初ハゼで刺身と天ぷら
カテゴリー: 料理:釣り魚
庄内下越ドライブレポの途中ですが、ちょっと、休憩です。先月末に松島湾にハゼ釣りに行ってきました。海には竹ヒビが立ち並び、ノリ網が張られていました。このノリ芽の育成如何でその後の生産が左右されますのでノリ屋さんも気が休まりません。
毎年、この時期はハゼ釣りに行き、ハゼの天ぷらを食べないと秋が迎えられないのです。
旬は待って食べるもの。だからこそ美味しいし、体にも良いのです。保存食は兎も角、生鮮ものは旬で食べる食習慣を取り戻したいものです。
ところが、今年のハゼは非常に厳しい。2時間でたったの4尾。
潮が止まっているので仕方がないと自分に言い聞かせ、心が折れないようにフォローします。^^
観光船も運行する時間帯になりました。
手を振ってくれますので、お応えしておりますが、心はブルー。。。
やっと潮が動き出し絶好の時合になりましたが、まだこれくらい。
大きい個体は全長20cmになってます。刺身も行けるかも知れません。
で、結局9尾で納竿となりました。
たくさん釣っても捌くのが大変だし、有り難みも薄れますからね。。。と自分を納得させます。^^
とりあえず、天ぷら用に背開きにしました。
ハゼの身って鮮度が良いとうっすらと鼈甲色をしているんです。
こちらは中落ち(背骨)です。これは骨煎餅に致します。
ハゼの背骨の腹側は金色に光ります。地味な魚ですが所々に粋がある魚です。江戸っ子も愛するわけです。
一番大きなハゼは薄造りにしました。
ハゼの刺身はシャキッとした爽やかさと噛む程に滑りを感じる深い味わいが魅力です。白身ながら当日でも死後硬直が弱くて食べやすいのです。
骨煎餅は笹川流れの自然塩で頂きます。
中落ちは160℃位の低温でじっくり揚げ、一旦、引き揚げて休ませてから高温で二度揚げします。面倒な時は180℃位で絶えず動かしながら狐色になるまで気長に揚げます。
今年の初ハゼ天です。添え物の精進揚げの方が目立ってますね。^^
野菜は蓮根、人参、ピーマン、茗荷です。庭の青柚子も添えました。
ハゼは魚の天ぷらネタとして最高峰だと思っています。
キスよりも口の中で淡くほろけ、衣のカリッと感との対比が素晴らしい。
食感の対比を楽しむのに天つゆは合いません。mtable.の百さん手作りの梅塩と山椒塩で頂きます。
梅塩は梅酢を煮詰めたものです。程よい酸味が天ぷらの油を抑えてくれて素晴らしいマッチングです。山椒塩も市販の粉山椒と塩を混合させたものではなく煎り合わせているそうです。百さんの手作り変わり塩シリーズ、まだまだあります。
ハゼ天と梅塩。これははまりますね。
今まで山椒塩やカレー塩なんかで食べていましたが、今年からは梅塩だな。
待ちに待ったハゼ天。釣りは厳しかったけど、それだけに美味しさも一塩。いや、梅塩か。^^ 一年にこのシーズンしか食べることのできない旬のハゼ。松島湾の宝ですね。ハゼもこれから大きくなり、11月には20数センチに育ちます。ただ、水温低下とともに釣りは難しくなりますが、それも太公望の心をくすぐるのです。^^