藤さんですが、震災後は役場の支援で一度雄勝に行っただけで、その後、気仙沼が本拠地となりました。久しぶりにお会いしましたが、すっかり都会の顔になっていたのは驚きました。やがて。シングルシードにも取り組んで頂きたいと思いますが、牡蠣の名産地、宮城では値頃感のない牡蠣は人気が出ないでしょう。産地ならではのこの安さと新鮮さがOstra de oleさんの魅力でしょう。今後もこのような気が置けないお手軽なオイスターバーが仙台に増えてくれることを心から望みます。 



Ostra de ole(オストラデオーレ)


・所在地   :仙台市青葉区国分町2-1-3 エーラクフレンディアビル1F
・電 話   :050-5787-6281
・営業時間  :17:00~翌1:00
・定休日   :日曜日
・駐車場   :なし

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2015/01/21(水) 05:00 | trackback(0) | comment(6)
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